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僕たちの英雄伝説  作者: 鬼龍院 天音
1年生編 第一章
6/40

男達よ、英雄になれ! 立ち向かえ!夢と希望と男のロマンのために!

訓練が終わった。

制限時間十五分を残して。

アーク達はスタートした場所に戻ろうとしていた。


「アーク君あそこに氷漬けになってしまった人が居るよ!助けに行かないと!」


確かにあんな氷漬けにされた状態で放置するのは俺も可哀想だと思う。


「そうだな!」


運がいいことに体の中身、臓器までは凍ってはいない。

氷のクリスタルのようだ。

これは全身を凍らして、行動不能にする技か、でもこんな風に殺さずに冷凍保存のようなことが出来るなら、体の中身、臓器まで凍らせる《殺す》ことも出来るだろうな。


「炎魔法で氷を溶かすか、でもそれだと体も一緒に溶けちゃうかも。」


多分ローズベルトは体全てが凍っていた時のことを恐れているのだろう。

体全てが凍っていた時に炎魔法を使えば体も氷と一緒に溶ける可能性があるからな。

でも今回は別だ。


「その心配は無いよ、体の中身までは凍ってないからこの氷のクリスタルだけを破壊するようにすれば大丈夫だと思う。」


「わかった! 雷電斬らいでんざん!」


雷属性を纏った斬撃が氷のクリスタルを斬った。


クリスタルが破壊された。 中の人は無傷だ。


上手いな、氷の(中心)を切ったことで連鎖的に氷が砕いたのか。


「ローズベルト君今の魔法は?」


まあ、雷の斬撃なのは分かってるけど、一応聞いてみよう。


「これかい?これは雷属性を纏った斬撃だよ。

モンスターと戦う時はこの魔法とライトニングをよく使うかな。」


予想通り雷の斬撃だ。

でもすげぇなこいつ、結構レベルの高い魔法を使っている。

雷と光魔法だけで考えれば Aランク魔法レベルだぞ!


魔法にもランクがある。モンスター同様だ。


Eランク魔法


Dランク魔法


Cランク魔法


Bランク魔法


Aランク魔法


そしてSランク魔法だ。


使える魔法によってその人のランクが決めつけられる。


Eランク戦士


Dランク戦士


Cランク戦士


Bランク戦士


Aランク戦士


Sランク戦士


「ローズベルト君は実技テストで何ランクだったの?」


英雄学園に入学する人は入学する前に実技テストをする。

そのテストで現在のランクを決めつけられる。


「僕はBランクだったよ。光と雷以外はBランク程度だからね。」


いや、今の言い方だと光と雷魔法以外は全部Bランクレベルということになるぞ!

Bランクって普通にすごいからな。

そこら辺の軍の戦士と同じぐらいだからな?


軍の人と同じ、つまりローズベルトは一般の軍の戦士と同じぐらいの強さ、またはそれ以上だろうな。


いや、強すぎないか?

こいつまだ、十六歳だろ!


「アーク君は何ランクなの?」


「いや、実は僕、実技テストを受けてないんだよ。」


そう俺は実技テストの日行かなかったのだ。

まあ、俺の事情だけどな。


「そうなんだ。でも良かったの?

今のランクを知るチャンスだったのに。」


「僕はランク自体にそんな興味は持っていないから...」


「自分のランクに興味がない人なんているんだね、みんな自分のレベルは知っときたいものだと僕は思ってたよ。」


ローズベルトはそう言って俺を不思議そうに見てた。


そんな顔で見ないでくれ、眩しすぎるんだよ。

お前、真顔でもそんなイケメンなのかよ!


「まあ、雑談はこのぐらいにしてスタートの場所に戻ろう。」


「そうだな、」


◇◇◇


「やべぇ氷魔法だったなぁ〜咄嗟に飛んで良かったわ」


カイトは危機一髪でレミの広範囲の氷魔法を避けることが出来た。


「ジン大丈夫か?

