まどろみの中で
「今日は休みだし、二度寝でもするかー」
俺は1回起きた後に布団にドサッと倒れ込んだ。二度寝と言うのは本当に至高のものである。人間1回寝れば良いのに、更にもう1回寝ると幸福感が凄い。
「うわー。休みなのに二度寝とか勿体ないな……。あ、俺ぼっちだから予定無いや……」
布団に潜り、自虐するとめちゃくちゃ悲しくなってきた。自虐って自分でするとただただ虚しいよね。人に聞かせて可哀想な目で見られるともっと悲しくなるけど。
「あー、なんで二度寝ってこんなに幸せな気分になるんだろ〜不思議だな〜」
段々と眠くなるにつれて語彙力が無くなっている自分。他の人に見られたら恥ずかしいが、どうせ自分1人なのだ。気にしなくていい。ガチャっとドアが開く音とドアが閉まる音がした。妹の千佳が俺の漫画本でも取りに来たんだろう。俺は気にせず目を瞑った。
「く、久保君は好きな人いないの?」
聞いた事ある声が聞こえた。でも誰なのかは分からない。頭の中はふわふわとしている為、夢なのかもしれない。そう思った俺はここまま話そうと思った。
「俺は人を好きになれる程いい人じゃないから……」
「じゃあ、もし好きって言ってくれる人がいたらどうする?」
「そうだなー。無いと思うけど、もしそんな事があったら、死ぬ程嬉しいと思うなー。告白でもされたら嬉しくて死ぬかも」
その後、直ぐには返事が来ず、数分ぐらい時間が空いてぼそぼそと耳元で声が聞こえた。
「私、久保君の事、好きだよ」
その声がリアル過ぎてガバッと体を起こした。目の前には誰もおらず、ドアが空いていた。
2ヶ月ぶりの更新になります!!
ぼっちのネタがつき、書こう書こうと思ってたら2ヶ月過ぎてました……。もう振り切り、恋愛に持っていくか!と思い、このお話を書きました。こんなシチュエーション萌えますよね。誰がやったか分からないやつ。私は自分にも来ないかなと、布団で待ち続けます。