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すれ違い

夏休みが終わり、2学期が始まった。俺達ぼっち部は部活動で会ってるので基本的にいつもと変わらない。1学期は体育祭などあったが特に仲良くなった人はクラスで橘さんを除いて誰もいない。なんなら橘さんと仲良くなったのかすら怪しい。夏祭りの時に、俺がいなかった為に橘さんに怖い思いをさせてしまった。危険なのは知っているはずなのに。夏祭りの後、特に何かあるわけでもなく、普通にグダグダと部活をして終わった。俺も申し訳なさがあり、話しかけることもなかった。橘さんが話しかけてくる事も無かったので、話さなかった。だから、もやもやした気持ちだけ残っていた。


「お、おはよう久保君」


「お、おはよう橘さん」


橘さんが俺の顔を見ないで挨拶した。

え?なに?俺の事嫌いなの?まぁ、夏祭りであんな事になったから分からなくないけど。俺だったら嫌いになってるわ。助けたのが遅かった。

抱きつかれたけどきっとあれはそれ程怖かったのだろう。俺に抱きつくとか、好きな人じゃ無いんだから絶対にありえない。役得だったと思っておこう。そのあとの関係ちょっと悪くなってるけど。


俺は嬉しくも少し寂しい気持ちになっていた。



「はぁぁぁ……恥ずかしい!恥ずかしい!なんで私夏祭りの時に久保君に抱きついたの!?」


私はめちゃくちゃ後悔した。いや、抱きついた時男の子の体ってこんなにたくましいんだって思ったし、いつも引っ込み思案な私が好きな人に抱きつけて私的には役得だったけど……。


「久保君絶対引いてるよ……あの日以降部活の時とか目を合わせてくれないし……」


私は久保君を見る度にあの時の光景がフラッシュバックして恥ずかしくて目も合わせられない。久保君も目も合わせてくれなくなってるからきっと抱きつかれたこと嫌だったんだ!だって好きでもない人に抱きつかれたら嫌でしょ!久保君絶対そう思ってるよ……。


「あ、久保君が来た!駄目だ……ニヤニヤが止まらない……。顔見ちゃダメ!見たらニヤニヤしてるのバレちゃう!もっと変な目で見られちゃう!あ、おはよう久保君」


よし!何とかニヤニヤしてるのを隠せた!


「お、おはよう橘さん」


え?え?今の間なに!?やっぱり久保君私の事変な子だって思ってるんだぁぁぁ!!

終わった。好きな人に変な人認定は終わった。さよなら、私の恋愛。さよなら、私の好きな人。

でも、変な人だって思われても私は久保君が好きだ。この気持ちは1ミリも変わらない。


「はぁ、この気持ちを久保君に伝えられたらなぁ……」


私は小さくそう呟いた。

どうもです!少し更新が遅くなってしまいましたが、更新出来ました!色々忙しくなって更新出来るか分かりませんが、更新した時読んで頂けたら嬉しいです!


次回もよろしくお願いします(〃・д・) -д-))ペコリン

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