表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カースト最底辺からの成り上がり  作者: けんもも
第五章 龍族編
42/43

タクヤの加護

翌日、宿舎組14人はゆっくり休むのかと思ったら、俺達全員に話を聞いて欲しいと言うことで宿舎に集まった。何となくここに集まることも多くなったし、どうせなら新しく建物を作るかってことになって、集会場みたいな場所と、50人分でも作れるぐらいのキッチンと、新しく増えた人用に、個室を増設した。宿舎はキッチンとリビングを挟んで鳥が翼を広げたみたいに両側に個室が並んだ構造にした。バランス良く12室を作ったけど深い意味はない。あくまでバランスだ。部屋が余ってもたいした問題じゃないしね。集会場は中国勢の芸術的センスが反映されて行って、後に重要文化財並みのすごい施設になっていくんだけど、最初作った時には深い意味もなく大きなドーム状の建物を作った。


一時間後、俺がせっせと作って、完成した建物を披露した時には、宿舎組14人は大いに喜んでくれた。集会場へも宿舎から直通の廊下で繋がってるしいい感じだと思うんだけどな。彩達は何が不満なんだ?シンプル過ぎたか?


「まあ、取り敢えずの建物だし、後は少しずつ手を加えればいい感じになると思うよ。」


「うん、素敵だと思う。こんな物も作れるんだね、トレーラーハウスだけじゃなくって。」


「そうだなー。随分スキルが上がったからな。イメージがあれば大抵のものは出来ると思うぞ。こんど俺達の家も全面改装するつもりだからな。かなり凄いと思ってるよ。彩達も何か意見があったら言ってね。」


「「「「「うん。」」」」」


なんだ?彩達5人が何か機嫌がよくなったけど。


「それでっと。今日の本題ね。俺達に話があるってことだけどって、彩達は聞いたのね。まあいいや、二度手間になって申し訳ないけどよろしく。」


「はい、私の方から申し上げます。リュウザキ様、私たちもリュウザキ様の配下にお加え下さい。」


「ん?メイ達はみんな俺の眷族になってるから配下に入ってるよ。あっ、洋子と博美?そう言えば昨夜グダグダになって、その辺りの話してなかったね。俺の中では眷族にしたつもりだった。申し訳ない。じゃあ承認してくれる?」


「あっ、はい、よろしくお願いします。」

「ありがとうございます。よろしくお願いします。」


「よし、これで大丈夫。ごめんね。眷族化せずにそのままにしておくところだったよ。」


「リュウザキ様。配下と言うのはそういう意味ではなく、その男女の結びつきと言う意味で、後宮に入りたいと言うことです。」


「後宮?えっ、もしかして大奥的なあれ?」


「拓哉、そうだよ。拓哉と深く交わらないと拓哉の本当の力は私達に流れないんだし、彼女達は結婚はせずに、拓哉と交わりを持ちたいんだって。勿論彩達5人はOKだよ。寧ろ拓哉の力を伝えるべきだと思ってる。皆処女ですって。今後経験がある人はパス。そこは譲れない。拓哉のことだけを受け入れること。それが将来だけじゃなく過去においてもね。それが最低限の条件。ダメかな。勿論拓哉の考えが一番だよ。ただ私達に気を使ってなら気にしないで欲しいってこと。」


「いや、健全な男子として、これは大変嬉しい状況ではあるけど、俺でいいの?メイ達14人はこの場所でゆっくり自分の将来を考えて結論出していいんだよ。別に期限がある訳じゃないし。」


「リュウザキ様、元の世界に戻れないとしても私たちはリュウザキ様に出会えたことで、この世界に召喚されてよかったと思っています。本当に幸せなんです。リュウザキ様はこの世界で言えば精霊様の様な方なんです。誰かが独占できる物でも、独占すべきものじゃない。皆により多くの人にリュウザキ様の加護を与えることが大切だと思っています。私たちはリュウザキ様の巫女になりたいんです。私たちを受け入れて下さい。」


「精霊様とか、御加護とか。確かに俺の妻達には俺の加護って補正が付いてるんだけどさ。」


「お兄ちゃん、マジ?やっぱり、そう言うの付いてるの?違うって感じてたんだよね。異様に能力の習得が早いし。お兄ちゃんの加護かー。」


「拓哉ホント?」


「彩様達、御存じなかったんですか?さっきそう言うお話を・・・」


「うん、詳しい内容はね。拓哉って特殊な鑑定能力があって、ステイタスで見れる以上の情報が見れるんだよ。詳しくは私たちも知らされてないけどね。でもそれは私達が知らなくてもいいことなんだよ。私達が知るべきことは全部知らせてくれるし。でもタクヤの加護があるんだね。」


「まああれだぞ、異世界者補正で自動翻訳とかついてるだろう、俺達転移者は。そういうやつ。タクヤの加護って何か御利益なさそうじゃん。」


「具体的にはどうなるのですか?」


「ミミ達にも召喚勇者みたいな補正が付いてるぞ。俺が望んだ形で変更可能みたいだけど。」


「な。それって異世界者の補正よりチートでは?」


「まあ使い方によってはそうなんだけど、俺には男食の趣味はないし、第一この世界で初めてあった奴とそういう関係にはならないだろう普通。ある意味死に補正だと思うけどな。」


