追試の部員
テスト当日、俺は夢先生に習ったことを活かしテストを終えた。俺は中学生の時は平均65点位の成績だったが今回は平均75点も取れた。今回は本当に夢先生のおかげで点数が取れた。お礼を言わないと。そう思って、俺は部室に行った時にいつも通り寝てる夢先生の隣に行って、肩を叩いて起こした。
「夢先生、夢先生」
「んぇ?あ、久保君……こんにちわー。なに?」
「こんにちわ。夢先生のおかげでめちゃくちゃいい点数取れました!ありがとうございます!!」
「そ、そう。それは良かったね」
「これも夢先生のおかけです!ありがとうございます!!……どうしたんですか?」
夢先生は凄く顔を赤らめて恥ずかしがってる。どうしたんだろう?
「あの……久保君。先生とか……恥ずかしいから……!!」
「いやいや。夢先生が自分で言ったんですからね?」
「分かった。ごめん。呼ばなくていいから……!」
やばい。照れてる夢先生可愛いな……。でも、ちゃんと教えて貰ったからからかうのは流石にここまでにしよう。
「分かりました、改めて夢先輩、教えて下さりありがとうございました」
「ん……。それは良かった」
夢先輩は嬉しそうに笑った。俺はこの笑顔を含めて改めてぼっち部に入って良かったと思った。
「あれ?そう言えば久保君、橘さんは?」
古里先輩が思い出したように聞いた。俺はちょっと気まずい感じで言った。
「橘さんは……えと……追試です……」
橘さんは数学の結果が悪く、赤点を取ってしまったらしい。第1回目のテストで赤点とかこれから大丈夫なのだろうか……。高校の数学は初めはそんなに難しくなく、学年が上がる毎に難しくなっていく。1年目の1番最初でこれだとやばくないか?あれ?そう言えば片岡先輩もいないぞ……。俺は恐る恐る聞いてみた。
「あの……。片岡先輩は?」
「あー。カムイ君はいつも追試なんだよねー」
「えぇ。そうなんですか……。それで進級出来てるなんて……」
これなら案外追試受けても大丈夫かも。
「まぁ、進級は出来ても内申点悪いから就職とか進学とかどうしようもないね。どうするんだろうね?カムイ君」
古里先輩がバッサリ言った。大丈夫じゃないじゃん……。
「夢先輩と古里先輩は片岡先輩に教えなかったんですか?」
流石にやばかったら教えてあげるのだろう。まだ入ったばかりの俺にも教えてくれたし。
「だって、カムイ君教えてって言ってくれなかったから教えなかったよ?」
「教えを請わない人に、教える価値なしー」
「そうそう、夢ちゃんの言う通り!教えて欲しい時はちゃんと聞かないと。聞かなかったから教えなかったんだよ?聞いたら教えるけど」
2人ともまぁまぁ鬼畜な事を言っていた。男というのは女の子にかっこいい所を見せたがる。教えて貰うより、教える方が男としてかっこいいからだ。まぁ、俺はそんなプライドとかとっくの昔に捨てたけど。プライド?ナニソレオイシイノ?
橘さんの追試はともかく片岡先輩はただの自業自得だな。俺は夢先輩に教えて貰って良かったと心の底から思った。
どうもです!特に言うことないので早速ぼっちエピソードに入りますw今回のぼっちエピソードはこちら!
ぼっち党のこじーさん!
小学校野球部に入ってたんですが自主練で一緒にやる人がおらず、1人練習してた為1人で打って、1人で取りに行ってました。物凄く悲しくなりました。せめて2人でしたかった……。
ということで、次回もよろしくお願いします!