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橘絵梨花の本当の気持ち

「わー!可愛い服がいっぱい!」


初めての久保君とデート!少しでも可愛い!って言われたい……。

私はその意気込みで久保君と服屋に入っていった。


私はこれだ!とピンクのスカートを持って久保君の所に行った。


「ねぇねぇ、どう?このピンクのスカート!可愛くない?」


私はピンクのスカートを試着して久保君に見せた。久保君の可愛いという言葉が欲しくて着ているが実は物凄く恥ずかしい。


「うん。可愛いね」


「あっ、ありがと……」


やったぁぁぁ!!久保君から可愛いって言葉貰えた!!でも久保君は多分スカートの事を言ってるんだよね……。それでも久保君の口から可愛いが聞けたから良しとしますか!

でも嬉しすぎて顔が真っ赤だから顔久保君の顔を直視出来ない……!


「じゃあ次行こ!」


私は真っ赤な顔を見られないように顔を隠しながら久保君を連れて今度はアクセサリーを見に行った。


「ねぇねぇ、久保君。これ可愛くない?あ、これも可愛い!これも!」


私は何を話したらいいか分からずとりあえず可愛い物を久保君に見せた。でも久保君は可愛い入ってくれるけどそれ以外なにか言うわけでも、ここに行きたいって訳ではなく、無理して私に付き合ってるように見える。さっきも気分悪そうだったし……。

私が久保君を急に呼んでおいて私だけ楽しむのは嫌だな。せっかくの初デートなんだから私だけ楽しむんだけじゃなくて久保君にも楽しんで貰わなきゃ駄目だよね。


「久保君」


「何?橘さん。次行く所決まった?次はどこに……」


「久保君!」


私は周りに人がいるのに大きな声で言ってしまった。けど、これは聞かなければならない。ずっと避けていた。もし私が質問する事が本当だったら立ち直れない自信があるから。でも、久保君の為に聞かなきゃならない。自己中心じゃ駄目だから。


「な、なに?」


久保君は急に変わった私の態度を見てびっくりしている。でも私は聞かなきゃならない。


「久保君は私と居て楽しい?」


「え?なんで?」


「だって久保君ここに来てから楽しそうじゃなかったよ。実は外に出るの嫌だったけど私が無理矢理外に連れ出してきつい思いしてない?私に合わせてくれてない?久保君が楽しくないなら今から帰ろう?そんなに無理して来てもらって久保君楽しくなかったらそんなの自己犠牲し過ぎだよ。私がしてる事は虐めてる人と変わらないじゃん。自分の都合で自分が良ければいいなんて、そんなの駄目だよ……」


私はショッピングモールに来てから少しそう感じてたけど言い出せなかった事を言った。自分で言っていて涙が溢れそうになった。こんな事ならデートなんてしなきゃ良かった……。


「そ、そうじゃないよ!楽しいよ!むしろ誰かと遊びに行くなんて最近してなかったから……。

橘さんに可愛いとか言って周りの人に恋人扱いされたら橘さん嫌でしょ?だからあんな態度になっただけだよ」


「久保君となら恋人扱いされてもいいんだけどな」


「え?今なんて言った?小さい声で聞き取りずらかったんだけど……」


「だから!私は!久保君となら……っ!!

な、なんでもない!なんでもない!今のは忘れて!」


危ない……。うっかり好きって言うところだったぁぁぁ!!!

私は慌てて言うのを止めた。でも、これだけは伝えなきゃ……。


「でもね、久保君。私は虐められてたから、嫌いな人とか、一緒にいて楽しくない人とはこうやって話さないし、デートに誘ったりしないんだよ?」


「え?」


「じゃ、改めて行こっか!久保君!」


私は涙を拭いて笑顔で久保君の手を取った。

どうもです!!

今回は久しぶりにぼっちエピソード!


ぼっち党のこじーさん!


Twitterでどなたか通話したい方いませんかね?ちらちらっとするも反応無し。


ということで、次回もよろしくお願いします!

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