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私の世界よカムバック!

0.考察無効、分からない+解らない=?????


 タスッ、、、ギシ、タスッ、、、ギシ、という家の二階にある自分の部屋に通じる木造の階段を登ってくる人の足音が聞こえてくる。

その音を聞き咲崎慶23歳は(・・・・・あっ私の人生終わったっ・・・・・・・・・)っという、三流悪役の追い詰められた時の諦めの境地似た心理を自分の胸に感じたのだった。

 この築38年木造二階建ての借家の二階には狭い階段を登って手前に六畳、隣にまた六畳と二部屋在り、トイレは一階に降りて様を足すという感じで一階は簡単に説明すると玄関、キッチン、フロア、茶の間他8畳と6畳の二部屋、それで二階の二部屋を我が部屋と定めて二つ並ぶ奥の部屋を自分の生活スペースに、階段側の手前の部屋を洗濯物を室内で干すスペース&あまり使わない物や服を置くスペースとして使用していた。

 つまり階段を登って来るという事は私に用があるという以外に無い訳で、更に言えば私の部屋まで来る人なんての一人、二人しか居ない。

 自分に迫りくるその絶望のカウントダウンにも思える足音を現実逃避で耳から追い出しながら、窓の外にひろがる青くどこまでも透き通るという使いふるされた表現がぴったりくる青空を見上げながら

「今日は良い天気だなぁ。」と独り言を口にした後に・・・・・現在の状況を数瞬の間に考察した後・・・・・・・・、慶は再び絶望した。

 「せめて、読みかけの小説を読み終わるまで待って、という命乞いはどうだろう?」と現実逃避も追い付かなくなる始末。

 「ゥゥン、ニャ・・・・クゥゥン.Zzz 」っと謎の可愛らしい寝息を漏らしながら私のベッドの私の隣で私と同じ全裸で眠る少女?、幼女?が、窓の外からこれでも喰らえ!とばかりに投げつけて来る太陽の光がカーテンの隙間から顔に射し込んで、目をつぶったままでも眩しいのか寝ながら顔をしかめている。

 その娘を横目でチラ見してからまた空を見上げて(人生50年、昔の人は戦やら、今と違い医療関係の技術や器具、設備が無かったので寿命がその位だったらしいけど、私まだその半分も生きて無いのに人生を強制終了されるのかぁ(涙))

 そして、もう何度か失敗を繰り返し続けている、何でこのような危機的状況に陥る事になったのかを思い出そうと再度ムダな挑戦を開始するのだった。



1.世の理不尽さを嘆く青年?


「ハロハロ~!Every Little Thingこんばんは。

 皆様、如何お過ごしでございマショウカ?

せっせと働いて平凡に日々を過ごし重ねる人も怠惰に無駄時間、略して惰時を重ねる者。 

 命を賭けて何かに立ち向かう勇敢なる者、誰かを騙して楽したり儲けたりしている糞野郎。

 まぁ色々な生物の中でもっとも下らないのに愛せずにはいられない糞人間どもにちょっとだけドラマチックをプレゼントしよう。

 なので同じ事を繰り返してマンネリした今を書き換えて私を楽しませてねぇぇ!!!!!!」



ズキズキッ ガンガンッ グワァングワァンッ ゴリゴリッ ゴンゴンッ 

 「ッッ~ってぇ、頭イタァ。」

朝、頭痛を覚えながら目が覚める。

寝覚めも悪く首を巡らせ回りを確認する、~~~自分の部屋だ。


 夢見が悪ければ寝覚めも当然悪くなる、なんか知らないおじさん(逆光でほとんど影)みたいなヤツに、銀河万丈さん似の渋声なのに近頃の若いお兄ちゃんみたいな口調でワケわからん事を言われた夢をみたけどなんなんだろう?

