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僕たちの英雄伝説  作者: 鬼龍院 天音
1年生編 第一章
12/40

決着

龍剣は10本ある。


赤龍(せきりゅう)


水龍(すいりゅう)


風龍(ふうりゅう)


雷龍(らいりゅう)


氷龍(ひょうりゅう)


土龍(どりゅう)


光龍(こうりゅう)


紫龍(しりゅう)


黒龍(こくりゅう)


そして、神龍(しんりゅう)だ。


アークは神龍以外の龍剣を所持している。


「なんで、アークが龍剣を持っているのよ。

だってあれは英雄達の。」


驚くのも当たり前だ。

なぜ、アークが二百年前の英雄達の愛剣を持っている。

それはレミには理解し難いことだった。


「あの剣があればドラゴンに勝てる。

でも、それはアークが龍剣を使えればの話だ。」


龍剣は神を殺した最強の剣だ。

龍剣は普通の武器よりもその人の潜在能力を上げることが出来る。

さらに各龍剣ごとに属性エネルギーがある。


赤龍なら、炎のエネルギー。

水龍なら、水のエネルギー。

風龍なら、風のエネルギー。

雷龍なら、雷のエネルギー。


このエネルギーをエネルギー砲として放つことも出来る。

また、剣にエネルギーを纏わせることも可能だ。


しかし、エネルギーを使う為にはもちろん魔力が必要だ。

魔力=エネルギーと言ってもいいだろう。

魔力を使うことで龍剣のエネルギーを使うことが出来る。

だが、龍剣のエネルギーはとてつもなく大きい。

つまり、使う魔力もとてつもなく多いのだ。


「あの龍剣を使える程の魔力がアークにないと

アークの魔力は一瞬で無くなり、戦えなくなる。」


アークとドラゴンの戦いの第二ラウンドが始まろうとしている。


「さて、暴れてやるか!」


九本の龍剣とアークの剣が鮮やかな光を放っている。

鮮やかな光が戦場を照らしている。

この光は全て龍剣のエネルギーである。


「なんて膨大なエネルギーなの!

これがアークの魔力の大きさだと言うの!」


エネルギー=魔力

つまり、この膨大なエネルギーはアークの魔力と言ってもいいだろう。


「こんな膨大な魔力初めてよ。あなた一体何者なの?」


「食らぇ、ドラゴンバスター!」


十本の剣からエネルギー砲が放たれた。

そのエネルギーはドラゴンに向かっていき、命中した。


ボォン!と巨大な爆発音が響くと同時に巨大な爆風が結界の中を震わせた。


「とてつもない威力だわ。これがアークの力。」


アークの強大な力に驚くレミ。


さすがのドラゴンもこれを食らって生きているわけが無いと思った。

だが、


「チッ、あれを耐えるか。」


ドラゴンの体は原型を留めていなかった。

だが、それでも死んでいなかった。


「やっぱり跡形もなく消し去らないと再生するのか。」


ドラゴンの再生力がまた、上がっている。

やはり、ここまで来たら一撃で倒すしかない。


「ギュアアア!」


ドラゴンはアークに向かって飛び込んだ。


また爪の攻撃か、隙をついてでかいのを食らわせてやる。


その刹那、ドラゴンは翼を振り、加速した。

さらにドラゴンの爪がオレンジ色の炎を纏った。


「こいつ、ここで新技を使ってきやがった。」


アークの攻撃を食らったことでドラゴンはまた、成長した。


「こいつ、まさかダメージを受ける度に強くなるのか!

なら、尚更一撃で倒さないと。」


ドラゴンは炎を纏った爪でアークを斬り裂こうとした。


さっきよりもスピードが上がっているな。

でも、避けられない訳では無い。


アークは体を左側に反らし、回避した。

だが、


「イテッ!それにあっつ!」


回避したはずのアークの頬にはドラゴンの爪で斬ったような傷跡が付いていた。

さらに傷口は焼かれている。

熱さと痛さが強い。


「避けたはずだぞ?なぜ、当たった?」


絶対に避けたはずだった。なのに攻撃を食らった。


「原因が分からない。

ただ、避けるだけではダメみたいだな。」


ドラゴンは地面を強く蹴り、結界の方に飛んだ。

そして結界の壁を蹴り加速していく。


「また、あのラッシュ攻撃か。」


壁のバウンドを利用した四方八方から襲いかかるラッシュ攻撃。


ラッシュ攻撃と爪の攻撃の組み合わせ。回避はほぼ不可能だ。まあ、避ける気は無いけどな。


ドラゴンはアークに襲いかかった。振り下ろす右腕。

アークに炎を纏った爪が襲いかかろうとする。

その刹那...


