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ぼっち部のお菓子パーティー

「という事でお菓子パーティーやるよー!いぇーい!ほら!みんなもテンションあげて!こんな大人数になったんだからはしゃがないと!」


「お菓子いっぱい。いえーい」


「いえーい!!」


「いえーい」


俺と橘さんは無難な返しをしたが1名だけ自分の欲望がチラリズムしてるんだけど、これ絶対夢先輩だよ。あれ?そう言えば片岡先輩の声が聞こえないな……。と思って片岡先輩の方を見るとなんか大きく息を吸っていた。


「うおあぁぁぁぁ!!!」


片岡先輩がいきなり大きな声を出したから俺達はビクっとしてしまった。


「カムイ君うるさい!ここは学校だよ!場所を考えて!先生に怒られたらどうするの!お家じゃないの!ほら!新入部員達が怖がってるじゃない!」


「えぇ!?」


ま、まぁ片岡先輩もそういう反応になるよな……。はしゃげって言ったの古里先輩だし。流石にあれはやりすぎ感はあったけど。

でもなぁ、その気持ち分かります。片岡先輩……。


ぼっちと言うのは構って貰うことがない。だからこそ話や役を任された時は期待に応えなければ!という気持ちになる。

そう……あれは中学生の時……ってこれ何回目だよ!

こほん。これは文化祭の紹介動画を作った時である。クラス全員動画に出なければいけないということで俺は一発芸をする事になった。俺は動画を取るまでの丸一日、一睡もせずに考えた。何が面白いのか。どうやったらみんな笑ってくれるのか。

しかし、考える事とやる事とは当然違う訳で、いつもネタをしているならまだしも、する所か人と話すことすらしない俺は名前の通りキョドる事しか出来なかった。


「キョドってる!キョドってる!やっぱり面白いわ!」


出来なかったのに褒められちゃったよ。や、やっぱり俺はこれを期待されてたんだよね!知ってる!これは褒められてないと。

そう気づいたのは頭を冷やした時だった。

死にたくなった。


片岡先輩は部屋の隅にいた。俺は自分の昔の事を思い出し、慰めることにした。


「先輩。分かりますよ……期待に応えたかったんですよね。このお菓子パーティーを盛り上げたかったんですよね」


「久保くん……!!」


「先輩、あなたは悪くありませんよ」


「うわあぁぁぁん!!ありがとう!ありがとう!」


俺は片岡先輩と抱き合った。めちゃくちゃ涙と鼻水で濡れたけどこの時は気にしないようにした。


「わわ!なんで泣いてるの?カムイ君!大丈夫?」


「古里先輩が泣かしたんですよ」


「えぇぇ!!私?嘘!?」


「まり先輩、カムイ先輩泣かしたぁー」


「ちょっと夢ちゃんまで!?」


「ごめんね?カムイ君……」


「良いんですよ!師匠!気にしないでください……師匠の力になれたなら俺は」


「あ、それは無いかなー」


「ぐはぁ!!!」


酷いよ古里先輩……これだから友達が出来ないんだ……。


「ちょっと久保君?今私を見て何を考えてたの?」


古里先輩がにっこり笑いながら俺の方を見てきた。古里先輩エスパーかよ。

俺は苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。

どうもです!!

今回のぼっちエピソード〜パチパチパチ!

この方です!ばばん!ぼっち党のこじーさん〜(ダミ声)

前回言ったと思うんですが、お荷物扱いされた私は「あれ持ってこい」「先生呼んでこい」「お前なんかしてたっけ?」って言われました……雑用やないかい……。

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