1.3 - 最初の仲間
カプヴィーナは紙に職業の所を指して竜太に見せて、そこは銃剣士と書いた。
「なんやそりゃ?ぜんぜん聞いたことはない。」
「えっ?あの…銃剣士は…剣と銃を使ってるし、少しの魔法が使えるそういう意味の職業です。」
「そういう訳ではない!そんなおかしい職業はこの世にないんだ!」
「……あるんです。」
カプヴィーナの悪口を黙らせて、いつの間にかある謎の女の子は二人の対話を割り込み、手に繰ってる魔法の黒い焔はゆらゆらで燃え上がる。
「すまないけど、ちょっと時間を頂けるんですか?」
彼女が火を消したら竜太の袖を掴んで隅でひそひそ話を言う。
「あんたは何者だ。どうして銃剣士のことが知ってる。」
「オレ…!?えっと…ある人が銃剣士になろうと持ちかけました!鴉の面を被っていて名前もカラスという人であったんです。」
「むむ……カラス……鴉の面…」
女の子は顎を触ってしっかり覚えているけど結果関係のことが一つもない。
「まあ、そのカラスの人はたぶん見たことないが、嫌な感じがする。なぜ銃剣士になることをおすすめしたのはしてるか。」
「ふ……そうだな。カラスは何かの力が欲しいと言ってたから剣と銃が使える能力が欲しいと答えた。そして銃剣士の職業をおすすめしてもらった。」
急に女の子は掌をパーンと壁に叩いて竜太に謎の壁ドンをしてガチ恋距離に目を合わせる。
「えええ!??なになに???!」
「バカか!?あれは禁じられた職業だ!」
「う…うそ?!じゃあど…どどうしよう???」
「どうしようってどういう意味なの?あたしの知らないよ!とにかく早く冒険者になってくれよ。」
「えっ?!いきなり?」
この間空腹なので胃より長くて低い音が鳴った。それから女の子は頬がよく赤くなっちゃった。
「もうすぐ限界だ…!だからお願い…!早く冒険者になってくれ…!」
その意味はまだわからないけれど竜太はそうして受付に戻る。
「どう。決めたのか。」
「はい、気が変わらないです。」
「ちっ…固いやつ。後悔しないよ。」
カプヴィーナは印章を上げて申込書の右下で押印を押して、押印は赤い光が輝いてから身分証みたいなカードに変わった。
「これは貴方の冒険者の証。証を持ってる人はギルドで基本の施設が使えるし、食堂でお召し上がりができるし、クエストも受けられる。ちなみに、クエストの報酬はカードに直接入れる。つまり貯金とか払いとかでこの証を使う。だから失くさないでください。」
水晶で作ったカードをカプヴィーナからもらって、薄くて水みたいに透き通り、空色の本体に名前とか職業とかいくらのお金があることも表れる。礼を言ってる間に証はスーと奪われて、それはさっきの女の子だ。
「おい!オレのカードを返せ!」
「ふふ、油断したね。おほ、二千アルティック(この世界で使ってる通貨)があるん!いただきます!」
竜太は証を取り戻そうと試みるけど女の子は余裕をもって避けて食堂の方向へ行ってる。
「ちくしょう!どこに行ったんか!?」
そっちへ追いかけたら彼女は一番遠い座席に座ってもう注文をしている。あとはまた竜太にニヤニヤで笑う。
「ありがとうね!浅野くん!」
彼女は証を返してお金は五十アルティックだけで残り、それからヴィースは嬉しそうにデカいマンガ肉を持ってきて出す。
「お待たせしました!超特盛焼肉です。他にもありますか?」
「ええ、これでいいです……」
魂がどこかへ飛んで行っちゃったみたいに座って目の前の女の子はもうばくばくで召し上りを始めた。竜太に名前が聞き取れるかと訊ねられてフードを外すと桜色の長い髪が垂れて、水色の瞳と永遠の似合いで現れる。
「こふ…そんなに知りたいなら教えてあげよ!あたしはナナニア、古い魔法の黒炎を繰る最強の魔法使い、どうや?驚いたか?」
自慢の自己紹介をしたと思うけど、竜太にへぇぇって無視された。
「はぁあはぁあ、怖かった。ではナナニアさん、お金を返して。」
「はぁあはぁあっじゃないよ!せめて褒めてくれよ!それにこれは仕方ないでしょう?あたしはもう3日間何も食べなかった!このままではあたしは死ぬよ!可愛い乙女が飢えて死ぬ事を見て惜しがるなの?」
ナナニアは喋りながら肉を食って続けて、竜太はその話があまり聞けない。いつの間にかお皿には長い骨だけ残って、彼女は唇を拭いてご馳走さまでしたって礼を言う。
「安心しよう、あたしはそのまま行っちゃわない。お前は新人だろう?ではきっと仲間が要るだよ。」
満腹になった彼女は黒炎を召喚して竜太に見せた。今回はよく燃え上がれるけど、まさか彼は気にならないでマシュマロを黒炎に寄って焼いてすぐ点けた。
「あぁ、焦げちゃった。」
「黒炎でマシュマロを焼くんな!とにかく、あたしの命を助け、この恩は絶対返すぞ。どうだ?最強の魔法使いと仲間になれて嬉しい?ふふふ。」
ここまで聞いたら竜太はナナニアの傲慢にもう我慢できなくなり、頭グリグリ攻撃を使って痛い痛いって叫ばせる。
「新人のお金を使い果たしたってこれは誰かのせいか?!オレはまだ装備を買ってない!」
「いてぇー!は…放せよ…!あたしは冒険者ではないからクエストを取れない。だが君は違う。君はもう冒険者になったので仲間になればあたしにも選択権がある。つまり、高い報酬のクエストを選ぶし、そしてあたしに任せて、君は金をもらって強い装備を買っていく。これでどう?」
ナナニアの魔法の強さはまだ確認してないと思うのですが、彼女の言う通り、これは良い取引がある。それに、仲間が増えれば高級任務がやれて経験とかお金とかたくさんもらえる。
「じゃ…しばらく手伝っていただきます。よろしくお願いします。」
「へへ!よろしく浅野さん!」
彼女の晴れる笑顔を見る時、なんかその喜びが心から出てると感じる。