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源平最強・源義経 VS 雷戦女神・立花誾千代

「貴様・・・・なぜ・・・!?」

「フッ・・・異能の力は貴様の専売特許ではないぞ」


 誾千代は勝ち誇ったように義経を見る。


「その力、鬼道(きどう)ではないな」

「そうだ、これは我が父より受け継ぎし力、そういう義経、貴様のそれは鬼道(きどう)だな、陰陽師(おんみょうじ)鬼一法眼(きいちほうがん)より鬼道を教えられたと聞いてはいたが、ここまで戦闘向きのものだとは思っていなかったぞ」


 刀を構える彼女の胸からは出血が止まっている。この短時間で傷口を塞いだ事を考えれば彼女の力は想像できる。


「超再生能力か?」


 しかし誾千代はそれを否定し、義経に向かって走り、義経も刀により多くの霊力を流し込み、誾千代に向かって走る。


「まあいい、貴様の能力がなんであれ、それを上回る破壊力で叩き伏せれば・・・・・」


 その瞬間、義経から離れた場所にいた誾千代が突然目の前に現れる。

 速い、そのあまりの速さに義経は驚愕する。


雷神(らいじん) 龍爪斬(りゅうそうざん)!」


 誾千代の声と共に彼女の刀は義経同様、光り輝き、誾千代の刀が義経を襲う。

刀での防御はなんとか間に合った。


 しかし誾千代はそのまま進み続ける、義経は押されまいと脚に力を入れるが止まらず足で地面を削りながら後方へと勢いよく押され、そのまま橋を支える柱に背中がぶつかる。


 刀には予定量の霊力を込め切れていないがやむおえず義経はそのまま力を開放した。


 巨大な衝撃音が辺りに響く、中途半端にしか霊力のこもっていない義経の刀は誾千代の刀に徐々にだが押され始める。


「馬鹿な・・・・この私が・・・・女なんかに・・・・・!!」

「はああぁぁぁぁ!!」


 誾千代の怒号と共に刀は義経を切り裂き、光りの刃が義経の後ろへと通り抜けていく。

 それは後方の橋を破壊し、橋の上に停められていた赤い車ごと橋の一部が川へと落ちる。

 しばらくすると土埃が晴れ、辺りの様子がわかる。

 衝撃で飛ばされたのだろう、義経は先程よりも後ろの位置に立っている。


「・・・・ぐっ・・・・あっ・・・・・!!」


 義経の体は左肩から腹部にかけて切り裂かれ、皮膚は浅い火傷を負っている。


「雷を体内で作り出し、体内の電気全てを操る、それが私の力だ、これを利用すれば、適度な電気を傷口の細胞や脳に流し、細胞を活性化させ再生力を高め、筋肉の制御をはずせる、そして刀に流すことにより敵を斬った時に敵の体内へ直接雷を叩き込める」


 誾千代は勝利を確信し義経に視線をやると義経は息を荒立て誾千代をにらみつける。

 義経と誾千代の視線がまじわる。

 すこしの沈黙の後、橋を支える別の柱の影から人影が飛び出す。


「義経!」


 少女の声だ、直人はその少女の姿を見ると目を見開き彼女を凝視する。


「あ・・・晶・・・?」


 その言葉に晶も直人を見る。


「・・・・直人・・・」


 晶の表情はいつもの明るいそれとは違い、暗く悲しげだった。

 そして晶の右手首にも直人同様、銀色の腕輪がはめられている。


「何をしている晶、貴様は出てくるなと言ったはずだ・・・・!」

「でも義経、ケガ・・・・」

「かまうな!」


 義経は自分に肩を貸そうとした晶をはじくと鎧の胸元から一枚の鳥の羽を取り出す。


「誾千代、貴様はこの義経が討ち取る、必ずだ!!」


 義経はその羽を頭上に投げる、すると羽は義経と晶を包むように二人の周りを回転し、二人の姿は白い光りに包まれる。その間際、晶が言った。


「ごめんね・・・・直人・・・・・」


 晶の悲しそうな声が直人の耳に響く。

 直人は何もできず、ただ空間に掻き消える晶を見続けた。


「・・・・いったい・・・なにがどうなってるんだよ?」


 直人は誾千代の方を向き、今まで起こったことの説明を求めようとした。

 しかしその瞬間、彼女の体がうしろに傾き、そのまま仰向けに倒れる。


「・・・わっ・・ちょっ・・・・」


 直人は誾千代に駆け寄ると抱き起こし、呼びかける、しかし誾千代は返事をせず、苦しそうに息をしている。やはり義経から受けた傷が痛むのだろうか、直人は誾千代を背負うとそのまま家まで運んだ。


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