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短編 哲学

作者: エムティー

僕の学校には変な奴が居る。とにかく胡散臭い。胡散臭いというか、不思議な気持ちになる話をする。今日はそいつの話を紹介しよう。あれは…「噂話ってしょうもないよな」って話を放課後友達としていた時に突然割り込んできた。


「君、なぜそう言いきれるのかい?噂話、確かに事実ではないことも多くあるね。でもね、頭ごなしに否定するべきではない。例えばね、地球は球体よね。でも君は見たことがあるかい?その目で。もしかしたら平面かもしれないよ?君は絶対に球体だと言えるのかい?言えないのに信じている。実に不思議だよね。噂話はしょうもないという割に、絶対の確信の無いものを君は信じている。地球が平面だという話も、球体だという話も噂話と特に性質は変わらないのだよ。そんなことを言ったらなにも信じられないね。つまりね。完全否定はするべきではない。とはいえ完全許容もいけない。まぁ疑いながら生きるのは辛いかもね。でも世の中そんなものさ。ただ一人の人間がしっかりと真偽を見極めてものを理解するなんておこがましいってことさ。でも僕は戦うよ。僕は少しでも世界の真理に近づきたいからね」


……


「おう、そうだなw」

もう話していた友達は居なくなっていた。なんなら教室には僕と彼以外誰も居ない。彼は満足そうな顔をしてまた明日と言って教室を出た。無駄な時間を過ごしたような気がする。しかしそれもあまり釈然としない。ただ少し、モヤモヤが僕の心に残った。


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