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高田夢のぼっちの理由

私は小学校の頃からなんでも出来ていた。いわゆる天才と言うやつだ。運動も勉強もいつも1番だった。だから私は学年の皆に敬われ、近づきにくい存在だった。その中には私を馬鹿にする奴も現れた。ドーピングだのカンニングなど。私は授業はほとんど寝てるし部活にも入らず放課後も夕方6時まで寝てるのだ。言われるのは仕方ないと言えば仕方ないだろう。しかし私は出来てしまうのだ。ドーピングもしてないしカンニングもしていない。言う奴は届かないからこうやって数で勝っているのだと錯覚しているのだ。私は中学生の時、1度だけ言ったことがある。


「ねぇー。言ってて楽しいのー?私はドーピングもしてないし、カンニングもしてない。負けたのはあなた達が頑張らなかったから。それを出来てる人に言うのはどうかと思うなー」


言った時はとてもスッキリした。今まで隠れて言われ続けたから。それが私にとって、とてもイラついていた。でも、それを聞いた人達は直すどころかいつもより行動が目に見えるようになった。スリッパを隠されたり、いつの間にか筆箱が無くなってたり。私は負けない。負ける訳には行かないと思って学校に頑張って通ってたが、心が先に壊れた。そして学校へ行かなくなった。でも、高校だと知ってるやつはいないと思い、自分で勉強して何とか合格した。中退したけど、理由を教えたら何とか入らせてくれた。私はこの時にはもう人間恐怖症になっていた。入学当初は話しかけてくれる人は数人いたが、私が恐怖症になり、話せなくなっていたのだ。だから友達が出来ぬまま過ごしていた。


これが私のぼっちな理由です。けれど、1人は嫌じゃなかった。苦じゃなかった。だって人と関わる事が怖いから。もうあんな事されるなら何を言われても突っかからない事が正解だから。だけど、そんな気持ちを変えてくれたのがまり先輩だった。


「高田夢さん?でいいのかな?」


まり先輩は私が寝ている時にいきなり現れた。


「は、はぃ!何か御用でしょうか……?」


「うんうん。ねぇねぇ夢さん!いきなりなんだけど、ぼっち部に入らない?」


「ふぇ?ぼっち部……?」


「そうそう!ぼっち部!今私1人なんだけどさ、入らない?」


「い、いや、私は……」


私は最初はこれ以上人と話して自分が傷つけられるのが怖かった。だから最初は断った。でも、毎日毎日私の所に来て言った。


「ぼっち部!どう?今なら布団も付くよ!!机で寝るよりいいよ!そして部活してることになるから更にお得だよ!!」


「なんでそんなに私の事……」


「だって、私が夢さんと仲良くなりたいんだもん」


私は初めて仲良くなりたいと言われた。初めてこんなに話しかけてくれた。いつも笑顔でいつも楽しそうに。心の底から仲良くなりたいと伝わった。だから私は人間恐怖症になってから初めて人を信じる事にした。だから、まり先輩は私の恩人なのだ。

どうもです!今回は主人公、ヒロインに続き夢先輩の事について書きました!流れでわかる通り、後2人の事も書きますwそれまではぼっちエピソードはありませんが、キャラ1人1人の事を知って頂けたら嬉しいです!


という事で、次回もよろしくお願いします!

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