文化祭の噂
「「文化祭??」」
俺と橘さんは学校の一大イベントを口にした。
「そう!文化祭!我が高校の一大イベントだよ!!」
バン!と机を叩いて力説する古里先輩と居る部室。
文化祭。それは、高校青春と言ったら!のランキングTOP3に入るイベントだ。そのランキングに投票したの俺だけだけど。何なら、ぼっちだったから楽しんだ事1度もないけど。
「ここの高校は、文化祭が2日に分けてあるんだよ。前夜祭と後夜祭もあって、色々な噂もあるんだけど……」
片岡先輩が補足説明をしてくれた。前夜祭後夜祭かぁ……。ぼっちの俺には関係無いな。
そう、高校生活が半年経った今。ぼっち部以外に友達が居ない。俺が入った時には、既にグループ作ってる人も居たし、話しかけるのが申し訳なく感じて教室で静かに過ごしてたらぼっち部以外に居場所は無くなりましたとさ。次回、文化祭で遂に友達出来る!?デュエルスタンバイ!デュエルする友達もいなければ出来そうにもないけど。
「噂ってなんの噂ですか?」
橘さんが前のめりになって聞いた。やっぱり女子って噂とかに弱いよね。
「後夜祭のキャンプファイアーで異性と一緒に踊ると、付き合えるって話だよ。まぁ、僕は1度も踊った事無いけど」
でしょうね。とは思ったけど口には出せなかった。
「えー!そうなんですか!ロマンチックですね!」
「でしょ!?」
「うーん。私はあんまり興味無いかなー。踊るのキツくない?何なら文化祭寝てたいんだけど……」
古里先輩と橘さんは盛り上がっていたが、夢先輩は噂より寝る事の方が大事らしい。ぶれないなぁ……。
「えー!折角の文化祭だよ??今年こそは皆で楽しもうよー」
「そうですよ。俺も初めて他の人と文化祭するんですから、思い出残しましょうよ」
「久保君がそう言うなら……いいかな?」
俺の言葉で夢先輩も乗り気のようだ。良かった良かった。
「むーー」
謎の言語を発する古里先輩が居た。
「楽しくなりそうだね!久保君。同じクラスだから、出し物頑張ろ!」
「そうだね、橘さん。今回の文化祭は楽しもう」
「今回は頑張るぞ……」
「ん?橘さん今何か言った?」
橘さんがごにょごにょ言ってて何て言ったか聞こえなかった。
「な、何でもない!!」
何で顔が真っ赤なんだろうか。俺は首を傾げた。
ここから橘さんルートになります!ちょっと影が薄くなってたので、ここでメインヒロイン挽回出来たらいいなと!思ってます!!