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新システム

「明日から3日間、新システムによる訓練を行う。これより配布する資料に目を通し、備えておくように。」

 朝礼時に配布された資料は、それなりの厚みがあった。内容は、新システムを通して行われる訓練のものだった。


「仮想空間システムを用いた訓練って。どれだけ開発費かけてんだよ。」

「おそらく後に別な分野にも応用されるんじゃないかな。」

 分厚い資料の読破には時間がかかることが予想されるため、一日の予定を自由時間に当てられている。クローバー小隊の三人も、食堂で朝食後からずっと資料を読んでいた。

「結局、ルールは同じなんだよね?チーム編成も変わりないみたいだし。」

「いつもと違うことといえば、仮想空間内で訓練を行う関係上、顔についたペイント弾を洗う必要がないこと。それと…」

 慶斗が資料の巻末ページを開く。そこには図番とともに3D描画による挿絵があった。解説ページには、これらが仮想空間内での敵のビジュアルであることが示されていた。

「ファンタジー小説かっての。」

 悟のつぶやきは、慶斗と葵だけでなく、訓練生の誰もが同感するものであった。なぜなら、それら5つの挿絵は、人型といえども現実世界の人間には程遠かったためである。

 右手に杖を構え、左手には火の玉を湛える男女のペア。解説ページには”魔法使役族”と書かれている。他にも、獣耳やヒューマノイドロボットなどが敵として出現するとあった。噂では、アミューズメントパークに実装される、新しいシューティングゲームの稼働試験を兼ねていると言われていた。

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