1.2 - 冒険者になりたい!
「よおいらっしゃい!新鮮な果物を見て!」
古いローブの少女はある露店に止まって、いろいろな果物を見つけてる。お腹がグーと鳴って喉も鳴って、でもポケットには一つの硬貨もないのでため息をついて行った。
ワイラー、ヴォクス王国に近い町、アリーティスの最大の貿易中継駅があり、日がまだ出てない時間に異なる所から出発する商売人は王都へ商っていって、夜に獣に襲われる危険があるので必ずこの小さい町で一泊する。
少女はその鳴ってるお腹を押して歩いて、胃から出る震えは掌が凄い感じ、長時間何も食わなくて前に進むのも厳しそう。
その間に、竜太はワイラーに着いてこの町の賑わいに驚かされる。こんな異世界風の世界、馬車とか露店とか、人々の服のスタイルとか、周りの建物は異世界の元素を含むとか、元の世界と完全に違った。
「これは…本物の異世界?!すけぇ!」
町に入ったら円形の広場に行くと、広場の中心に立つ立派な噴水が見える。商売人は普段馬車をそこで止めて宿屋を探す。ここにある一つの噂、「ワイラーには必ず宿屋が探せる」という話がある。だってほとんど八十パーセントの建物は宿屋だ。
「おい、兄ちゃん、その服は見たことない。異邦人だか。」
店の前に積み重ねる木箱に座ってるおじさんがタバコを吸っていて煙を吐く。何か待ってる感じがする。
「はい、来たところです。ここは何の場所ですか。」
「マジ?ワイラーが知ってないの?!」
「ううん、さっき言った通り、オレはこのせ…この町に来たところです。みんなが忙しそうですね。」
「ここはヴォクス王国の貿易中継駅ワイラー、王都に入りたい商売人がこっちで一泊をして翌日はフリーマーケットで商売をする。兄ちゃんはそこに行くところのように見えない。旅人だか。」
「まあ…うん。」
「じゃあそっちが見えるか。あの教会みたいな建物。」
指を向ける方向へ見たら確かそこには高い教会がある。
「あれは冒険者ギルド、あんたみたいな旅人は冒険者になる方がいい。だっていつか危険に遇えば自身が守れる。安心しろ、変な所じゃない。」
「なるほど、分かりました!ありがとうございますおじさん!」
知らないおじさんから情報をもらったので、竜太はあのギルドの方へ行く。大通りを歩いてる彼は凄く注目されて、みんなが見たことない服を着る男の子がめちゃ気になる。
「……オレのTシャツはこんなにおかしくないだろう?」
Tシャツの正面の右下に「雷師」という二つの文字が書かれて、何の意味かわからなかったけれどカッコいいデザインだからネットで買った。でもこの世界の人はそう思わないらしい。王安石の詠石榴詩に「万緑叢中紅一点」とあり、女性ではないけど竜太がその赤の花を凄い見られる気持ちはよく分かる。
思ったより長い道の端を通ったらその教会みたいな建物に着いた。普通に見るだけではぜんぜんギルドに似てない。古い扉を推したら中で雑談の声が上がって温度は奇跡的にエアコンが点けたお店みたいで涼しい。そしてこの時……
「いらっしゃいませ!」
竜太がギルドに一歩踏み入れたら給仕の少女に会って、彼女が腰を90度曲がって挨拶して深い谷間がギリギリ垂れる前髪に隠れて、顔を上げる時その様子がしっかり見える。100%元気の琥珀みたいにきれいな両目、小さくて赤い唇はいつでもお客に微笑み、栗色の髪は薄い花の香りがする。それから頭の後ろには大きくて可愛い黄色のリボンが付いている。
こんなに強い熱意を受けたのは初めてメイドカフェに行った時で、まだあますぎたからコスメイドにたくさん世話をかけていた。だから今度相似の場面に遇えば自信的に対話をできる。(今までメイドカフェに行った数は1)
「こ…!こここんにちは……!」
ただ挨拶をしただけで言いたい事は完璧に忘れちゃって頬とか耳とかめっちゃ赤くなった。竜太は美少女(特に陽キャ少女)が凄く苦手なので脳はポテトPCで最新のゲームをやるのと同じ。
「あの、お客様?ご用件は何ですか?」
少女は顔が少しだけ近づいて胸が竜太に当たる瞬間彼は感電みたいに強張って目はなるべく彼女の視線と合わさないけど下に移っては絶対いけない。どうしようどうしよう早く何か言おう!と思ってついにしゃべった。
「ぼ……」
「ぼ?」
「ぼぼぼ…!ぼうけんしゃ……なりたい…っす…!」
「あ~!冒険者になりたいですか!分かりました!こちらへ!」
少女が嬉しそうに受付に行ってから竜太に手を振りながら呼び寄せて、メイドカフェのコスメイドより熱意が強い娘は悪くないけれど第一印象にはちょっと過ぎてビックリしたと思う。一回深呼吸をしてから受付に行くと、少女は受付嬢と話してるように見える。
「ねね、カプちゃん!新しいお客だ!ヴィースはえらいでしょう?ねえ~!」
このカプヴィーナという受付嬢はしてる仕事を置いて鋭い目でヴィースを見てから鷹が小鳥を狙うみたいに竜太をじろじろ見て背筋を凍らせる。ヴィースより彼女は明るくてクールタイプの娘であり、メガネをかける様子はなんか槍の端っぽいように直視はよくない感じがする。顔は可愛いけれども。
「どこからの怪人だ。」
「ええ?!怪人???!」
「そう。今までそんなに変な服を見たことはない。冒険者より道化師になるんはもっと似合うだろう?」
カプヴィーナは側に置いてるコインを拾って、そしてまだ自慢げに酔ってるヴィースの谷間に投げ入れて、冷たさがすぐ覚めさせた。
「ヒーッ!ひどいよかプチゃん!ここは貯金箱じゃない!」
「ちゃんって呼ばないで言ってただろう?」
手が数枚のコインを掴んでぐーっ!って握って、ヴィースはすぐ胸を隠して少し下がる。
「うう…はい…カプヴィーナ様…」
「はぁ、まったく。んで、君は冒険者になりたいでしょう?ではこれを書き込んでください。」
カプヴィーナは重ねた書類に紙一枚取って竜太に与え、表題は異世界の文字で「冒険者申込書」と書いた。羽根ペンを取って竜太は書き込みを始める。がさがさと日本語を書いて見たことがない文字になって、最初はちょっと恐れたけれどあまり気にならなかった。
「…できました。」
紙を戻すとカプヴィーナはその手から奪ってしっかり見たらメガネを上げて喋った。
「なんやそりゃ………」