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正直でいい、素直でいい

「ねぇねぇ二人共」


「なんですか?古里先輩」


「なんですかー?まり先輩」


今日は古里先輩と夢先輩と私の3人でお出掛けをしてる。置き手紙は置いてきたし、久保君達は大丈夫だよね。私は久保君と逢えるタイミングが部活しか無いのでちょっと悲しかったが、先輩達と3人で出掛ける事はあんまり無いから楽しみだ。今日2駅遠くのショッピングモールに行った。近くにあるのだが、そっちの方が大きいからそっちにしたのだ。今は駅から降りて歩きながらショッピングモールを目指してる。


「2人ってさ、好きな人いるの?」


「「え?」」


「ほら!前は結局はぐらかしちゃったじゃん?」


前というのは、夏休みに入る前に古里先輩が夏休みの予定を聞いた時の事だ。その時は私が久保君にパスして久保君はそこまでの仲になる人がいないと言った。目の前にいるのに。久保君を好きな人がここにいるのに。それを聞いた時悲しくなった。久保君が私とそこまで仲良くなれないのだと告げられたも同然だ。私は仲良くなりたい。体育祭で少しすれ違いがあったけど、それも今ではいい思い出だ。私はこんなに久保君の事好きなのに……。


「橘さん?おーい!橘さーん」


「え?あっ!はい!なんでしょう?」


「大丈夫?ぼーっとしてたけど。気分悪い?」


私が考え事をしてる時に古里先輩と夢先輩が私を見ていた。


「いえいえ!大丈夫ですよ!」


「ちょっと休もうか。暑いからね!」


「いやいや!大丈夫ですよ!気にしないで下さい!」


私のせいで時間を取るわけには行かないし……。ただ考えてただけだし……。


「まり先輩、私あそこのアイス食べたいなー」


夢先輩が指をさした所はアイス屋さんだった。


「そうだね!私もアイスが食べたいなー。夢ちゃん、私達の分も買って来て」


「はいはーい。いってきまーす」


夢先輩が古里先輩に敬礼すると物凄い勢いで走っていった。


「すみません。足引っ張っちゃって……」


私は泣きそうになった。先輩達に迷惑をかけるのかと。私は、決めたのに。人に迷惑をかけないって。

小学生の頃に、助けられたあの時に決めたのに……!!


「何言ってるの、橘さん。足引っ張っるとか、迷惑かけちゃ駄目だとか私達の前では言っちゃ駄目だし思っちゃ駄目だよ。私達の前では、正直で良いんだよ。だってそんな人作らせない為のぼっち部だよ?せめてぼっち部の人達がいる人の前では、そんな事思わなくていいんだよ?」


「はい……ありがとうございます」


私は涙した。こんなに優しい先輩達に巡り会えた私は幸せ者だと思った。


「買ってきましたよー」


「あ、夢ちゃん!ありがとー」


「はい、橘さんも」


「え?私にもですか?」


「もちろんー」


「ありがとうございます!」


私は今日1番の笑顔を見せた。

どうもです!今回は古里先輩がいい事言うことが出来たかなって思います!今回は橘さん視点で書きました!次回は久保君視点でまた書くので、よろしくお願いします(〃・д・) -д-))ペコリン

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