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ゴールデンウィーク明け

ゴールデンウィークが終わり、いつも通りの学校生活が始まった。今年のゴールデンウィークは今までのゴールデンウィークの比じゃないくらい色々あった。橘さんとショッピングモール。夢先輩と家で勉強会。どれも楽しく、どれも貴重な経験だった。今までの俺では考えられないぐらい濃かった。


「みんなー元気だった!?楽しかった!?」


古里先輩が久しぶりに集まったぼっち部の皆に言った。


「そ、そうですね、楽しかったですね!」


「わ、私も楽しかった……」


橘さんと夢先輩は俺の方をチラっと見ながら言った。なんか俺まで恥ずかしくなるんだけど。


「久保君とカムイ君はどうだったの?」


「俺はた、楽しかったですよ!」


そう言うと、橘さんと夢先輩は嬉しそうに微笑んだ。やばい、二人共可愛い。抱きしめていいかな?そんな勇気無いけど。


「我は……楽しく……無かった。なぁ、久保君!俺は1人で家でグダグダしてただけなんだよ!?友達いないし、出かけられるほど勇気無いし!久保君も同じはずだろ?ほんとに楽しかったのか?それは本当の楽しさなのか?まやかしじゃ無いのか!?」


片岡先輩は俺に迫真迫った感じで話した。いや、分かるよ。片岡先輩。俺もそういうゴールデンウィークだと思ったもん。

でもね、先輩。俺は女子と遊んだんだ!ごめんね!とか、絶対言えない。言ったら片岡先輩悲しさで死ぬかもしれない。今にでも泣きそうだし。


「あ、あの……ですね……」


俺が言おうか言わまいか悩んでいると、夢先輩が言ってはいけないことを言った。


「久保君は私と勉強会した事楽しいと言ったから本物だよ、カムイ先輩」


「なっ!?」


俺は夢先輩の言葉で驚いてしまった。なんで言ったの!?この流れは言っちゃ駄目でしょ!


「え、私とショッピングモールに言った事が楽しいんじゃないの?」


橘さんんん???なんで更に大変な事にしようとしたの?ねぇ、片岡先輩と古里先輩の目が怖いんですけど!!


「久保君」


「はい」


古里先輩が低い声で俺に言った。めちゃくちゃ怖い。これ殺られるわ。なんでかは知らないけど。


「橘さんと夢ちゃんだけ酷い!私とも遊ぼうよ!」


「へ?」


俺には予想外の方向の発言で素っ頓狂な声を出した。


「もしかして、嫌?」


「いや、嫌じゃないですよ!」


古里先輩とも遊べるのは正直嬉しい。


「じゃあ今度の休みの日に行こ!」


「はい」


古里先輩の太陽のような笑顔で言われたら断れない俺だった。


「夢先輩、久保君は、私と遊ぶことが楽しかったに決まってるんですよ!」


「いや、私と。これだけは譲れない」


「なんでなんだ久保くぅぅぅん!!僕は、君だけは信じていたのにぃぃぃ!!」


ちょっと外野うるさい。今いいところだったでしょうが。

久しぶりの投稿です!

また更新頑張ろうと思いますので、よろしくお願いします!

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