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男のプライド

「来ちゃった」


「なんで夢先輩来ちゃったんですか!?」


「え、ちゃんと時間空いてるかどうか聞いたじゃん?空いてるって言うから来ちゃったー」


「空いてたら家に直接来るんですか!?」


空いてるって言質取ったら家に直接行くってどこのテレビ番組?


「あ、もしかして嫌だった?」


「いや、嫌じゃないですけど……」


夢先輩がいきなり家に来たことはびっくりしたが、女の子が休みの日に来てくれることは別に嫌じゃない。むしろ嬉しいまである。


「じゃあ、久保君の部屋に女の子の私に見せられないものがあるの?うわー久保君それは流石の私も反応に困るなぁ……。あ、大丈夫だよ〜わたしは反応に困るだけで私はそんなに気にしな……」


「いやいやいや!何言ってるんですか夢先輩!俺の部屋にそんなものがあるわけゴニョニョ……」


俺も高校生だ。そんなものが1つもないと言えば嘘になるが、それを女の子にバレたとしたら俺のプライドが……。


「じゃあ無いんだね?じゃあ久保君の部屋に入ってもいいよね?」


「いや、今部屋汚いので……」


夏休みは部屋で漫画本を読んだり宿題したりで部屋が汚いのだ。べ、別にあんな本やそんな本がある訳じゃないからね!……多分。


「私そんなの気にしないから、ね?ダメ?しかも外で待たされるのまぁまぁきついんだよね……」


夢先輩が額に流した汗を拭きながらキツそうに言った。そりゃそうだ。さっきドアを開けた瞬間に外からぶわっとくる外の熱に頭がくらくらしそうだった。


「うっ……。分かりました。じゃあ、どうぞ」


「わーい。おじゃましまーす」


そして俺は夢先輩を部屋に連れて行った。


「おー。男の子の部屋ってこんな感じなんだー」


夢先輩は物珍しそうにキョロキョロと俺の部屋を見ている。


「そ、そんなに見ても珍しいものなんてないですよ!」


「そんなに慌てられると逆に何かあるんじゃないかって思っちゃうじゃんー」


「もう!茶化さないで下さい!」


「ごめんごめん。久保君が可愛いからつい」


「可愛くないですよ!」


「顔が赤いよー。可愛いなぁー」


「くっ……」


俺は何も返せずにいた。顔を赤くしたのも女の子に可愛いって今まで言われた事ないから照れてしまう。


「ごめんってー。もう茶化さないから、ね?」


「最初からそうしてください……」


俺はため息を漏らした。


「そういえば夢先輩って何しに家にきたんですか?」


「勉強でもしようかなーと思って分からない所は夢先輩に聞いてくれてもいいよー」


わざわざ俺に教える為だけに家まで来たのか。夢先輩って実は暇なのかな?そんなことを思ってると、床に座って自分のカバンから勉強道具を出してた夢先輩が急に俺の方を向いて


「む、今私に対して失礼な事思ったでしょ?」


な、なんで分かるんだ……。夢先輩エスパーなの?


「ま、まぁそんなことは置いといて珍しいですね。夢先輩って家で1人で勉強して、後は家でゴロゴロしてるイメージなんですが」


「やっぱり失礼な事考えてるじゃん……。それは……ほら、後輩が宿題終わらなくて部活に出てこないなんてことになったら困るんだよ私も」


夢先輩はあわあわしながら早口で言った。夢先輩にしては珍しいから追求したくなる。


「そしたら今じゃなくて夏休みの終わりの方が良くないですか?まぁ、俺は宿題忘れた事はないんですけどね」


「え?そ、それは……。うん、早めに終わらせるのがいいじゃん?何事も。ほら、久保君は前回は点数よかったらしいけど次のテストはどうなるか分からないじゃん?だから先生として、教え子に喝をいれようかなって……」


夢先輩凄い動揺してる……。目がくるくる回って頭から煙が見えるんだけど。流石にこれ以上追求するのは辞めて勉強する事にした。

どうもです!

またかなり日が空いて投稿です(´;ω;`)

次回からはもっとはやく投稿出来るようにします!(もう何度目かのこの告知)

私自身色々ありますが、書き続けられるように頑張ります!

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