『骨付き唐揚げの、適切な位置』・・・『詩の群れ』から
『骨付き唐揚げの、適切な位置』・・・『詩の群れ』から
㈠
俺のコロナ前に行っていた店では、よく唐揚げ定食を食べていたよ、だろうだ。
そうか、大層美味かったんだろう、だろうだ。
そうなんだ、それが勿論、骨なしでね、10個くらいは、皿に乗っていたよ、だろうだ。
しかし、今回の詩は、骨付き唐揚げ、とあるじゃないか、え?
㈡
だろ、実は、スーパーでは、時折、骨付き唐揚げを買うからね、だろうだ。
だろう、それもまた、美味いんだろう、だろうだ。
だろうだ、ただ、単に美味いというよりも、骨付き唐揚げの、適切な位置に、心酔しているよ。
何故、心酔するんだ、つまり、あの、食べる箇所と、残す箇所の、割合の。
㈢
まさにそうなんだ、どれもが、骨付き唐揚げの、適切な位置なんだ、骨と肉の割合がね、だろうだ。
だな、気付かなかったよ、確かにあれは、奇跡の割合だな、だろうだ。