 

 「まぁ夢だしどうでもいいや」そもそも夢に知っている人しか出ないって決まりは無いだろうし。

・・・次は上手く回らない頭を起こして頭痛の原因を思い出そうとする。

 ・・・・・んっと、これは簡単に思い出した。

 隣町に住んでいる従兄弟に捕まって酒を飲まされたのだった。

私は、酒が弱くてコップの半分も飲んだら真っ赤になって目を廻してしまうのでお酒は嫌いなのに。

「お前のために多少なりの先達として酔うって素晴らしさを教えて差し上げましょうと、こう思っているのにぃ、、、なんだ!飲まねぇっつうのか!!」とこうして無理やり飲まされたんだった。

 従兄弟殿は私の二つ上の姉と同い年で、チンピラみたいな格好しているけど普段は気の良い兄貴分。

 幼い頃はイジワルも沢山されたがよく遊んでくれた面倒見の人だ・・・・・酒さえ飲まなければだけど。

 しかし、それでどうやって帰って来たか覚えていないが、おそらく従兄弟殿が運んで家に放り込んでくれたのだろう。

 後は夜中に寒くて無意識に布団に潜り込んだのだろうと思う、だって私の部屋は二階なのに、脱ぎかけの靴が片方足にくっついたままでベッドインしてるし・・・。

 今後呑まされそうになったら金を払わずに、全力ダッシュして逃げよう!

そして、次に会ったときに向こうが覚えていて何かゴネテ来たら飲み代を仕方なくしぶしぶ出すとしよう。

 基本的には良い人なのだが少々ねちっこい性格をしているので、何年も前の事もあの時アレをしなかったこれをしなかったと何かあると延々言い出すのでなかなか付き合いズライ人ではある。

 ウンそうしようと独りウンウンうなずいていると、うなずくときに振った頭がズキリと痛みを訴えてくる。

 軽く頭を振っただけで頭が激しく痛いなんて、いったいどれだけ呑まされたんだ?

 夜まで起きれない、なんて事もなく朝の内に起きれたのでそんなに深酒はしてないはずなのだけれども。

 まぁまぁいいさ、これを教訓に酒と従兄弟の誘いにちょうど良い距離感を見出だす事が出来たので、勉強代として頭痛は我慢しよう。(割に会わない気がするけども)



 それはそれとして、低血圧の朝はツライ、更に酒を飲んだ次の日の朝はもうツライを通り越して酷い。

 私のように子供の頃からずっと悩まされ続け大人になっても血圧の上の数字が昼過ぎても100に届かないって人は、じゃあ寝てる時は何回脈うっているの?と気になったりもするが。

 とりあえずは目覚めと同時に襲ってくる頭痛、目眩、吐き気を我慢する事にも慣れて、手足を意識して動かし血を巡らせ動くようにする。

 これは普通の方にはちょっと理解しずらいだろうけど長時間にわたり正座した感じ?の症状が毎朝目覚めると手足にあるのである。

腕を上手く使い、握った指先をゆっくり開いていく事から始まり(いきなり動かすと、その時は感覚が無くて大丈夫だけど血が巡ってきた後痛くなる)冷たい脚を暖めながら揉む。

 それでようやく布団から起き上がれるのである、うっかり両手の指を組んで眠ってしまったら、指がほどけなくて血を巡らせるのにさらに5分くらい時間がかかってしまう。

 朝の5分は、万人とってかなり貴重な価値があると思うので大事である、何せウルトラな方が登場して怪獣を倒して帰ってもまだお釣りがくるのだから。

 思うに他の人達よりもだいぶ面倒な起床を向かえる私は、子供の頃みんながこうして起床しているものだと思っていたのだが、他の子はこんな目覚め方をしていないと知り、姉に確認したところ、

 「そんなセミみたいな仮死状態で寝てるのはアンタだけでしょ」という薄情なお言葉をいただいた。

しかし、そもそもセミは死んだフリであって仮死状態とは違うのでわ?

 とは思っても口にださず、代わりに「そうかねぇ」と応えて出来る限り姉の意識がこちらに向かわないように対応する。

 実の姉に対する受け答えとしては世間一般的にみて不仲にみられそうではあるが、別段に仲が悪い訳ではない。

 仲違いやケンカという物事は、実力や関係がある程度近い者同士の間でのみ成立するものであって、あまりにもその間が広く開きすぎた、正に私と姉には適用されないのである。

 何はともあれ、産まれた時からの付き合いなので姉との会話の仕方などは子供のうちに習得済みである。

 たまに弁えて無い人がどエライ目にあっているのを見かけるが、運が悪いかわいそうな方に多少の哀れみと、・・・・・・・・・・・・・多大な憎悪を送る。

 哀れみと憎悪の比率がおかしいって?、そもそも何で憎悪かって?

 それは仕方ないでしょう!、かなりの高確率で私にとばっちりが来るからダよ!

 自分が怒らせて酷い目をみるならばともかくとしても、知らん関係の無い人のせいでこちらにぎすぎすした空気を持ち帰られたらたまったモノじゃない。

 誰だって似たような経験や覚えがあるだろ?

