橘絵梨花の勇気のLINE
私は家に着いてから、布団にダイブした。
「あぁぁぁ!!なんであんな恥ずかしいこと言ったんだろう!!嘘もついちゃったし……」
あんな事とは久保君にLINE交換しない?と聞いた事だ。臆病の私がよくあんな事言えたなと思った。嘘とは名前を知らないと言った事だ。本当は名前を知っていた。だから、名前を覚えられた事を知った時とても嬉しかったのだ。
「流石にいきなり一目惚れは気持ち悪いよね……」
私は机の上にある1つの写真立てを見てそう呟いた。そこには小さい頃の私と、小さい頃の久保君が映っていた。
多分久保君は覚えてないが、私は久保君を知っている。小学校の時1人ぼっちで辛かった私を助けてくれたのだ。好きな気持ちを伝えたかったが、怖くて伝える事が出来ず卒業してしまった。中学校は女子校だったため、久保君と会えなかった。高校になって久保君に出会えて、同じクラスで、しかも同じ部活だなんて!
「あぁぁぁ!!!思い出しただけでも恥ずかしい!!!」
枕を布団に叩きつけたが顔が真っ赤なままだ。
「そ、そうだ!せっかく久保君とLINE交換したんだから何か送ろう!」
思ったら即行動だ!私は携帯を開いて、今まで開かなかったLINEを開いた。
「な、何を送ろう……。こんにちわ?それとも追加ありがとね?どうしよう!!」
私は携帯を持ちながら布団の上で暴れた。そしていつの間にか日が暮れていた。
「もう!どうにでもなれ!」
そう言ってLINEを送った。そしたら直ぐにピロンと音がしてビクッとなった。
「あ、久保君からだ!大丈夫!って良かったあ……。ええと返信しないと!ええっと、ぼっち部のグループ方なんだけど、挨拶とかした方が良いのかな?っと送信!」
すると、すぐ既読がついて返信が来た。
「ええっと。した方が良いのかって俺も考えてたって?本当!?同じ事考えてたんだ!」
私は嬉しくなって枕を叩いた。やばい……顔が熱くなってきた。その後ちゃんとグループの方で連絡したら、久保君は「よろしくお願いします」とコメントしていた。
「やっぱり久保君優しいなぁ……」
私は今日とても嬉しい気持ちでいっぱいになった。勇気出して良かった……。本当にそう思った。
どうもです!今回はメインヒロインである橘さんの話です!前話の時に橘さんがどう思ってたか。そして、あの異常なテンションの上がり方はどうだったのかが分かる話にしました!この話はぼっちでは無く、橘さんの可愛さにキュンとして頂けたら嬉しいです!
今回は、橘さんの話なのでぼっちエピソードはまた次回です!次回もよろしくお願いします!