第7話『誘拐』
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楽しんでください
血が裏口へと垂れていた
グラング「アイリ!居るか!」
「クソが!」
攫われたか
走って跡を辿ると血は路地裏に続いていた
そこには男5人とアイリが居た
アイリの腕からは血が垂れていた
アイリ「片目の人 大丈夫だよ あたし痛くないし」
嘘に決まってる でなきゃ涙は出ねぇ
グラング「おいおい大人数でガキ攫っていい身分だな」
誘拐犯「それ以上近づいたらガキを殺すぞ!」
グラング「黙って死ね」
誘拐犯「本当に殺すぞ!」
俺はナイフの柄に手を置くそして地面を蹴った
誘拐犯「ガハハハ ガキを置いて逃げやがったぜ なぁお前ら」
その男は後ろを向いた瞬間動きが止まった
グラング「2人は…倒れたぞ」
いつも通りに消そうかと思った今回はそうはいかない
誘拐犯「おいお前ら!こいつを殺せ!」
弱い奴が勝てると思ってんのかこいつら
グラング「ん?」
誘拐犯に目をやるとにさっき黒フードが居た
グラング「黒フードお前はちょっとだけ生かしてやるよ」
俺の頭は全然冷静ではないがこいつを殺せば創造主のことが一切分からずに終わっちまうことくらいは理解できた
グラング「となればそこの雑魚とリーダー的な奴だけか」
一瞬で戦いは終わった
さっきまで居た四人は倒した
グラング「あとはお前だけだな あの情報は本当か?」
するとフードの男は少し黙った末に口を開いた
誘拐犯「…言い伝えだ」
言い伝え?そんな訳のわからんことを俺に言ったのかこいつは
グラング「真実味はあるのか?」
誘拐犯「知らねぇよ」
真実かは分からないか
グラング「そっか じゃあな」
誘拐犯「殺さなくていいのかよ」
グラング「手出さないなら逃してやるよ」
当たり前だが俺はこいつを信用していない
誘拐犯「やったぜこれでこの娘は俺の物だ!」
ほらどうせこんなもんだ
俺はそいつに一瞬で距離を詰めた
そして
『Delete』
これで終わったか
これ以上こんな奴に能力を使いたくない
グラング「アイリ大丈夫か?」
アイリ「うん…」
そういえばさっき刺されていたな
グラング「家に帰るぞ包帯巻いてやる」
アイリ「…」
確か包帯はここら辺にあったよな
グラング「ほらアイリこっち来い」
アイリ「さっきの人達殺したの?」
グラング「殺してねぇよ」
まさかの言葉だった
こいつ刺されたのに刺したやつ心配のしてやがる
アイリ「ごめん…あたしのせいで」
グラング「ほらよできたぜ あと謝るなお前悪くないんだろどうせ」
罪なる行いをこいつがするとは思えなかった
アイリ「悪いことはしてない」
予想通りだな
グラング「んで 狙われる理由は何なんだ?」
するとアイリは小さな声で話し出した
Delete第7話どうでした次回もお楽しみに!