ってお前は大丈夫か」


「笑い事じゃない、ったく俺が合図してなかったらお前ら今頃氷漬けになってたぞ!」


ジンは強力な魔力に気づき、カイトとロイドに合図し、回避したのだ。


「先生質問でーす!

お前らって言ってましたけどもう一人は回避出来てませんよぉ。」


カイトは幼児が先生に質問をするかのようにジンに話しかけた。


「俺はお前の先生ではない!

ロイドは回避できなかったようだな。

まあ、こいつならもうそろそろ起きるだろ。」


「じゃあ放置だな。」


ジンとカイトは氷漬けになったロイドを置いてスタート場所に帰ろうとした、その時。


(ファイヤーバーン!)


ロイドを凍らせていた氷は勢いよく粉々に四方八方に飛び散た。


「お前らダチを置いていくとか最低だろ!」


ロイドは炎魔法を使い自分の力で氷のクリスタルから脱出した。


「どうせ、お前なら脱出すると思ってたよ。」


「ロイドの炎魔法は相変わらず火力が半端ないな。

まあ、お前は火力だけが取り柄だからな。

火力だけ!」


火力という言葉をものすごく強調しながらちょっと煽るようにカイトは言った。


「火力が強ければ相手をワンパンできるんだぜ!

それの何がいけないんだよ!」


「お前ら、雑談はここまでだ。

とっとと戻るぞ。」


そして三人はスタートの場所に戻ろうとした。


◇◇◇


数分前の出来事


「あん、このヤベぇ程の魔力。」


莫大な魔力に気づいたその刹那にガラードは高く飛んだ。

そしてガラードは笑みを浮かべた。


「このバカでかい魔力、間違えないレミだ。」


ガラードは自分のルビーのような真っ赤な髪をわし掴みし、前髪を上げながら、大声で笑った。


「早く戦いたいなぁ〜レミぃ!」


◇◇◇


生徒が二十六人集まった。しかし、残りの四人がまだ、来てない。

多分氷漬けになってるだろうな。


「はい、お疲れさん。時間は余ったが今日の訓練は終わりだ。」


トウヤ先生はダルそうに座りながら訓練の終わりを告げた。


「まあ、残りの四人はマキが連れてくる、おっ噂をすれば。」


マキ先生とレミを襲った四人組が今、帰ってきた。


「さて、お前らにはレミを襲ったことについて言いたいことがある。マキお前はもう帰っていいぞ。」


トウヤ先生は立ち上がりそう言った。


「じゃあ、私はこれで帰りますね。

みんなトウヤ先生の説教は面倒臭いけど頑張ってね。」


一言余計なことを言ってマキ先生は帰った。


「つうか、なんであんた、私たちが何をしていたのか分かるのよ?

あんた始まった瞬間に読書し始めたくせに。」


疑問と苛立ちを持ちながら四人組の一人が聞いた。


「俺は空間魔法を使って、この森全体を空間把握術式で把握していた。それだけだ。」


なるほど!

この森全体を空間魔法で把握していたのか。

じゃあ、俺たちの行動は全部把握されていたということか。

この先生ダルそうにしてるが本当はとてもすごい先生なのかもしれない。


「ちなみにお前ら、これは本来なら退学処分になるぞ。

ちなみにレミお前もやり過ぎだ。

あれは過剰防衛になる。何人か生徒は氷漬けになったからな。」


今の言い方だと四人組は退学させる気は無いようだな。


「今、この世界は英雄を欲している。

だからこそお前らみたいにルール破るやつでも今は必要なんだよ。

とにかく上のお偉い方は多くの英雄を欲している。

だから俺らはそれ手伝いをするのが仕事だ。

例えどんなイカレ野郎、クズ野郎でも立派な英雄にすることが目的だ。

分かったか、お前ら。」


トウヤ先生の言ってることは正しい。

神はいつ復活するか分からない。

そのためにも一人一人が立派な戦士にならなければならない。

そして英雄にならなければならない。

だが、先生よ、そんなダルそうな声で言わないでくれ。

今の声だと説得力の欠片も無いぞ...