「えーまあ、それはいいとして、リュウザキ様私たちを受け入れて下さいますか?」


「みんな美人さんだしな。でも俺の方が年下だけどいいの?」


「タクヤさん、私の時には聞いてくれませんでしたが、私って幼く見えるんでしょうか?」


「まさか、カミラは最初、受付で会ったときから美人のお姉さんだと思ってたよ。今でもそう思ってるし。っていうか、カミラ最近更に綺麗になってるよね。そう言えば、ミミは身体のメリハリが出てきてるし。アリスは相変わらずかわいいけどさ、彩はさらに綺麗になってるよね。何かしてるの?」


「たっくん、リリーは?ねえ、リリーは?」


「勿論、リリアナは可憐なお姫様に磨きがかかってるぞ。このまえテンバの王宮に行った時に皆驚いてたじゃん、綺麗になったって。」


「リュウザキ様、リュウザキ様は本当に王様なんですか?」


「そうだよ。このリリアナが女王だったんだけど、俺と結婚して俺が王位を継承したんだよ。最初に言わなかったっけ?」


「確かにお聞きしましたが、この場所以外私たちは見ていませんし、いつもの様子から王様という感じを受けずに、気さくに接して頂いてますので、忘れていました。」


「別に忘れていいよ。」


「ダメだよ、たっくん。王国の皆たっくんのこと好きなんだから。」


「俺は忘れないぞ。リリアナと同じように王国の住民を好きだし。全員知ってる訳じゃないけど。」


「えっと、話がグダグダになっていますが、むしろ私たちの方が申し訳ないぐらいです。このように美しく、かわいらしい奥様が5人もいらっしゃるのに、私達のようにその、そちらの経験のない年上の女を受け入れて頂いて申し訳ないと言うか、よろしくお願いします。」


「初めてでも大丈夫だよ。タクヤさん凄いから。私も19歳で初めてだったけど、最初で意識飛んだし。その後一週間ですっかり馴染んだし、ねっ彩。」


「ミミの時も凄かったですぞ。ミミは少しだけ心配でしたが、初めてで何度かして頂きましたし。」


「そんなに凄いんですか?でも最初は、少し痛・・・」


「はいはい、そう言う話は念話か、俺がいないところで存分にどうぞ。俺もこの世界に来て初めてが彩だったからな。ベテランでもなんでもないからね。」


「じゃあ、拓哉、部屋を作っていてね、準備が出来たら順番に入って貰うから、こっちのお風呂場に入り口開けといて、じゃあ、皆でお風呂に入ろう。」


彩が仕切って全員お風呂に連れて行った。まあ、いろんなベッド準備しとくか。それぞれ好みもあるだろうし。

亜空間領域に閉じこもって、気合を入れて作っていたら、リゾートホテルのペントハウスみたいになった。あっちで風呂に入って来るから要らないかって思ったけど、作ってしまったのは仕方ない。ついでに周囲の景色も変えれるようにして、なんかこのままここに住んでもいい気持ちになったな。取り敢えず、お風呂場に入り口を開けて待っていたら、彩達が全員マッパで入ってきた、壮観だな。


「拓哉早かったね。準備できた?」


「うん、こんな感じ、見てみる?」


「拓哉すぐに入り口閉じて。」


それから丸二日彩はこの部屋を堪能して、満足して出て行った。入り口を開けた瞬間、


「お姉ちゃんずるい。」


と言ってアリスが入ってきたのでアリスも満喫させた。

ミミは半日お菓子作りと試食大会をして半日たっぷり交合って満足したようだ。

リリアナとカミラは背景の日本の風景や俺の記憶にある砂漠や宇宙の中の背景が気に入ったようだ。満足してくれてよかった。

妻達5人に圧倒されて入り口で固まっていた14人がぞろぞろ入ってきて、順番が決まっていたのか一人ずつ順番に入ってきた。みんな初めてだし、それぞれの夢に近い形で初めてを頂いた。でも数日間過ごす頃にはすっかり打ち解けてくれて、最後大満足した状態で交代して行ったので最後の一人が終わって俺も風呂場に戻った時には皆放心状態で湯船に浸かっていた。仕方ないのでジャグジーに入っていたら彩とカミラが来たのは流石と言うべきか。その内皆が来たのはジャグジー派が増えたためか?ジャグジー風呂を増やさないといけないな。明日でいいか。


その日から少しずつアイテムで補正を加えながら迷宮で無双し、東大陸で訓練を続けて3日後には14人のハーレム要員は全員クラス「E」に上がり、単独でも魔族の小集団なら引けを取らないレベルになった。勿論それには、念話と眷族の元に俺が転移出来ると言う能力をフル活用し、暇を見つけてはハーレム要員と濃密に交合って、スキルを上げたことが大きい。この亜空間へ行くことは彩にだけはすぐに解るようで、その度に彩と交合ってるから結果として彩と過ごす時間が一番多くなっている。アリスも目ざとく見つけることがあるんだけど、あれは彩の動きや表情をチェックしている感じがする。その分アリスとも深く交合っているんで、召喚者以上にアリスのスキルがとんでもないことになってる。ほとんどカンストしてるし。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