 ともかく姉とは家族ではあるけど出来る限り関わりたく無いのである。

 私が中学に入る前くらいの頃は、今とは別人のように優しい、思いやりのある自慢の姉であったんだけれど、いったいどうして今のようになってしまったのだろう。


 昔の要らない事思い出しながら身体の起動準備をしていたら、大分血の巡りも良くなり不自由なく動かせるようになっていた。

 しかし春の良い頃合いになったはずなのに、夜はまだ寒いぐらいなのに、かと思えば日が昇ると春を猛スピードで通り越して初夏のごとき暑さになるという異常気象である。

 ちゃんと季節ごとに各駅停車してきてくれないと人類は大変なんですけども、まったく困ったものである。

 と文句を言いたくても文句の送り先が無いので言うだけ無駄なのだが・・・、思うだけならばなんの労力もかからないのでいいだろう。


 さて起き上がったのは良いが、着ていたシャツとズボンが汗で身体に張り付き気持ち悪い。

 更に言えば酒臭いのでさっさと脱いで裸になる、ちなみに私の田舎ではムフンになる言う[ムフン=裸、裸=ムフン]OK!

 そしてムフンムフンしながら隣の部屋にタオルと下着を取りに行き下の階の風呂場に向かう。

 現在住んでいる家はちょいと昔、バイト先の人に紹介してもらった物件である。

 なんでも不動産関係をしている親戚の人に安く賃貸するので知り合いに声をかけてくれと頼まれていたとかなんとかで。

 借り手の無い家を紹介してもらい格安で使わせてくれているのだ、本来は家族住まい用で住人募集していたけれども、場所のせいか、はたまた少子化のせいか借り手がつかなかったらしく遊ばせておくよりわと私に気前良く貸してくれたのだ。

 事故物件では無いし近所に問題がある訳でもないみたいだし、山の方に建っているので買い物や出掛けるのに多少不便ではあるけれども良い所である。

 風呂場に着いてタオルと下着を脱衣場のカゴに置いていざ風呂に。

 そして、この借家の何が一番気に入っているかと問われれば、何をおいてもこの風呂場である♪

 思わず言葉尻に音符が付いちゃうほどだ!

 豪華とかめちゃくちゃ広いとかではないけど、洗い場もバスタブもそこそこ広く余裕をもって手足を伸ばせるくらいあるし。

 子供なら4人くらい一緒に入れそうだしお相撲さんでも大丈夫だろう(力士の友達なんていないけど)

 シャワーも長いのに勢いのある水圧で湯が飛び出すので掃除もしやすいとお気に入りで自慢の風呂場だ。

 借家だけど。

 ただ、今回はちょいと汗を流したいだけなのでバスタブの出番は無しのシャワーだけである、バスタブに湯を張るとちょっと広さがある分時間がかかる。

 追い焚き機能もあるが続く人が居ないで時間空けるといくら身体を綺麗に洗って入っても時間と共に微生物が増え湯が汚れてしまう。

 なにより湯が張るまでムフンでフリフリさせていたら、流石に風邪っ引きになってしまううえにそんなことで風邪引きましたなんて誰かに知られた日には、どんな目で見られるか考えただけでゾクゾクしたうえにフリフリして良くない何かに目覚めてしまうよ。

 まあ、冗談はさておき汗も冷えてパリパリしてきたしもっと冷えてバリバリにひいては更に乾いて粉を吹く前にシャワーを浴びてサッパリしよう。

 とジャブジャブ、バシャッバシャッッっとシャワーを浴びて風呂場から出て脱衣場のカゴに置いておいたタオルと下着を取ろうと手を伸ばすと、黒猫の三世1歳♀(飼い猫)がカゴの中のタオルと下着を下敷きにして丸まって座り込み「ナニか?」という顔をこちらに向けて私の事を見上げている。

 この三世ちゃんは、この家に引っ越して来て少しした頃に家の前で怪我をして動けなくなっていたのを拾った、というか怪我を医者に診察してもらい元気になるまで家の中で面倒を見てあげただけなのだが、怪我が良くなっても家から出たがらず居着いてしまったのだ。