「ギュアアア!」


ドラゴンの右腕が振り下ろされる前にアークがドラゴンの右腕を斬り飛ばした。

おまけに左腕も。


ドラゴンの両手を斬り飛ばしたのは黒龍の剣と雷龍の剣だ。


「何、今の。剣が勝手に攻撃した。剣を操っている?

まさか、念力魔法!」


そう、アークは念力魔法で十本の剣を遠隔操作しているのだ。


「有り得ない!龍剣のエネルギー使うだけでなく、念力魔法で縦横無尽に操るなんて!

一体どれだけの魔力を使っているの!」


「俺、魔力の量が普通の人よりも少し多いらしいんだよ。

だから、こんな感じで自由自在に使えるの。」


「いや、どう考えても少しとかそういうレベルの魔力量じゃないよ。」


アークの魔力量は明らかに頭一つ飛び抜けてる。

普通の人は龍剣のエネルギーを使うだけで魔力を全て持っていかれるのに、アークは龍剣のエネルギーを使うだけでなく、念力魔法で十本の剣を同時に操っている。

普通なら出来ないことも魔力量によってはそれを可能にすることが出来る。


「ギュアアア!」


ドラゴンの腕はもう既に再生していた。

一秒も経っていないだろう。


「もう、腕を斬り飛ばされても動じねぇってか。

全くお前の再生能力は厄介だな!」


ドラゴンは再生した右腕をアークに向かって振り下ろし、炎を纏った爪で攻撃をしてきた。


その刹那、赤龍の剣と風龍の剣と紫龍の剣がドラゴンの爪の攻撃を防いだ。


そして、アークの剣はアークの頬を守った。


「なるほど、その炎は変幻自在か。

さっき避けたはずの攻撃が当たったのは炎のリーチを伸ばしたからか。」


タネさえわかればいくらでも対応が出来る。

炎の動きをよく見て防御すればいいだけだ。


ドラゴンは次は左腕を振り下ろした。

さっきと全く同じ攻撃だ。


「もうその攻撃は当たらないぞ。」


左の爪の攻撃を黒龍の剣と水龍の剣と雷龍の剣が防いだ。


その刹那、炎はアークの頬ではなく次は腹に攻撃を仕掛けた。だが、それもアークは予知していた。


「顔が当たらないなら、そりゃあ別の場所を狙うよな。」


相手の攻撃をよみ、完全に防ぐアーク。


「次は俺のターンだ!」


アークは拳に魔力を乗せて、ドラゴンをぶっ飛ばした。


勢いよく飛び、結界の壁に叩きつけられるドラゴン。


ドラゴンは地面に向かって落ちていった。

倒れ込むドラゴン。

この一瞬の隙をアークは見逃さない。


「これで終わりにしてやる!」


十本の剣にエネルギーが溜まっていく。

とてつもないオーラを放っている。


「跡形もなく消えろ!究極龍破光線。」


フルパワーのエネルギー砲。

これでドラゴンは消滅するはずだった。

ドラゴンはアークが放った究極龍破光線を食らう前に地面に倒れながら、アークの放ったエネルギー砲に向かって破壊光線を放った。


衝突するエネルギー砲。

ドラゴンの破壊光線はアークの究極龍破光線によってかき消された。


そして、ドラゴンはもろに食らった。


「よし、やったか!」


あっ、しまった。今、完全にフラグを立てた。

絶対こいつ生きているパターンだ。

やっちまった。


そして、案の定ドラゴンは生きていた。


「おい、なんで生きてんだよ。

あれ食らっても全て消滅しなかったのか?」


ドラゴンは究極龍破光線食らう直前に自分の尻尾を斬り、尻尾を逃がしたのだ。

そして、その尻尾から再生したのだ。


「もう、ここまで来たら不死身だな。

まあ、お前が生きている理由はだいたい予想がつくけどな。

どうせ、体の一部を切り離して俺の攻撃を避けたのだろう。

そして、そこから再生と言ったところだろう。

なら、次はそんな隙すら与えない!

次は至近距離で食らわせてやる。」


アークは剣を念力魔法で遠隔操作しドラゴンの方に飛ばした。

空を飛んで逃げ回るドラゴン。それを追いかける十本の剣。


「クソ、逃げ足が速い奴だな!」


「ギュァァァ!」


ドラゴンはエネルギーの凝縮を始めた。

また、破壊光線を放つ気か?

