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『年齢不詳少年と平凡青年』~そんな二人の異世界冒険~  作者: 声夜
第一章【不思議の国~女王のテリトリー~】
1/3

プロローグ

気が付いたら異世界転移してしまった青年。

転移して、目が覚めた早々に危機的状況に陥ります。


そんな時に、見た目少年だが話し方や振る舞いは、少年にはみえない年齢不詳な男の子が助けてくれます。


関わりはないが、『記憶喪失』という共通点があり、お互いに自分の記憶や会いたい人物を求めて、色んな国を冒険していく話です。


大体はあらすじ通りですが、サブタイトルにも入ってる通り、この二人をメインに仲間も増えていきます。


出来る限り、毎日・・・いえ、毎週更新頑張りますので、よろしくお願いします。


目の前にいるのはどうみても、トランプだ、これまたファンタジーな夢を見ている。

そう感じている一人の青年。


(はあ、こんなファンタジーな夢なんて久しぶりにみたよ)


目の前ではトランプたちが大慌てで叫んでいる。

「やばいぞやばいぞ!!」「王女様が怒っている!!」「早く見つけないと!!」

「白いバラは赤に、白い奴も赤にしてしまわないと!」


何を探しているのかは分からないが、この状況で出てきたら完璧に捕まる。

青年は自分の姿を見て、確信していた。

夢の中なのだから、どんな格好だろうと自由だろうが、青年の格好は白い上着と白いズボンである。


(どう考えても、怪しまれるのは確実すぎるよ・・・)


「おい、そこのガタガタ震えている者」


「へっ!?ななななな、ご、ごめんなさい!」


「隠れているつもりなら、こっちに良い場所がある、ついてこい」


振り返ると兜をかぶり、鎧と民族衣装のような恰好に斧を持っている、長髪の少年が話しかけてきた。


「早く!!」


少年に叫ばれ、青年は少年を掴まれ引っ張られるようにトランプ兵達から離れて、森の中に入っていった。


歩きながら、何もお互いに語らず、そしてなぜかいまだに繋いでいる手を離せずにいた。

かなり、歩き森を抜けてると大きな洞窟があった。

そこをさらに進み、でこぼこした道なりをどんどん下に進んでいく。


ほぼ明かりはなく、暗い地下を進んでいくと、急に明るい場所にでた。


「ここがワシの住処だ」


1人暮らしが住んでそうなくらいの大きさの部屋で、ベッド、台所など住むために必要なものがすべて置いてあるし、なにより、天井にあるシャンデリアがとても明るくまぶしい。


「さて、少しは落ち着いたか?」


「あ・・・はい・・・」



手をいまだに繋いでいたのが恥ずかしくなったのかバッとすぐに手を離す。



「ならよかったの、あいつらは手段選ばない危ない奴らだから、見つかったら殺されておったぞ、そうだ、お主、名はあるのか?」


「名前ですか?・・・・あれ?」


(あれ・・・僕・・・名前・・・なんだっけ・・・それになんだろ、心臓がドクドクする)


「青年?」


(夢なのに・・・夢なのになんでこんな心臓がドクドクするんだ、名前がただ思いだせないだけなの・・・うう、早く目覚めてくれ!!)


「青年!!!!!!」


「はい!?」


「名はなんだ!?」


「・・・分からない・・・」


「名前が分からないのか?ふむ、何か変なもので食ったのか?」


「あの、これ夢なんだよね?貴方は夢の住人で、だから名前が分からないだけなのに心臓が苦しいのもきのせいなんだよね!?」


「うーむ、これは説明が長くなりそうだの、とりあえず簡単に説明してやる。

此処は夢ではない、夢だと思うなら、つねってみろ、痛いだろう。」


信じたくないといわんばかりの顔でつねってみる。


「痛い・・・」


「だろうな、青年。此処が夢ではない、まずは怪我をすれば痛い、そしてワシはこの世界が異世界だと、ある人物からきいておる」


「誰ですか・・?それにその人は信用出来るのですか?」


「信用はわからん、だが異世界に飛ばされた時に初めて出会った人物であり、なにもわからぬワシに手助けしてくれた人物だ、名前は知らん」


「僕にとってはあまり、信用できる要素がないのですが・・」


「そうだろうな、だが青年、記憶ない今、信用どうこうよりも、此処でなんとか生きる術を探す方が賢明だと思うが?」


「・・・そうですけど・・・」


「さて、青年。これから君はどうする?」


「ど、どうするって、言われても・・・僕は・・いまだ信じられないし・・」


「なら、先ほどのトランプ兵たちと戦って、やられてみるか?夢かどうか確実に分かると思うぞ」


「そんなの無理です・・・」


「ならどうする?」


「・・・・ここが夢じゃないとしたら・・・どうしたら戻れますか・・・?」


「さあな」おおy

「そんな!」


「青年、自分が居た世界に戻りたいのか?」


「はい、だってお母さんやお父さんが探してるだろうし、何より妹が心配なんですよ」


「なら、この世界で探してみるがいい」


「この世界で・・・」


「青年、協力が欲しいか?」


「え、それは・・・・欲しいです」


「よし、なら、手助けしてやろう!」


「え?いいんですか?」


「ああ、そのかわり、条件があるがな」


「え・・・」


「飯を作ってくれ」


青年は、はあ?と言いかけそうになるが、幸い、料理は出来るのもあり、了承した。


「あ、そうだ青年!お前名前ないだろう?ならビリーでどうだ!」


「え、いや、そんな外国人みたいな名前はちょっと・・・」


「決まりだな、あ、そうそうワシはドムって名前だ、憶えておけよ、さてワシはもう眠いし

、寝るぞ」


「えええ!?ちょっと!」


意味もわからず、変な世界に飛ばされた青年ビリー(仮)とドムという謎の少年の長い旅の始まりがこれから始まるのであった。



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