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花火大会

今日はぼっち部の皆で祭りに来ている。


「何食べよっかなー、何食べよっかなー」


「ちょっと夢ちゃん!あんまり行くとはぐれるよー」


「皆早く!祭りに来たらこれ食べて見たかったんだよねー。じゅるり」


夢先輩は凄く目をキラキラさせて屋台に食いついてる。夢先輩小さい時にしか来たことないって言ってたな……。まぁ俺も1人だし一緒に行く人いないしであんまり祭りに行くこと無かったんだけど。事件にも巻き込まれたくないし。


「でも、夢先輩が楽しんでくれてるならいっか」


1人で出来る事だってあるが1人だと出来ないこともある。この祭りもその1つだ。リア充が多く居る中で1人で行くのはかなり勇気がいる。周りからの目が気になるのだ。俺みたいなぼっちだと尚更だ。俺は人に迷惑かけないように生きてるから周りに迷惑かけないかとも考える。夢先輩が小さい頃に行った後行かなくなったというのもそれが理由だろう。こうやって来たことによって嬉しいと思ってくれたら来て良かったと思う。


「久保君達も早くー」


「はーい」


夢先輩に呼ばれて俺は歩きだした。


祭りに来てから2時間が経ち、そろそろ花火が上がる時間だ。


「古里先輩、花火何処で見ますか……あれ?」


いつの間にかぼっち部の人達とはぐれていた。俺はある心配をして、先輩達を探しに走り出した。


「あれ古里先輩と夢先輩と橘さんだよな……」


古里先輩と夢先輩の目の前には男2人組が話していた。


「ねぇねぇ、いいじゃん俺達と行こうよ!楽しいよ?奢るからさー」


「2人共可愛いから俺達なんでも買って上げるからさ」


「いや、あの……」


橘さんが怯えて古里先輩の後ろ隠れていて、古里先輩も言葉が出ずにいた。俺が心配していた事が当たった。当てってしまった。先輩達は可愛いから女子だけになると男に迫られると思ってた。だからはぐれないようにすると肝に命じていたのに。俺は先輩達の前にいって、男に言った。


「すみません。この2人は俺のつれなんで」


「こんなブサイクな男よりさ、ね?俺達と行こうぜ?」


「そうだよー。なんでも買うからーほら、行こ?」


男が古里先輩の手を取った時、俺はその手を弾いて古里先輩と橘さんの手を取ってその場から走って逃げた。


男達から逃げ切り、俺は2に謝った。


「本当にすみません!女の子だけにしたらこうなるって知ってたのに。怖い思いをさせてすみませんでした」


「久保君、助けてくれてありがとう……怖かったよぉ!」


橘さんが俺に抱きついて来た。ちょちょちょ!いい匂いするんたけど!


「久保君ありがとう……先輩の私が助けないと行けないのに……」


「先輩は悪くありません。一緒にいなかった俺が悪いんです」


分かっていたのに、女の子だけにしたらこうなるって分かってたはずなのに。俺は楽しませる為に来たのにやってしまった。怖い思いをさせてしまった。


「あ、いたいたーどこ行ってたの?」


「ちょっとはぐれちゃって……そしたら久保君が助けてくれて……」


橘さんが泣きそうな声で言った。本当に怖かったのだろう。


「いいなぁ……」


夢先輩のこの声は誰にも聞こえなかった。そして、皆で花火を見て今日の花火大会を終えた。

どうもです!今回は久保君のカッコいい所を見せられたのではないかと思いました!そして夢先輩の最後の言葉。これからのぼっち部の気持ちの変化にも注目して頂けたら嬉しいです!


次回もよろしくお願いします!(〃・д・) -д-))ペコリン

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