そう思った刹那。


「ギュアァ!」


放ったのは破壊光線ではなくエネルギー玉、通称破壊玉だ。


「また、新技かよ!」


破壊玉は龍剣に直撃した。

だが、龍剣には予めエネルギーを纏わせてる。


ドラゴンは連続で破壊玉を放った。破壊玉をバラバラに放つドラゴン。


「あっぶな!あの野郎やけくそにポンポン打ちやがって!」


あちこちに破壊玉を放つドラゴン。

そして、その内の何個がレミの方に飛んで行った。


「しまった!レミさんの所に。」


「やばい、避けないと!」


立ち上がるレミ。たが、その刹那。


「グッ!」


背中に傷の痛みが走り、倒れ込んだ。


「やばい!」


レミに破壊玉が当たるその刹那。


「ファイヤーバースト!」


「ライトニング!」


「トルネード!」


炎、稲妻、竜巻が破壊玉を相殺した。


「待たせたな!アーク!」


「アーク君、遅れてすまない。」


「そのドラゴンが敵か?」


「よっしゃあ、アークの援護するぞ。」


レミさんを守ったのはローズベルトとカイトとロイドの魔法だった。


最高の四人が助けに来てくれたのだ。


「ローズベルト君、カイト君、ロイド君、ジン君!」


俺は喜びの声を上げた。


「おいおい、お前が君付けとか、なんか気持ち悪いな!

呼び捨てで呼んでくれよ。」


「そうだぞ。アーク俺たち、もう友達だろ!」


カイトとロイドが俺のことを友達と言ってくれた。

俺はそれが嬉しかった。

戦っていることを忘れる程。

俺はこいつらの友達だったんだ。


「全く、お涙が出そうだぜ。」


親父見てるか?俺にもやっとダチが出来たぜ。


そして、俺は我に返った。


「お前ら、どうやってこの中に入ったんだ?」


「ジンがこの結界を破ってくれたんだよ。

魔力弾で!」


なるほど、その結界の穴はそういう事か。


「アーク君、僕たちは何をすればいい?」


「レミさんを守ってくれ!」


俺は真っ先にレミさんの安全を頼んだ。


「分かった!」


「レミさん、大丈夫か!」


「あのクソドラゴン、俺たちのレミさんになんてことを!」


「絶対に許さねぇ!」


「カイト、あのゴミカスイカれドラゴンをぶっ殺すぞ!」


「おう、当たり前だ!」


カイトとロイドはドラゴンに戦いを挑もうとした。

だが、その瞬間


「おい、待て!バカ二人」


走り込もうとした二人の服の襟元を掴み止めたのはジンだ。


「今、ここでお前らが突っ込んでもアークの戦闘の邪魔になるだけだ。あれをよく見ろ!」


ジンに戦闘状況を見るよう支持され、カイトとロイドはアークの戦闘状況を確認した。


「何だ、あの剣?」


「分かんねぇ、でもなんかすごいオーラを感じる。」


「アークはあの剣でドデカい一撃を叩き込むつもりだ。」


ジンはアークの考えていることを瞬時に察知したのだ。


「アーク、何か他にやって欲しいことはあるか!」


「増援を呼んできてくれ。」


正直こいつの攻撃は厄介だ。隙を作るのがかなり難しい。

だから、増援が必要だ。


「その必要はない。」


ジンが破った結界の穴から一人の男が入ってきた。


「待たせたな、お前ら!」


「トウヤ先生!」


最高の助っ人が来てくれた。


「トウヤ先生、レミさんが怪我をしています。

すぐ、学校に運んで欲しいです!」


「あぁ、そのつもりだ。

だが、運ぶのは俺じゃない、お前達だ。」


トウヤ先生は俺達にレミさんを学校に運ぶよう命じた。

これは、俺がドラゴンと相手をするから、その間に逃げろという意味だろう。


「トウヤ先生、運ぶのは俺達、四人でいい。

アークは戦場に残してください。」


「それは無理な話だ。

生徒にこれ以上、危険なことをさせる訳にはいかない。」


トウヤ先生の目的は生徒の命を守ることだ。

生徒を死なせる訳にはいかないのだ。

だから、アークを戦わせたくないと思っている。


「アークにはあのドラゴンを倒す作戦がある。

だから、お願いします。」


頭を下げるジン。


こいつがここまで言うか。


「分かった。じゃあ、お前達は早くレミを運べ。」


「了解!行くぞお前ら。」


「おう!」


「分かった!」


「レミさんは俺が持つよ!」


ロイドはレミさんを持ち上げようとした。

その瞬間。


「ふざけるな!てめぇがレミさんに触るんじゃねぇ!

