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家に来たのは

「昨日家に来たの誰なんだろう?」


俺はモヤモヤしながら学校の自分の席で考えていた。千佳に聞いても「教えてあげなーい」の一点張りだった。少なくとも、千佳では無いらしい。という事は、ぼっち部の誰かなのかもしれない。ぼっち部以外仲良い人いないし。


「でも、俺の事好きって言ってくれる人いる訳ないし、やっぱり夢だったのかな?」


「久保君、どうしたの?悩み事?」


橘さんが話しかけてくれた。ぼっち部の一員だから、何か知ってるかもしれない。


「うーん、そんな所。そう言えばさ、橘さんって昨日俺の家に来た?」


「ふえっ……!?家!?」


急に橘さんが顔を赤くして、反応が凄かった。


「い、家とか…ごにょごにょ……何度も……」


声が小さくて家とか何度もってとしか聞こえなかった。もしかしたら俺がいない時に来ていたのかもしれない。俺は申し訳ない気持ちになった。


「ごめんね、橘さん」


「え!?なんで久保君が謝るの!?悪いのは私だよ!そ、そんな……ごにょごにょ……」


最後の方がまた声が小さくて聞き取れなかった。なんで俺の方が謝られているのかよく分からなかった。


「いやいや、俺の方が悪いよ」


「いやいや、私の方が」


「いやいや、俺の方が」


「いやいや、私の方が」


その言い合いがホームルームのチャイムがなるまでずっと続いた。結局、昨日来たかどうかは分からなかった。


昼休みになり、昼ご飯を買いに購買に行ったら夢先輩に出会った。


「あ、夢先輩こんにちわ」


「あっ、久保君?」


夢先輩の顔を見ると、茹でダコのように真っ赤になっていた。


「ど、どうしたんですか!?顔が真っ赤ですよ?もしかして熱でも……」


「だ、大丈夫だから……!こ、こっち見ないで……!」


「そんな!俺は心配してるだけですよ!ほら、こんなにおでこ熱いじゃないですか!」


夢先輩のおでこに自分のおでこを当てて温度を確認したらめちゃくちゃ熱かった。あれ?小さい時に親にしてもらったからこれでしてるけど、めちゃくちゃ恥ずかしいな……。


「〜〜〜!!」


夢先輩が突然意識を飛ばして倒れた。


「ゆ、夢先輩?夢先輩!」


夢先輩が倒れた為、急いで保健室に運んだ。昨日来たかどうかは聞けなかった。


放課後になり、ぼっち部の部室に向かった。部室には古里先輩だけがいた。他の人はまだ来てないらしい。


「あっ、久保君!こんにちわ」


「こんにちわ。あっ、今日夢先輩ですが……」


「聞いた!聞いた!私も保健室に行ったんだけど、何故か幸せそうな顔をしてたんだよねぇ……。授業出なくてよかったからかな?」


えっ。夢先輩熱出してまで授業出たくなかったの?それはそれでやばいな……。


「あっ、そう言えば古里先輩」


「ん?どうしたの?」


「古里先輩って、昨日俺の家来ました?」


その言葉を聞いて、古里先輩は顔を真っ赤にして、俺から目を背けた。


「ど、どうしました?急に顔を赤くして……!まさか熱に……」


「いや、そんな事ないよ!!うん!元気元気!」


「いや、まさか……いやいや、バレるはずないよ。だって……。いや、でももしかしたら……」


小声でぶつぶつと言っていて全然聞こえなかった。


「で、昨日は」


「あーー!!そうだ!ごめんね、久保君。私、夢ちゃんが心配だから夢ちゃんの所行ってくるね!!」


ドタバタと部室を出た古里先輩。結局昨日誰が来たのか分からなかった。

今回も恋愛極振りで書きました!(ぼっちのネタが無いなんて言えない言えない……)


3人の反応を書いてて自分が恥ずかしくなりました。やばいです。因みに年明けは家で一人でした。

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