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惨め

街が放つネオンが、やけに目を刺す。

俺は東京(ここ)が嫌いだった。目まぐるしく続く喧騒、夜光、あり得ない程の密集度。俺の頭の中では処理しきれない位の騒がしさなんだ、と何年も前から諦めていた。

俺は生まれつき体が弱い。小学生時代は体を壊しっぱなしで登校してくる日なんて年に......5回もなかったかもしれない。学生の頃は大体そんなものだった。入退院を繰り返し味の薄い病院食を食べお見舞いにくる奴はいつも愛想笑い。実家が金持ちなのが裏目に出たらしい、特に友達はいなかった。

社会に出てから話す位の友人は出来たが、そこまでの仲で。街で見かける度友人は別の人を連れて歩いていた。

別にそれが嫌な訳でもなく。じゃあなんだって話だがとにかく胸が痛かった。子供の頃に経験できなかった青春を体験したいと心の底では思っているのか。や、思っても遅いだろう────頭に浮かべた推測を追い出す。

東京に来たのはそんな日々の憂さ晴らしをする為に過ぎない。嫌いな場所にでも来れば少しでも気が紛れるかと思ったが、どうやら逆効果みたいだ。交差点は既に立錐の余地もなく、人の波に揉まれるだけになってしまった。



結局、ここには何をしに来たのだろう。やはり子供だ、と自分の行動を恥じる。欲を言えば今すぐにでも帰りたい。もう終電は逃した。そもそもコインパーキングには車も停めている。このままにしておけば莫迦にならない値段がつくであろう。そうなる事は出来るだけ避けたい。

まぁ、良い散歩くらいにはなってい......

「っ......ぁ!」

感じたのは得体の知れない恐怖。足元がおぼつかない。指先は冷たく、唇は震え、機能しない体。おかしいのだ、色々と。

「ぐ......っが......ぁ」

助けを呼ぼうにもこんな声にならない悲鳴しか出せない。体はみるみる熱くなっていく。握りしめた手もすぐに開いてしまう。辛くて、苦しくて体を掻き毟る。......無い。何も無い。俺は掻いているはずなのに、何も無い。訳が分からなくて、まだ機能していた視覚を使って体を見る。


結論から言うと、自分の手の感覚は合っていたに違いない。まるで胸に穴が空いて......や、まるでじゃない。本当にだ。本当に空いているのだ。大きな穴がぽっかり。臓器はきっと無い。が、血も出ていない。そもそも死んでいない。じゃあどうし......

「つぇぁ......っ!!!!」


分からない。痛くない。けど怖い。さっきと違うのは血が出てきたところ。再び同じ箇所を貫かれて、怯えない人など居るのだろうか、俺には到底思えない。しかも貫いてきた奴は目が腐っていない限りバケモノだ。黒い動く人型のバケモノ。もう、死んだ方がマシなんじゃないのか......??

はっ、はぁっ、と呼吸もままならなくて、死にたくて、涙が溢れ出して止まらない。溢れたものは次第に額から首へ、衣服までどんどん濡らしていく。死にたいのに死ねないのだ。

「⬛︎⬛︎......⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎」

「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎、⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎」

視界がぼやけてきて、聞こえるのはバケモノの喋っている声だけ。例えるなら目隠しをされた状態で何語か聞き取れない声を聞かされているような感じだ。あぁ想像しただけで血の気が引く。まぁ現在進こうけいでそれを体験ているのだか。もうむりだ。頭つうがはげしく鳴ってきた。いの中のものもぎゃくりゅうしてきそう。

しにたくはなかった。こんなところで。けっきょくもうなにもなかったじんせいだた。

だれ、ぁ────。

ここまで読んで下さりありがとうございます......!

異世界転生とか書くの初めてなのでめっちゃ時間かけました。何これって思いながら書き直しが続いて「もうダメだ(諦め)ぁぁぁぁあぁあ......」とか言いながら書いてました。

初心者なので短いとか文章が気に食わないとか脈絡がないとか言われたら泣きます。いや言っても全然良いんですが泣きながら見ます。感想Welcome to the m ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ウェルカムです。

途中で出てきたバケモノは語彙力が無さすぎてコ○ンの犯人みたいになりましたがどちらかと言うと亜○の方が近いです。

次回投稿できるか曖昧ですが......少しでも楽しんでいただけたら幸いです!

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