殺すぞ!」


ブチギレるカイト。


「変態共が女に触るな!俺が持つ!」


ジンはレミさんを抱っこした。


「お姫様抱っこしてんじゃねぇよ!」


「それ以上余計なことを喋るならここでドラゴンの餌にする!」


「言い争わずに行くよ!」


ローズベルトの一言で四人は走り出した。



「行ったか。おい、アークお前の作戦とは何だ。」


「俺のこの剣のエネルギーでドラゴンを跡形もなく消します!」


「剣のエネルギー?

てっ、おい!お前まさかその剣、龍剣か!」


トウヤ先生も龍のマークに気づきアークの使用している剣の正体が分かった。


「なぜ、お前がそれをいや、今はどうでもいい。

目の前の敵を倒すことを考えよう。」


「とりあえず、単刀直入に言います!

トウヤ先生は空間魔法で人の位置を移動させることが出来ますか?」


これがもし出来るなら、勝ったも同然だ。


「出来るが、正確な位置まで把握しないと使えない。

だから、二分稼いで欲しい。

二分もあればお前の持ってきて欲しいところまでの計算が出来る。」


「なるほど、二分間ですか。

分かりました。二分間あのドラゴンをトウヤ先生に近づけないようにします!

それと、俺を上空のあそこら辺に持ってきて欲しいです。」


アークは持ってきて欲しい位置に指をさした。


「分かった。」


「それじゃあ、始めましょう!」


俺は十本の剣で再びドラゴンに攻撃を始めた。


「逃がすか!」


逃げ回りながら、破壊玉を放つドラゴン!


「黒龍の剣、トウヤ先生を守れ!」


黒龍の剣をトウヤ先生の方に飛ばし、トウヤ先生の方に飛んでくる破壊玉を斬ったり、エネルギー砲で相殺したりした。


「あの野郎、さっきから同じ攻撃ばかり、しやがって!

何かあの破壊玉の攻撃を止めさせる方法は無いのか?」


破壊玉の攻撃を止めさせる方法を考えるアーク。


「そうだ!あれをやるか!失敗したら俺が無防備になるけど!」


俺は龍剣の遠隔操作を止めた。

そして、別の物の遠隔操作を始めた。

そうそれは。


「お前の技、全部お返しするぜ!」


俺はドラゴンが放った大量の破壊玉を遠隔操作した。

そして、その破壊玉をドラゴンに目掛けて放った。


「ギュァァァ!」


ドラゴンは悲鳴を上げた。


「よし、成功した。初めて、エネルギーその物を遠隔操作したよ。案外いけるもんだな!失敗してたら、防御出来ずにやられていたな。でも、普通に難しいな。

危なすぎるからあまり使わない方がいいな。」


俺は笑みを浮かべながら、ドラゴンに突っ込んだ。


「オラァ!」


ドラゴンを素手で殴り攻撃した。


「こっからは殴り倒してやるよ!」


「アーク、後三十秒だ!」


「了解!」


俺は殴りのラッシュ攻撃を始めた。

ドラゴンに動く隙をあたえないようにひたすら殴る。


「残り十秒だ!」


「よし!こい、龍剣!」


俺は十本の剣を再び遠隔操作した。


「喰らえ!」


十本の剣でドラゴンをひたすらぶっ飛ばした。


「よし、これで終わりだ!」


「残り五秒!」


「はぁぁぁぁぁ!」


俺はトウヤ先生にお願いした位置にドラゴンを素手で殴り飛ばした。


「3、2、1、0!」


二分が経過した瞬間、俺はドラゴンの目の前に瞬間移動していた。


「終わりだ!アルティメットドラゴンバスター!」


俺は至近距離でドラゴンにプルパワーのエネルギー砲を放った。


ドラゴンに直撃し、大爆発した。

巨大な爆発音が森を揺らし、爆風が結界を破壊した。

そして、ドラゴンは跡形もなく消滅した。

鬼龍院天音です!

テストがいろんな意味で終わりやっと小説書くことが出来ました。

それとアークの必殺技名はかなりダサいですけど、アークは名前のセンスが皆無です。(という設定です。)

すごく、メタイ話をしましたけど次回も頑張ります

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