「まあ、くだらねぇ説教はここまでだ。」


いや、自分でそれ言うか?!


「今回のランキング発表するぞ!」


そういえば競い合ってたんだったな、

あの氷の固有スキルのことで頭がいっぱいで忘れてたわ。


「めんどくさいから一位と二位と三位だけを発表する。自分のランキングを知りたいやつは授業の終わりに俺に聞きに来い。」


まあ、一位はあの人で確定だろうがな。


「一位 レミ 389ポイント

二位 ジン 278ポイント

三位 ガラード126ポイント

以上が今回の訓練の上位者だ。」


やっぱり予想通り一位はレミさんか。

まあ、それもそうか、あんだけの広範囲攻撃をしたんだからポイントもえげつないだろうな。

それと驚いたのはジンさんだ。

ジンさんあの十五分間で278ポイントも取ったのか。

つまり十五分間で百体近い、モンスターを倒したのか。

すごいな!

そしてガラードこいつもやばい。

こいつ始まって五分で退場したのにあんだけのポイントを取ってる。

やっぱあいつやばいな。

もしかしたら最後までやってたらレミさんを越してたかもな。


「よし今日の訓練はここまでだ!解散!」


◇◇◇


夜になった。この学園はAクラスもBクラスも全員が寮生活だ。この寮はすごい。食堂や大浴場がある。さらに娯楽用具もある。トランプやUNO、オセロや将棋などもある。

子供の頃よく遊んでたなぁ。この寮は素晴らしい。

何不自由なく生活することが出来る。

ちなみにさっき俺は食堂に行って飯を食べてきた。

びっくりするぐらい美味しかった。

特にカレーライスが。ここのカレーライスはまじですごい。

語彙力を無くすぐらい美味しい。


そして現在。

時刻二十時 今から男の戦いが始まろうとしていた。


「さて、大浴場がある事だし風呂に入りますか。」


俺は風呂に浸かることが好きだ。

ゆっくり休めるからな。特に今日は訓練で疲れてるからいっぱい休める。


「お前ら全員揃ってるか!」


この声はカイトか、何をしようとしてるのだ。


俺は声がした方に向かった。


「今から点呼する!番号!!」


「1!」


「2!」


「3!」


「4!」


「5!」


「 6!まだ、5名が来ていません!」


なんだこの状況?今から何をしようとしてるのだ?


「カイト、ジンはおそらく来ないかと思われます。

そしてガラードは怖いので呼びませんでした。

キラくんには断られました。

ローズベルト君には止められそうだったので誘いませんでした。

アーク君は部屋に居なかったため誘えませんでした。」


「了解した。」


俺も誘われそうになってたのか。一体何をするつもりなんだ?


「ごほん、今から俺達は戦場に向かう!」


戦場に向かうだと!

何かと戦おうとしてるのか?


「その戦場を乗り越えれば俺らには楽園が待ってる!」


楽園?なんのことだ?


「お前ら覚悟は出来たか? 覚悟が出来てないものはここに残れ、覚悟が出来たものは俺に続け!」


カイト君がなんかかっこいいことを言っている。

そんな強敵と戦うのか?


「お前ら覚悟は出来たかァ!」


ロイドが熱く仲間に語りかける。


「当たり前だ!」


この場にいる俺以外の男子全員が高々と声を上げた。


「じゃあお前ら行くぞ!」


一体とごに行くつもりなんだ?


「行くぞ!楽園に迎え!いざ!女湯へ!!」


いや、そういうことぉぉぉぉ!!


「お前らちゃんと性剣は持ってるな?

剣を掲げろ!」


いや、そんな汚い聖剣掲げないでぇ!


「突っ込めぇぇぇぇぇぇ!」


いや、お前らどこに突っ込む気だァ?!


