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橘絵梨花のぼっちの理由

私は古里先輩の言葉が頭から離れなかった。


「でも、友達作る事がそんなに大事?悪いことをしてるのは知ってて、それでも友達が欲しい?」


私は悪い事をしてでも友達が欲しいと思ってしまった。だって高校では友達を作ろうと決めていたのだ。そして出来るのなら私と友達になった人と、久保君が友達になって楽しく学校生活を送る。そうするのが私の小さな夢だった。だって久保君が友達が出来なくなったのはきっと、私のせいなのだから……。


小学校の時、私は虐められていた。理由は簡単で、友達と遊ぶ時たまたま用事が何回も重なり、遊べなくなったからだ。聞いたやつはその程度かよと思うかもしれないけどその程度でいじめに発展するのが小学生というものだ。私は、その虐めを受けていた時に、周りの皆は見ないふりをしていたのに1人だけ立ち向かってくれた人がいたのだ。その人とは話した事無かったが


「そうやって人を虐めて楽しいか!虐められるやつの気持ちを考えて見ろよ!でも、お前らには分からないだろうなぁ!周りにいるお前らだって、自分が虐められるのが怖くて何も言えないんだ!そんなの友達かよ。それが友達なら友達なんているかよ!」


そう言った後、私の手を取ってその場から離れた。私はその時初めて男の子と手を繋いだ。久保君のたくましい手に繋がれてとても安心した。私は涙を流したが、久保君は泣き止むまで私のそばに居て慰めてくれた。これが私の初恋の相手であり、今も好きな人だ。

私は虐められていたのが親にばれて転校することになった。久保君ともっと話していたかった。もう1回ちゃんと「ありがとう」を言いたかった。でも、それが叶わなかった。


私はこの時対人恐怖症となり、人と接するのが怖くなった。人と接してあんな思いするなら、繋がりを持たずに生きていた方が楽だからだ。これが、私が友達がいない理由である。


私が久保君と同じ学校になってから気づいたのだが、久保君には友達が居なかった。この時私は気づいたのだ。「私のせい」だと。私をあの時庇ったから久保君は1人になったのだ。だからこそ、私が友達を作って久保君にも友達が出来て欲しい。私を庇わなかった事で出来た友達を1人でも多く。

でも、古里先輩に言われて気づいた。私は悪い人達と友達になって、久保君に迷惑をかけるんじゃないかと。私がかかる分は別にいい。でも、恩人の久保君だけには迷惑をかける訳には行かない。

私は人にあんな事初めて言われたから、驚きつつも嬉しかった。

ぼっち部は、私にとって大切な場所だと感じた。そして、久保君に改めて「ありがとう」と伝えようと心に決めた。

どうもです!!今回は久保君に引き続き、橘さんのぼっちの理由です!前回に少しだけお話したのですが、改めて詳しく橘さんが久保君を好きになった理由を書きました!橘さんの久保君への強い気持ちを知って貰えたら嬉しいです!


という事で、次回もよろしくお願いします!

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