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離れた距離はまた縮める

体育祭も終わり、いつもの日常が始まった。

ある先生から非日常では日常が試される。と聞いたが本当だった。日常で友達が出来ないなら非日常でも友達出来るわけないじゃん。だからいつも彼女出来ない奴が吊り橋効果を使って彼女作ろうとしても無理って事だ。

因みに俺は彼女どころか友達も出来ません。なんかこれ自分で言って悲しくなった。

いつもの日常と言っても少しだけいつもと違うところがある。それは橘さんと俺との距離だ。前回の体育祭で少し、ほんのちょっと、ゴマ粒ぐらいの大きさでイラってしてしまった。ゴマ粒ぐらいの大きさのイラつきってなんだよ分からねぇよ。最近ぼっち部に行っても


「こんにちわ」


「あ、うん。こんにちわ久保君」


これくらいなのだ。体育祭の前までは


「ねぇねぇ、なんの本読んでるの?」


だったり自分から絡んで来るのに最近は挨拶で終わってしまう。

べ、別に絡んで欲しいんじゃないんだからね!?誰得だよ。その代わりか古里先輩がよく絡んで来るようになった。なに?二人共磁石なの?


「ねぇ、久保君!このお菓子あげる!」


「は、はぁ……ありがとうございます」


「いいんだよぉ!私があげたくてあげたんだから!」


俺が引きそうな勢いの絡み用だった。それを察したのか夢先輩が


「まり先輩ーちょっと来てくださいー」


「あ、分かった!夢ちゃん今行くね!」


夢先輩流石!空気読めてる!!そう思ったら片岡先輩が古里先輩に話しかけていた。俺は片岡先輩に感動していると


「師匠!俺にもお菓子ください!」


「ごめんね。もう無くなったんだ」


「ぐはぁ!!」


違ったわ。片岡先輩は古里先輩にお菓子貰いたかっただけだ。俺の感動返して欲しい。俺はこのタイミングを逃すまいと橘さんの方を見て、何を話しかけようか悩んでると、夢先輩が


「久保君何橘さんばっかりみてるのー?好きなのー?」


「ちょ!夢先輩!そんな事言ってないじゃないですか!!」


くそ!夢先輩これ楽しんでやがるな。ニヤニヤしながらこっち見てるし!はぁ、これで橘さんに変な目で見られると思ったので弁解しようと橘さんを見たら


「え?そ、そうなの?久保君私の事好きなの!?」


あれ?反応がおかしいぞー。あれれぇー、おかしぃぞぉー。某名探偵のセリフが出てくるほどびっくりした。


「ち、違うよ!?好きとかじゃなくて……」


「好きじゃないの!?嫌いなの!?」


「いら、だから違うって!?」


なんなんだ今日は……。橘さんのテンションがおかしいな。


「あははは!ごめんごめん!ちょっとからかっちゃったごめんね」


「なんだよ……」


「で、それはそうとなんで見てたの?」


「この前ちょっと態度悪かったかなって……その、ごめん」


俺は後ろ髪をかきながら謝った。


「ううん。私もごめんね?私もちょっと適当に言ったのはあるから」


俺はとりあえずこれが言えたことにほっとした。橘さんとは仲良くしていたい。本当にそう思っている。でもなんで好きって単語であそこまで慌てていたのかは俺にはまだ分からなかった。


どうもです!今回の最初にあった「非日常では日常が試される」という言葉は本当に学校の先生に言われてとても心に刺さりました。日常で出来ないことは非日常では出来るわけが無いということです。なので、日常を大切に生きていく。という言葉です!あんな使い方はぼっちの久保君くらいだと思っておいて下さいw

長くなってしまいましたのでぼっちエピソードはまた次回にしますね。


ではまた次回お会いしましょう!!

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