「さぁ乗り込めぇぇぇぇ...」


うん?声が途絶えたぞ!何があった。

中を見に行きたいがそしたら俺も殺されかれない。

一体どうなったんだ。


◇◇◇


同時刻二十時、


「はぁ〜今日は疲れたね!」


「そうだね!」


「ゆっくり休みましょ。」


みんな訓練で疲れている。それもそうだ、あの広範囲攻撃でほとんどの人が疲れている。


「はぁ〜。」


「ため息なんかしてどうしたの?」


「うん?あなたは?」


「久しぶりレミ、ミラだよ!」


「嘘、ミラなの!」


ミラはレミの唯一の友達である。

小さい頃ミラとレミはよく一緒に遊んでいた。


「五年ぶりだね。レミ!よく私の事覚えてたね。」


忘れるわけがない、レミにとって一番信頼の出来る人物であり、一番心を許している人間なのだから。


「まさか、こんなところで再会出来るなんて、ミラは何のためにここに入学したの?」


「私もレミと一緒で英雄になるために来たのよ。

言ったでしょ、私が隣でレミを支えるって!」


そういえば私たち英雄になるためにお互いに修行に集中したり、家の事情で会える機会が減っていったんだったなぁ。


「あの約束覚えててくれてたんだ。嬉しいよ。」


「これからも一緒に頑張りましょう。」


「お二人は仲良しですね。」


レミとミラが話してるところに入り込んできたのは、ユイだ。


「あなたはユイさん?」


「初めまして、ミラちゃん

それに、レミさんも話すのは初めてだね!」


レミはその場に居ずらくなった。

レミは他人にはあまり興味がない上にミラ以外の人間を警戒しているため、相手に威嚇するような口調で喋ってしまう癖がある。


レミは大浴場に行こうとした。

その瞬間。


「レミさん待ってください。」


ユイがレミの動きを止めた。

レミはユイの方を見た。


「レミさん私はレミさんと友達になりたいのです。

もちろんミラさんとも!」


友達になりたい?そんなこと言われたのは初めてだった。

そのせいか、レミはキョトンとした顔して、ユイを見た。


「私はお友達が欲しいのです。

それも仲良く出来て、一緒に居て楽しい人と!」


「それが私だと言いたいの?」


尚更分からない、なんで私なんかと。


「私、分かるんです!レミさんは本当は優しい人だと!」


デタラメだ。

今日、私はみんなを氷漬けにしようとした。

そんな人がどうして優しいと言えるの?


「あなた、適当なことを言うのはやめなさい。

私が今日、何をしたのかあなたはわかってるはずよ。」


「そういえば今日のレミの魔法やばかったね。

私もあれは焦ったわ。」


笑いながらミラはツッコミをいれた。


「あなたは黙りなさい!」


ミラ、あんた余計なことを...


「私にはわかるんですよ。レミさん優しい人だ。

だってあなたの色はピンクですもん!」


レミは再びキョトンとした顔した。

また、言ってることが理解できなくなった。


「レミがピンクとか似合わないね(笑)」


「あんた今ここで氷漬けにしてあげましょうか?」


怒りのオーラを滲み出しながらミラに圧をかける。


「ごめんごめん、許してってば。」


ミラはちょっと焦りながらもこの状況を少し楽しんでいた。


「私、人の感情、というか心が色でわかるんです!ピンク色の人はとても優しい人なんです。だからレミさんはとても優しい人です。」


何の魔法だ?属性が分からない?まさか、固有スキル!


