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体育祭で変わった友情

パン!パン!と爆竹がなり、体育祭が始まった。俺は今回は中学生の教訓を活かし、クラスでは50メートル走に直ぐ手を挙げた。

あまりの速さにみんな俺見て驚いてたぜ。え?俺がクラスにいる事に気が付かなかったって?その可能性捨てきれないからやめて。泣きたくなる。

まぁ、結果は最後だったけどな。

クラスの皆の目が怖かった。テーマの友情何処いった。あ、友達になりたくないって?そういう事か。泣くわ。俺が団席の一番後ろで座ってたら橘さんがきて


「久保君お、お疲れ様!カッコ良かったよ!」


「あ、ありがとう」


俺は声を掛けて貰って嬉しくなったがぼっちである俺はこう考えてしまう。


「慰めですか……」


1番最後でカッコイイ訳が無い。顔がいい訳でもない俺は何処を褒められてるのか分からなかった。


「ち、違うよ!?」


「うん。ありがとう。元気がでたよ」


「そんなんじゃ、無いんだけどな……」


「今なんか言った?」


「ううん。何も言ってないよ、じゃあ私は次の競技に出ないと行けないから」


「うん、行ってらっしゃい。頑張って」


「ありがと。行ってきます」


橘さんはいつもの笑顔じゃなく、作り笑顔を作って行ったことを人間観察が得意な俺は気付くことが出来なかった。


俺はカッコイイとか褒めてるように見せる言葉が嫌いだ。この言葉はカッコイイ、と言うだけで人を褒めてると錯覚させる。しかし本当はその人を馬鹿にしたり慰めで使うのだ。

俺はその言葉自体も嫌いだがそんな言葉を使ってくる人も嫌いだ。だってその言葉は嘘なのだから。橘さんが競技を終えて帰ってきて気まずそうに俺の隣に座った。


「お疲れ様、橘さん」


「あ、ありがとう……」


この後に俺達の会話は続く事は無かった。何も話さず気まずいまま昼休みとなった。

体育祭の昼休みは何処で弁当を食べてもよく、教室で食べたり外で食べる人も居る。俺は1人で教室で食べようとして弁当を出し、窓の外を見ると古里先輩が外で1人で食べているのが見えた。


「1人で食べることは寂しいからな」


俺は弁当箱を持ち、席を立った。


「古里先輩、1人ですか?」


「え?久保君!?」


「ちょうど俺も1人だったんですよ」


「久保君には橘さんがいるでしょー」


俺は黙った。橘さんといるのが気まずいとか言い出せなかったのだ。まずそんなに話して無いし、そんなに仲が良くないなら気まずいじゃなくて俺がそこに居たら邪魔だからになるし。


「まぁ、座って!座って!でも良くここが分かったね」


「いえ、窓から見たら古里先輩が1人で歩いているのを見かけたので」


「ついてきたの?ストーカー?きゃー怖ーい!」


「古里先輩、からかうのは辞めてください」


「ごめん!ごめん!だから許して!ね?」


「はぁ……今度からは辞めてくださいよ」


「うん!ありがとう!えへへ」


古里先輩は申し訳ない顔からすぐに笑顔になった。


「どうしたんですか?そんなに笑って」


「だって体育祭で2人で食べた事なくて」


「ぼっち部の2人を誘えば良かったじゃないですか」


「ううん。2人にはクラスで友達作って欲しいから……」


古里先輩は優しいなと思った。寂しいのを2年間も続けてきたのだ。俺も中学校で3年間1人だったから寂しさは物凄く分かる。


「俺も中学の時は1人だったので、2人で食べるのは初めてですね」


「そうなんだ!じゃあ精一杯楽しもう!おー!!」


「おー」


体育祭で古里先輩との友情が深まったが橘さんとは気まずい感じになった体育祭だった。

どうもです!では早速ぼっちエピソードです!


ぼっち党のこじーさん!

教室に消しゴムを自分で落として誰か拾ってくれるかと待ってたら誰も拾ってくれずに結局自分で拾いました。


という事で次回もよろしくお願いします!

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