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片岡颯太の告白

ぼっち部の教室で片岡先輩は意を決したように大声で言った。


「あ、あの……その、お、俺……ごにょごにょ……付き合ってくれないか?」


「えぇぇぇ!!!!」


片岡先輩以外のぼっち部全員が驚きの声を上げた。片岡先輩がついに告白をしたのだ。片岡先輩の目の前にいる俺に。


「え、片岡先輩って男の人が好きだったんですか?」


「だ、ダメですよ!片岡先輩!男の人が男の人と付き合うなんて!だって久保君は私が……」


「そうですよカムイ先輩、男の人を好きになろうがカムイ先輩の自由ですが、久保君はダメです」


「え、それどういう事!?夢先輩どういう事!?俺にそんなに魅力無いってことですか!?」


「カムイ君、好きな人が出来たんだね。男だけど私は嬉しいよ……」


俺以外片岡先輩が男が好きだったという衝撃な事実にふれなかった。え、寛容すぎません?後、俺の立場おかしくない?


「片岡先輩、すみませんけど男はちょっと……」


俺は初めての告白を無下にした申し訳なさを感じながら、無理ですと伝えた。


「ちっがぁぁぁぁう!!!なんで?なんで僕が男の人に告白した前提なの!?なんで皆寛容なの!?」


片岡先輩。それに関しては同意です。


「え、じゃあなんで付き合ってくださいって……」


「僕は、遊ぶのに付き合ってくれない?って言ったの!」


「えっ、やっぱりカムイ先輩久保君の事……」


「夢ちゃん!?なんでそうなるの!?女の子はそういう認識なの!?」


「二人きりで出掛けるんですよね?それはもはやデートですよね。羨ましい。私なんてまだ家にしかお邪魔できてないのに。いや、家の方がレベル的には高いかも……」


「ちょっと夢先輩、何ごにょごにょ言ってるんですか。男二人で出掛けてもデートにはなりませんよ!俺は男女二人きりこそが、デートだと思うんです」


流石に男二人で遊ぶとただの友達と変わらない。え、そうだよね?間違ってないよね?


「男女二人きりがデート。じゃあ、久保君の家に行ったこともデート……よし」


夢先輩の声は小声で聞こえなかったが、何故か笑っていた。俺がホモに見られたのだろうか。解せぬ。


「もう皆そこまで言うならいいよ!!僕一人で遊ぶから!!」


片岡先輩は諦めてしまった。これは流石に可哀想だなと思ってしまった。俺がホモ扱いされるのは許さないけど。

完全にネタキャラとなってしまった片岡先輩。

もうこれでいいやと私も思いました。

これからもネタにされる片岡先輩を見てくださったら嬉しいです!

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