「あなた、それってスキルなの?」


「はい!スキルです。私の固有スキルは相手の心を読むことが出来ます。

でも今は、スキルの制御が出来てないので、相手が何を考えているかはわからないです。

その代わり色でその人がどんな人か分かります。」


なるほど、私と同じ固有スキル持ちなのね。

でも今の能力の内容だと戦闘向きではない。

でも成長すれば相手の考えを読むことが出来る。

相手の考えを読むことが出来るのはすごい。

それだけで戦況は一気に変えることが出来る。


「ねぇ、レミこんだけ言ってくれてるんだからあなたは優しい人なんだよ、ねぇ、氷の... ププッ、女王様。」


「その名前で呼ばないでちょうだい。

後、何笑ってるのよ。」


レミはAクラスやBクラスの人からも氷の女王という二つ名を付けられている。


「それにあなた、可愛いわね!」


「へぇっ?」


ユイは顔が真っ赤になり驚いた表情になった。


「身長は134センチぐらい?ほんとちっちゃくて可愛い!

友達になりましょうよ!

ねぇ、レミもこの子可愛いし友達になろうよ!」


確かに言われてみればすごく可愛い。

それに今の会話でわかったことがある。

この子は嘘も付けないし、平気で自分のスキルをバラしちゃう程の天然だわ。でも、だから優しい!


「ユイちゃんこれからよろしく。」


レミは心を許した。

初めてミラ以外の人に心を許した。


「はい!」


ユイは笑顔で返事した。


「もうそろそろ風呂に入りましょう。」


三人は服を脱ぎ素肌を晒した。


「カイト隊長侵入に成功しましたね。」


「あぁ、見ろお前らあの胸を!」


「あぁ、実に素晴らしい。

まさに熟した果実のようだ。」


「ロイド副隊長レミさんあれ、何カップですか?」


「推定だが、おそらくDいや、Eはあるだろう。」


「ロイド!

あのレミちゃんの隣の子もめっちゃ可愛くて、おっぱいがデカいぞ!」


「あぁ、俺も気づいてるぜ。」


「ロイドあの子を俺の予想だと、Eカップいや、Fカップはあるぞ!」


「あぁ、レミちゃんよりデカい!」


「あの子の名前分かるか?」


「カイト隊長あの子の名前はミラちゃんです!

実は僕、入学式の時に初めて見て一目惚れしました。」


「ミラちゃんか、いい名前だ!」


「そしてあれはユイちゃんだ。」


「胸はAカップだが、小柄な体で抱きしめたくなる。」


「もう少しで下着を脱くぞ!」


「お前らその目に焼き付けろ!」


男子たちはじっくりと見つめ始めた。

そして一人が前に出ようとした瞬間


ツルっ。


「あっ。」


足が滑ってしまい、仰向けに倒れた。

倒れた時の衝撃の音が女湯に響き渡った。


「何?」


ユイ達は驚いた。

そして男子たちを見つけた。


「あっ、やべ!」


「カイトくん達何してるの?」


ユイは顔を赤らめ、恥ずかしそうに体を隠した。


そして男子たちはこう思った。


(ユイちゃんまじ天使!)


「おー君達中々大胆なことをするね。」


「ミラ、関心するところじゃない。」


他の女子達も気付き出した。


「さて、あなた達どうやって、死にたい?」


レミは殺意のオーラーを出しながら、氷風を纏っている。


「カイト隊長どうします?」


「よし、ここは...撤退だぁ!」


男子は全員入口に向って全力で走り出した。

自分たちが出せる最善の力を振り絞って、

だが、そんな力も簡単にねじ伏せられた。


「逃がすとでも?」


ピシッ


男子たちが駆け抜けようとした刹那に入口が氷で塞がれた。

完全に終わった。


「お前ら隊長命令だ。」


カイトが最後に何か告げようとした。


「はい、隊長なんでしょうか?」


「最後までこの立派に育っている果実を目に焼き付けろ!」


「はい、隊長。」


男子たちはカイトの一言に涙を零した。


「俺、一緒あんたについて行きます。」


「フリーズクリスタル!」


男子たちは満面の笑みを浮かべ幸せそうな顔で氷漬けにされた。


僕の友達もこんな感じで女風呂覗こうとしていた時期がありました。

僕にはそんな勇気もプライドも度胸も無かったので見守るだけでしたw


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