 もともと犬猫問わず動物は好きで家の前で野良猫にエサをあげていたら、どんどん数が増えて現在確認しているだけで12匹の野良猫がエサを食べに家の前に来ている。

三世という名前も、あの国民的に有名な怪盗漫画から付けたのでは無く以前来ていた黒猫の3代目の子供と思われる黒猫だからである。

 外猫であった時は、まだ幼く痩せていたので他の野良達やカラスにエサを力ずくで奪われていたので家の前で怪我して哭いていたのだろうと思うと追い出す事もできずウチの子になったのである。

 そんな経緯があった為、少々あまやかし気味にお世話をしてしまったせいか、その後の三世ちゃんは家の中で食事の邪魔が入らずバリバリ、モリモリと食っちゃ寝ぇ~食っちゃ寝ぇ~を繰り返し、今や体重6.3キログラムの立派なキングサイズ黒猫に育ちました。(笑)

 おまけに、あまやかし過ぎたせいなのか性格が物凄くお嬢様になり、触られるのが嫌い、食べるのが好き、言う事は聞かない、でも独りでいるのが嫌いという面倒臭い子に育ってしまったのである。

 そのくせ御目々パッチリでいつもウルウルさせていて、毛皮は手入れ?グルーミング?って云うんだったか?とにかく見出しなみを欠かさずにしていて、モッフモッフで外面が物凄く良いので友達やお客には大人気という世渡り上手さを発揮する。

 その大物女優振りに猫でよかったと心から思う。

 だって人間だったら全然勝てないし、手玉にとられて女王のごとき圧政を強いられて。

稀代の悪女に違いないとみんなに呼ばれて、歴史にその名を残していたに違いない、そして小、中、高と世界中の学生が日本史の授業で習わされ、様々な試験やテストの問題に出題され三世の名を書き込む為の解答欄が用意されてしまう事だろう!

 ・・・・・・・・・・・・・・うーん、悪名とは言え歴史に名を刻む事が出来るのであれば、、、、、其は其れで良いのかも?、、、ん?


 だいぶ話がそれたけどその三世がいつもの如く、そのチワワばりにウルウルさせた目で私を見上げている(可愛い)は良いのだけれども、問題は三世が着替えの上に丸まって座っている事だ。

 1、退けようと触る、・・・・・ひっかかれて噛まれる、、、、却下。

 2、下敷きにされた着替えを引っ張って取る、・・・・・着替えは入手可能だが下敷きにされていた所を引っ張った為に三世の毛が大量に付着+三世の機嫌を損ね噛まれる、、、、却下。

 3、オモチャを使い気を引き退いてもらう、・・・・・・オモチャを取りにカーテン全開の茶の間に行かねばならず、時間的に御近所さんに目撃される可能性大!、、、、却下。

 ・・・・・・・・・・・・・・・打つ手無し、策が尽きた!

 仕方無い、このまま(ムフン=全裸)部屋に戻ろう。

 幸い台所側は縁側からよっぽど近ずいて茶の間の窓から中を覗き込まなければ見られる事はないからムフンでも大丈夫だし。

 そうしてムフンのまま身体も拭かずにスリッパを足につっかけて台所を横切り階段を登り自分の部屋に戻る、途中自室の隣の部屋に寄り身体を拭く為のタオルを出し、頭や身体をフキフキしながら自室に戻って行く。

 なぜに、タオルのみでTシャツやパンツも取って来なかったかというと、実は私は裸族というほどでは無いけど裸でいるのがわりと好きなのである。

 服に限らず腕時計や香水、整髪料など身体に付けたり纏わせたりするのが苦手なのである。

 思い当たる理由は幾つかあるがまぁどうでも良い事だろう。

 頭を拭き終ったタオルを首に引っ掛けながら、部屋の隅に置いてある小型の冷蔵庫に向かい扉を開けて中身を物色する。

 下の階にも台所に一人暮らしにしては大き過ぎるほどの冷蔵庫があるが、ちょっと飲み物を取りに下の階の冷蔵庫まで行くのを面倒臭がる私は普段使う自室にも冷蔵庫を用意したのである。

 まぁ、用意したといってもリサイクル会社のアルバイトで回収してきた物で会社のお金にならない物(冷蔵庫は、ほぼウレタンとプラスチックの上モーターの方にガスが詰まっていて処理しずらいし、新製品が次々出るので売れないリサイクル泣かせな家財道具なのである)をタダで貰い受けた物である。

 そんな経緯で我が家の家電に仲間入りした冷蔵庫だけどなかなか使い勝手が良く重宝していたりする、昔の型なので多少の電気代がかかるのは仕方が無いだろう。

 そこから風呂上がりはコーラを一缶取りだし蓋を開け一気に喉の奥に流し込む!

