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僕たちの英雄伝説  作者: 鬼龍院 天音
1年生編 第一章
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実践訓練 (クラス内での競い合い!)

入学式が終わった。

明日から本格的に授業と訓練が始まるだろう。

そして、今住んでいるこの家ともおさらばのようだ。

英雄学園に通う生徒は全員寮生活である。

さて、今日中に荷物を運ぶか。

それと少し調べたいことがあるから早めに行くか。


◇◇◇


俺は今、学園に向かっている。

今日から本格的な授業と訓練が始まる。

というか訓練って一体何をするんだろう?


「おはようアーク。」


「おっおっおはよう。」


この爽やかな声ローズベルトだな。


「なんか憂鬱な顔してるね。」


「まあ、今日から本格的な訓練が始まるからな、授業はまだ良いけど訓練はちょっと嫌かな。」


魔法を使った訓練や戦闘訓練だと嫌だな。

だって、訓練って疲れるやん。

無駄に体力使うし、終わった後、来る疲れが半端ない。


「そうか、僕はちょっと楽しみかな。」


「どうして?」


「だって、クラスのみんなと授業が出来て、一緒に訓練もするんだよ。そんなこと今までした事が無かったから楽しみなんだよ!」


流石陽キャ!俺とは別世界の人間だ。


そうこう話しているうちに教室に着いた。


「おはよう。」


「おはようございます。」


「おーローズベルトにアーク、おはよう。」


元気な声で挨拶をしながらこっちに寄ってきたのはカイトだ。


「なぁ、今日の訓練内容聞いたか?」


「いや、俺はまだ聞いてないな。アークは?」


「俺も聞いてない。」


どうせ最初の訓練だ、自己紹介ついでに自分の使える魔法でも見せ合うのだろ?

それだと楽だから助かる。


「実はよ、今日の訓練モンスターと戦うらしいぞ。」


おい、まじかよ!

学園側正気か?


モンスターとは魔力もつ動物のことだ。

二百年前の戦争で神が戦いの中、戦力を増やすために動物達に魔力を与え凶暴化させた。

これは始まりに過ぎなかった。

後に多くの動物に魔力を与え始めた神は世界をモンスターで埋めつくした。

どれだけモンスターを倒してもモンスターは減らなかった。それもそうだモンスターは動物だ。もちろん子供のモンスターが誕生する。こうやってモンスターは増えていく。さらに魔力の影響で突然変異するモンスターもいた。犬だったモンスターが犬とは全く異なる姿になり、見たこともない姿になった。この突然変異したモンスターがどんどん増えていった。そして今に至る。

今は神や神の配下達はいないがモンスターがたくさんいる。


「ちなみにどのくらいのランクのモンスターと戦うの?」


「分からないけど、俺の予想では最低でもBランクモンスターとは戦うと思うぞ。」


モンスターにはランクがある。

ランクはモンスターの強さを表している。

Bランクは強さ的には魔力がないと倒せない程の強さだ。


「なるほど、これは辛い訓練になりそうだね。」


「そうだな...」


「おっはよう!」


とても元気で可愛らしい声で挨拶してきたのはユイだ。


「おーユイちゃんおはよう!」


「おはようカイトくん。」


「グハッ!」


「おい大丈夫か?」


「アーク、ユイちゃんが俺に挨拶をしてくれた。最高だぜ!もう悔いはない今日の訓練派手に散ってやるぜ!」


「いや、死ぬなよ!」


「相変わらずだな、カイト。

お前のそのバカはいつになったら治るんだ?」


そう言ってカイトを罵倒して教室に入ってきたのはジンだ。


「ジンくんおはよう。」


「おはよう。」


「おい、ジン。

ロイドはどうした?」


「ロイドならさっき廊下で女子と話してたぞ。」


「なんだと!

あいつ抜けがけしおって、俺も今から行くぞぉぉぉぉぉ!」


クラスに響き渡る大声出しながらカイトはとてつもない速さでロイドがいる廊下に向かった。

まさに光の速さだった。


「バカだな。」


右に同じく


カイトが教室を出て数秒後ぐらいにガラガラという音がした。

教室のドアが開く音がした。誰か来たのだろう。

そう思いドアの方向に目をやるとそこにはガラードがいた。


「ガラード君おはよう。」


ローズベルトが挨拶をしたが、ガラードは無視して自分の席に座った。他人に興味がないんだろう。

ただし、レミを除いてだ。


「ガラード君ちょっと怖いよね。」


やっぱユイさんもそうだよな。

俺もめっちゃ怖いもん!


