夏祭りとは
「ねぇねぇ!そろそろ夏祭りだよね!ぼっち部のみんなで行かない?」
古里先輩が楽しそうに俺達に言った。
夏祭り。簡単に言えばリア充の溜まり場だ。そのリア充がウェイウェイ言いながら屋台を周り、ゴミをポイ捨てして環境にも悪くする。
祭りは店側や、祭りを行った人達からしたら
「楽しかった」
で終わるが、楽しんだだけで終わってる人達には見えないところでゴミを片付けてる人達からしたら
「なんでゴミポイ捨てすんだよ。お前らポイ捨て駄目だって習ってるだろ」
と言いたくなるだろう。まぁ俺は実際に片付けをやった事無いから俺が文句を言うことではない。だが、こう考えてみてはどうだろうか。
「授業の時にやる気が無いくせに文化祭とか行事になった途端にやる気出す奴」
こういう風にいつもやらないくせにこういう時だけやってしまう奴。行事の時だけ考え方を変えるやつだ。楽しいこと、イベントだといつもの自分と変える。こう考えたら人って結局自己中だな。と思う。楽しんでいる人はこう思うだろう。
「年に1度しかないのに楽しまないのはおかしい。つまらない生き方してるな」
こう言ってる俺も静かに暮らしたいと、普通でいるのが普通だろと自分の気持ちを押し付けようとしてるわけだから俺も自己中なのだが。結局はそうなのだ。人の為、世の中の為だのなんだの言ってるが結局は自分が思ってることと周りの意見が一致しただけ。
結局は自分がしたい事を周りを巻き込んで、さも正しいかのように言っているのだ。
数が多いのが正しいと。数の暴力で。これじゃ俺が、俺達が虐められた時と同じだ。
それだったら、そんな事が起こるのなら、俺は誰とも関わらないでいい。もうあんな事になりたくない。もうぼっち部の人達にはそうなって欲しくない。そう思うから夏祭りは正直行きたくない。
「辞めましょうよ、なにが起こるか分かりませんし……。事件とか巻き込まれたらどうするんですか?」
「あれ?久保君私達のこと心配してくれてるの?」
古里先輩がニヤニヤしながら俺の方を見た。あれ?確かにそう聞こえるな……。俺が面倒事に巻き込まれたくないが為に言っただけなのに。
「大丈夫だよー。ぼっち部の皆で行けば大丈夫。男が二人も居るし、ね?行こう?屋台で食べてみたい。小さい頃に行ったっきりで行かなかったし……。ダメ?」
夢先輩が、ねだる子供の様な目で俺を見た。くっ、可愛すぎる……。この顔されるとなんでも言うこと聞いちゃう……。
「はぁ、分かりました。でも絶対にはぐれたりとかしないようにして下さいね」
「わーい!」
「なんか久保君保護者みたい。ふふっ」
辞めて、橘さん。俺もそれ思ったから。
結局、夏祭りは行くことになった。
どうもです!今回の話もまぁ、無理矢理した感じですw
でも、分かる!と思って下さる方が1人でもいたら、私は嬉しいです!
次回もよろしくお願いします(〃・д・) -д-))ペコリン