表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕たちの英雄伝説  作者: 鬼龍院 天音
1年生編 第一章
3/40

入学式

入学式が始まる。俺は少し緊張している。さっきから冷や汗が出ている。


「椅子とかないのかな。ずっと立っているのだるくない?」


「それな!」


確かに椅子が欲しい。足が疲れてきた。

というかいつ始まるの?トイレしたいんだが...


「気をつけ!」


生徒全員が前を向き姿勢を正した。


「礼!」


生徒全員が一礼した。

さっきまで猛獣みたいにうるさかった生徒達が一瞬で静かになった。


只今ただいまより英雄学園第七十八期生の入学式を始めます!」


若い女の先生だな。


「なぁ〜ジン、あの女の先生めっちゃ美人じゃね、お前確か年上のお姉さん好きだったよな?」


笑いながらカイトはジンをからかった。

というかジンは年上好きなのか、女に興味無い人だと思ってたけど、やっぱ男の子だな。


「今は、入学式だぞ。静かにしろ、それと俺は好きなタイプとか好きな女はいない!」


やっぱいないんですねぇ。

THE真面目君だな。


「理事長の挨拶、と言いたいところですが。」


うん?どういうことだ?

生徒全員が疑問を持った。理事長はどうしたのかなと。


「理事長は今、お仕事のためいません。なので今回は理事長の挨拶は無しです。」


理事長が不在?こんな大事な日なのに、そんなに外せない用事だったのかな?

少し疑問があるが気にしないことにしよう。


「なので今回の入学式は首席の挨拶だけです。」


首席の挨拶か、というか首席は誰だ?


「それでは首席のレミさんお願いします。」


Aクラスの全員が腰を抜かしそうになった。


それも仕方ない、俺も正直驚いている。

だってさっきレミさんあんなこと言ってたのに、


(私はこの学園でトップになります。絶対誰にも負けません!)


トップになります以前にもう最初からTOPじゃん!

絶対誰にも負けません?いや、勝負する前に勝敗決まってるんですけど。


英雄学園に入学する前に実力確認の実技テストがあった。

多分その結果レミさんが一位だったんだろう。


「あのレミっていう子首席なの?」


「そうらしいね、まさか最初から一番だったなんて...」


Aクラスの男女が驚いて少し騒ぎ出している。

まあ、そういう反応になるよな、俺もそうなってるし。


「面白いぜ、待ってろよレミ!その席から俺が引きずり下ろしてやる!」


何人かには聞こえる声の大きさでガラードはそう宣言した。今の大きさだと多分レミさんにも聞こえているだろうな。

そしてレミが登壇にした。いよいよ始まる。


「わたしはこの英雄学園で英雄になるために人一倍努力し、世界最強の英雄になります!そしてあの伝説の英雄フェインのようになります!」


フェインは英雄伝に出てくる人類で一番最初に魔力を手に入れた英雄である。

フェインは十英雄のリーダーだった男である。

誰もが認める最強の英雄、誰もが憧れる英雄である。


フェインみたいになるかぁ〜 レミさんすごいこと言うな。というかよくあんなに堂々と喋れるな!

俺だったら登壇にした瞬間、ちびるわ!

そしてレミさんは一礼し、壇上から降りていった。


「レミさんありがとうございました。これにて入学式を終わります!」


なんか色々すごい入学式だったなぁ。

それにしてもこの学園に来た時から思っていたけど、なんだこの不気味な空気は?

嫌な感じの空気だ...


この時アークはまだ知らなかった、この英雄学園の恐ろしい秘密を。

そしてこの嫌な空気の正体が恐ろしいものだと...

こんにちは、鬼龍院天音です。

今回は入学式の話です。

そんなことより寿司食いたい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