私はこの男性をどんな事があっても諦める気はない！
“私はこの男性をどんな事があっても諦める気はない！”
私は本気で好きになった男性が現れた！
だから、どんな事があっても諦めないと心に決める。
彼は既に私と出会った時には、“彼女が居たが私には関係ない！”
私は彼にグイグイ攻めていく。
『“私と付き合って！”』
『・・・い、いや？ 俺彼女居るし、ゴメンね。』
『彼女が居てもいいから、“私と付き合ってほしいの！”』
『えぇ！？ 正気？』
『勿論よ！』
『俺、彼女と別れる気ないよ。』
『分かってる！』
『“２番でいいって事？”』
『いい！』
『なんで俺なの？』
『“私が決めた男性だから！”』
『・・・・・・』
『付き合ってくれるよね。』
『・・・うーん？ まあ、それなら。』
『良かった！』
私はとうとう彼と付き合う事が出来た。
勿論！ “彼には彼女が居る。”
私には関係ない！ 彼と付き合えただけで嬉しいのだ。
彼が誰と付き合っていようがどうでもいい、私と彼が付き合える事が
何より大事な事だった。
＊
・・・あれから半年。
案の定、彼は半年も経たないうちに“付き合っていた彼女と別れる。”
私はどこかでこうなる事が分かっていたのかもしれない！
でも？ 彼にとって私は、“1番になる事はなかった。”
また新しい彼女が彼にできたからだ。
私はたまに彼と会って、“体だけの関係を持つだけの女。”
・・・事が終わった後は？ 彼から部屋を追い出される。
『おつかれ～じゃあーまたこっちから連絡するから！』
『・・・ううん。』
『じゃあな、気をつけて帰れよ。』
『あぁ、分かった、じゃあバイ、』
【ドン】
玄関のドアが閉まる。
私は彼にとってどんな存在なのだろう？
私がこんなにも彼が好きなのに、“彼は私の事を少しでも好きなのかな？”
例え彼が私の事を好きじゃなかったとしても私は彼と別れない！
彼と別れる選択は、私にはないからだ！
彼じゃないと私がダメなの。
こんな関係であっても私は彼と別れないわ！
『お前さ、なんで俺と別れないの？』
『えぇ！？』
『だって！ 俺は直ぐに新しい彼女作るし、その子が１番だから
お前はいつまで経っても１番にはなれないんだよ。』
『“まさかだけど、私が都合のいい女だと思ってないよね？”』
『えぇ！？』
『“私は既にもう、１番になってるんだよ！”』
『・・・な、何？ 変な事、言ってんだよ！』
『本当の話なんだけどな～実家に電話してみたら？』
『・・・えぇ！？』
彼は私とヤッて直ぐに部屋から私を追い出した後、実家に電話したらしい。
彼はその時、私が何故？ １番だと言ったか良く分かったようだ。
既に私は彼の家族とは私の家族ぐるみで仲が良く、いつ結婚してもおかしく
ない状態を作り上げていた。
彼は彼の母親から私の名前を何度も聞く。
“いつ結婚式を挙げるの？ 早く結婚しなさい！”
彼はその話を訊いて、顔面蒼白しただろうと私は思い浮かべていた。
私は彼にとってもう１番になっている。
彼に新しい彼女がいようが私には関係ない！
既に私は彼の“１番”なのだから、、、。
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