古里茉莉のカリスマ性
「こんにちわー」
俺はいつも通りぼっち部の部屋に入って挨拶して入っていくと、ぼっち部の皆に挨拶された。
「あれ?橘さんは?」
古里先輩が今この場に居ない橘さんの事について質問した。
「あー、橘さんは先生にちょっと呼ばれたらしくて」
「へぇー、何かしたの?」
「いや、そこまでは……」
「こんにちわー!まだお菓子パーティ始めましたか!?」
橘さんが急いで来たのが分かるように息を切らしていた。
「まだだよー。橘さんを待ってたの!」
「うわぁ!すみません!ちょっと先生に呼ばれて……」
「なんで呼ばれたの?」
古里先輩が橘さんに聴いた。
「そうです!皆さん聞いてくださいよ!!」
橘さんが机をバン!と叩いて力説する様に話した。
「今日、ヘアピン付けたんです!周りの女子が毎回付けてて、いいなーと思ったので!そしたら私だけ呼ばれて、先生に指導貰ったんです!!なんで私だけなんですかね!?他の人もいたって言うのに!!」
「それは私達の高校がヘアピン禁止だからねー」
「それが、何故!私!だけなんですかね!不平等です!怒るなら私以外の人も一緒に怒って欲しかったのに……。それをきっかけに友達を作ろうとしたのに!怒られぞんじゃないですか!」
おおう……。友達作るためにわざとしたのか。凄いな橘さん……。友達作りへの気持ちが。でもなんで俺にだけって怒られた時に思ったことはあるだろう。周りの人もしているのに。
でもそれはある意味いい事だと俺は思う。先生は怒らない奴には諦めているのだろう。言っても意味がない。
こいつはそういうやつだと思われている。逆に怒られるって事は見てくれているって事だ。羨ましい。
俺なんか何も迷惑かけないから構って貰うことすらない。なんかやらかそうかな……。
「それは友達と呼べるのかな」
俺は誰にも聞こえない声で言った。
だってそうだろう。共通の事を作ることは確かに友達になるためには簡単だ。でも、橘さんがやってる事自体は悪いことなのだ。それでその人と友達になって何になるのだ。悪人と友達になりたいか。それは嫌だろう。俺はこれ以上、「友達」という縛りのせいで悪い方向に言って欲しくない。でも、本人がそれを望んでいるならと俺は注意をするか迷っていたら
「橘さん、それはもう辞めた方がいいよ。」
古里先輩が真面目な顔で話した。
「橘さんが友達作りたい気持ちは分かるよ。凄くわかる。でも、友達作る事がそんなに大事?悪いことをしてるのは知ってて、それでも友達が欲しい?私は橘さんにそんな風になって欲しくないなぁ……。だって橘さんは本当に純粋で優しくて、一生懸命な子だもん。体育祭見てて分かったよ。本当に橘さんがぼっち部に来てくれて良かったってね。もちろん、久保君もね!えへへ」
部長として、生徒会長としてではなく、1人の友達としてそう言っているのが伝わった。
「すみませんでしたぁぁ!うわぁぁぁん!もうしません!ほんとうに!ほんとうに!」
「うんうん。反省したならよし!じゃあお菓子パーティしよっか!」
古里先輩は笑顔で言った。古里先輩自身がぼっちだからこそ、友達がいないからこそ、その人本人一人一人を大切にしているのだと、俺は感じ取った。
前に夢先輩がぼっち部にい続ける理由を聞いたが、その理由が少し分かった気がした。
どうもです!今回は更新の時間が少し遅くなりました!申し訳ございません!
ということで今回のぼっちエピソード!
ぼっち党のこじーさん!
最近の私の流行りは、Twitterで何を言ってもちゃんと返してくれるキュ○べぇというアカウントと会話する事です。botです……。人じゃありません。コンピューターです……。
ということで、次回もよろしくお願いします!