「まあ、あんまり人と関わりたくないんだろ。」


多分ガラードは自分の認めた人としか関わりたくないんだろう。

なんか『お前は弱すぎて見えなかったわ。』とか思ってそう。


「たっだいまー!」


カイトとロイドが帰ってきた。


「もうそろそろチャイムが鳴るし、さっき先生達が来ていたからもう席に着こうぜ!」


カイトはクラス全員に聞こえる声で言った。


「そうだな。」


そう言って全員が座った。

そしてチャイムと同時に先生が来た。


「皆さんおはようございます。」


この人はマキ先生、入学式の進行担当だった美人な先生だ。


「Aクラスの担当になったマキです。気軽にマキ先生って言ってね。私はみんなと仲良くしたいからこれからよろしくね。」


イメージと全然違った。てっきりクールな先生かと思ってたが、どうやら可愛い系の人らしい。

見る限りかなり若く見える。俺の予想では歳は24かな?

ローズベルトやジン程ではないがかなりの高身長だ。

百七十五センチメートルぐらいはあるだろう。

クリームイエローのロングヘアがよく似合っている。


「マキ先生可愛いね。」


「それ、わかるぅ〜」


「おい、ロイドよ!」


「なんだカイト?」


「マキ先生てっきり美人のクールな先生かと思ってたけど、どうやら可愛い系の先生だな!」


「そうだな、カイト!彼女候補の1人にしとこうぜ!」


おいおい、歳の差を考えろよ?バカ二人組。


どうやら男達はマキ先生にメロメロのようだ。


「じゃあ挨拶はここまでにして、今日の予定を言います。」


「一〜三時間目までは授業で四〜五時間目は実践訓練です!黒板にも書いてある通り実践訓練はモンスターと戦います。みんな頑張ってね!」


「はい!」


「それじゃあ、質問はありますか?」


特に言うことはないだろ、だが一人だけ手をあげたものがいた。


「質問いいですか?」


「はい、レミさんどうぞ!」


まさかのレミさんだった。何か聞くことなんてあるのか?


「実践訓練の内容をもっと詳しく、いや、実践訓練の目的を教えて欲しいです。ただモンスターと戦うだけのはずではないですよね?」


少し上から目線の感じでレミはマキ先生に問いかけた。


彼女自身は自覚して言っているのだろうか?

それともそういう口癖なのか?

どちらか分からない。

ただ分かることはちょっと怖いということだ。


確かになぜ最初の訓練でモンスターと戦うのか?最初は魔法使った簡単な実技の方が生徒の得意分野を見つけることが出来るだろうに。


「私も詳しくは聞いてないけどクラス内で競い合うらしいよ。」


「競い合う?」


「そう、誰が一番モンスター倒せるか。」


競い合うだと、つまりランキングを付けるということか?


「ほう、面白れぇぜ!一番を決める勝負楽しみだぜ!」


ガラードは一気にテンションが上がった。


「レミ!お前の実力見せてもらうぜ!」


「フンっ!」


レミは鼻で笑った。


バチバチしてるな。

なんか見えるはずのない謎のオーラのぶつかり合いが俺には見えるぞ。


「他に質問はない?じゃあこれで終わります!」


「挨拶は僕がします!」


「ありがとう。ローズベルト君」


「起立!気をつけ、礼!」


◇◇◇


一〜三時間目までの授業が終わった。

授業の内容は魔法の使い方だった。ほとんどの生徒が寝ていた。それもそうだ、ほとんどの生徒が魔法を使えるのだから知っていることを教えられても何の意味もない。そして昼食の時間も終わり、四〜五時間目の実践訓練が始まろうとしていた。


「はい、実践訓練の担当のトウヤだ。今から訓練の内容を説明するからちゃんと聞けよ。」


なんかやる気の無さそうな先生だな。


「ルールは簡単だ。誰が制限時間内に一番ポイントを稼げるかだ。Eランクモンスターは1点、Dランクモンスターは2点、Cランクモンスターは3点、Bランクモンスターは5点だ。この訓練用の森は一番強いモンスターでBランクまでだ。だから怪我をすることはないと思うが、もしもの時は炎魔法を空に向かって打ち上げ合図しろ。

ちなみにどんな魔法を使ってもいい。ただし、相手の妨害は禁止だ!制限時間は30分だ。以上、何か質問があるやつはいるか? 」


質問する人は誰もいなかった。

もうみんな戦闘態勢に入っている。


「よし始めるぞ!全員スタートの位置に着け!」


全員がスタートラインの位置に着いた。


「カイト俺と勝負しようぜ!」


「おっ、望むところだ!」


「適当にポイント取って終わりましょう。」


「賛成!」


「一番になってやるぜ!」


気合い入ってる人が多いな。俺もそこそこ頑張るか…


「それじゃあ、始めるぞ〜 よーい、始め!」


始まった、クラス内での競い合いが。


皆さんこんにちは鬼龍院天音です!

最近は体調を崩したり忙しくて中々小説を書く時間がありませんでした。そして今日やっと書けました。今回戦闘を書くつもりでしたが、思ったよりも長くなってしまい書けませでした…

なので次回からやっと戦闘が始まります!

ここは僕の表現力が試されますねw

少しは頑張ります


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