第2話『日常』
Delete第2話えぇDelete第2話戦いないんですけど許して下さい
その言葉を発した瞬間男は姿を消した
俺が消した
この常に罪と共にある能力
これで消した人間は何も残らない人の記憶にも記録にも当たり前だが姿形など残る訳がない
何か この世界では何かがトリガーになり能力に目覚める
絶望 怒り 悲しみ 喜び 痛み
何が俺のトリガーなんだ
「……ないで」
「…かないで」
「ハッ!」
「なんだよ…」
「なんなんだよ!」
ただわかることは俺の何かが望まれなかったそれだけか
嫌な夢を見たし
腹減ったなとりあえず飯食うかな
確か盗賊から奪った食い物があったはず
「なんだこれ?」
なんというかこの世界のものではない外来品か
その透明な蓋に粘着質の紙が貼っているその紙には『カレーライス』と書いていた
「まっ茶色だな ほんとにこれ食い物か?」
疑いつつ透明な蓋を外す
なんかのスパイスの香りがする
「ッチ 得体の知れないものは食わない主義なのになぁ」
恐る恐るそのカレーとやらを口に入れる
「……うまい」
「うまいぞこれ」
「市場で買い足ししたら俺でも作れるかな?」
にしてもこんな透明な蓋見つかったら面倒だな
「しゃーねえ」
『Delete』
わかってる自分の能力をどれだけくだらないことに使っているかは理解できる
実際消したものは俺しか覚えてねぇしただこれは1個体を抹消するだけで違う個体のある場合は話が別だ
「腹ごしらえしたし外にでも行くかな」
というか街から少し離れた場所で殺意を感じただけなんだが
「おい 殺意くらい隠して動けよ 街の中でも感じとれたぞ」
「ほう?気づいたのか」
もしかしてこいつわざと殺気隠してないのか?
少々面倒な奴っぽいな
俺はため息を吐いた
Delete第2話どうでしたか?まぁ頑張って書くので次回もよければ見て下さい