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役割決め

「はーい。じゃあ、次は役割分担を決めまーす。やりたい所に手を挙げてねー」


学級委員長の教室に響く声にがやがやと騒ぐクラスの皆に反し、俺はうとうととしていた。文化祭の準備なんて、クラスで


「俺はこいつと仲がいいんだぞ」


と周りにアピールするのだ。そして、片方が仲良いと思ってたけど、グループから炙られた時、そいつとの関係にヒビが入る。


「好きなやつと組んでください」


「お前らで話し合って全部選んでいいぞ」


この2つの言葉は自主性を育むとか言ってるけど、実際の所育む所か縄張りを見せつけて入って来んなよ感の方が強い。むしろ傷を入れる事だってある。何?メンタルにヒビ入れないとダメなの?推奨してるって事はここは心鍛えるための訓練かなにか何だろうか。まぁ、そんなグループ形成出来てない俺には関係ないけど。


「はい、じゃあこれで全員役割が決まりました!皆で文化祭盛り上げていこー!!」


その言葉とチャイムの音で目を覚ました。どうやら、俺はずっと寝ていたらしい。


「おー!!」「うぉぉぉ!!」「フォォォ!!」


ぱちぱちと拍手やガヤが飛び交う。動物園かよここ。


「俺なんの役割になったんだ……」


黒板に役割と名前が書いてある為、それを見に黒板まで歩いた。


「えーっと。久保……。久保……ん?先生の雑用?何これ?」


「あっ、えっとね、久保君それはね……」


橘さんが俺の所まで来て話してくれた。


「はぁ!?文化祭の時皆忙しいから先生の手伝い!?それ絶対仕事多いしめんどくさいやつじゃん……。てか、最初それ選択肢になかったよね?」


「うん……。久保君寝てたから分からなかったと思うけど、途中で先生が来てね。皆誰もしたがらないって言ったんだけど、やる気ない?じゃあ、寝てるやつそこにいるからそいつに頼めよって久保君を指さしたの。そしたら皆納得して……」


つまりクラスの皆俺を売ったと言うことだ。くそ……。寝てたから文句言えないけど先生には言いたい。


「おーい、久保。お前先生の雑用係になったよな。後で職員室こい。大丈夫、文化祭の準備中は部活は無いからな。私の為にじゃんじゃん働け」


「それ、部活より重労働では?」


「頑張ってね、久保君!」


橘さんの応援も皮肉にしか聞こえなかった。


自分が仲良いと思った人が実は……ってなったことあると思います。まぁ、私は無いんですけどね。ぼっちだから。そんな事を思いながら書きました。笑って頂けたのなら幸いです!更新も少しづつ頑張って行こうと思います

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