 「ッ〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰グッッハァァァッ!!、、ッブッフゥーッ」この一息に感動を覚えるのは私だけでは無いと思う。

 とこのような小っちゃな感動を味わいながら窓の外の光がカーテンの隙間から室内に射し込んでいる。

 で、自分の頭を拭き身体をフキフキしてカーテンと窓を少し開けて風が入って来るようにする。

 本当は全開にして風を呼び込みたい所ではあるがお向かいさんも二階建てなので御近所付き合いが気まずくならない様にTPOをわきまえた配慮である。

 しかし、サッパリしたは良いが今日はしなくてはならない事も無いし出かける用事も無い、しいてあげるならば読みかけの本の続きを読むくらいですけれども、暇潰しに古本屋で購入してきた物であまり面白くも無いので急いで読むほどの物では無いし、、、。

 仕方が無いここはやりますか!アレを。

 全人類の憧れにして究極の贅沢、そして至高の幸福感を人種や年齢を問わずにもたらし、ひょっとしたらその様な小さな枠を飛び越えこの世の生ある者全てに安らぎを与えてくれる奥義。

特効薬(エリクサー) 其は、二・・・・・度・・・・・・寝・・・・・Zzzz!

 こうして私は至高にして究極の贅沢を満喫するべくタオルケットを掴みムフン(全裸)でベッドによこになり、身体をクネクネさせながら足も使い器用にタオルケットを伸ばして身体にかけて寝る態勢を整える。

 タオルケットを伸ばし終えたら最後にベッドの隅に追いやられていた私の寝る時の相棒である円筒形の抱き枕を自分の胸元に抱き寄せる、これ大事、これ凄く大事。

 円筒形の端にちょっとマの抜けた感じのネコの顔が縫い付けてあって、反対の端にはちゃんと尻尾が縫い付けられている茶色の抱き枕である。

 いい歳をした男の寝具では無いと思われるだろうけれども、これは私にとってはかなり大事なもので、先に述べたとうり私は眠ってから起きるまで硬直しているようになってしまうので、弾力性のある物を抱き絞めて眠って起きるのと何も無しで眠って起きるのとでは、目覚めた時の血の巡り方に大きな違いが出るのである。

 まぁ、ネコ型である必要性は全く無いのではあるがそこはネコ好きの物選びの性である。

 まぁ、そんな感じで二度寝の準備を整え終えてベッドをの上でコロンコロン転がりながら自分の睡眠に入りやすい態勢を作って目をつむる、、、、。

 少し開けてある窓から吹き込んで来た風が頬を優しく撫でて行く心地良い感触が心に安らぎを加えてくれて、嗚呼いまこの瞬間自分が幸せに包まれているのだと幸せなのだと眠気を促進させて眠りに導いてくれる。

 …………ZzzZzz …………………Zzz ……………。



 そしてまた変な夢をみたんだけど。

 夢って他の人に聞くと皆さん曖昧でハッキリせずに覚えていないと言う。

 けれど私の場合は違い、夢と認識できない程ハッキリしていて五感もそのまま起きている時と変わらないくらい鮮明に体感するので、良い夢と悪夢を見た次の日のテンションがまるで異なるのはみんな一緒だろうけど、それが私の場合はもっと如実に表れるのでなんともいえない。

 想像してみてほしいのだが、悪夢をみたとしてその中でナイフか何かで刺されたとする。

 1、すると刺された痛みで起きる。

 2、起きた事により痛みは消えるけど刺された感覚と恐怖感だけは残る。

 3、震えが止まらず眠れなくなる。

 ねっ、最悪でしょ。

 まぁ逆もあるのだけれども、良い夢をみた場合はとてつもなく幸せな気分になれるという。

 しかし人間、夢を選んで見ることは出来ないので、次の日のテンションは運に任せるしか無いのだけれど、その時の夢は珍しくいつもの様なハッキリしたものではなく、二度を寝する前にみた夢のように、ぼんやりした人影が話をしているのをこちらが聴いているという型の夢であった。

 どうやら今回は善し悪しどちらでも無い珍しいタイプの夢であった。

 いやいや、今朝方に見た?、爺ぃが一方的に喋っていたあの夢と同じなのかな?

何人かはわからないけれども複数の知らない女の子が喧嘩?と言うか、言い合いをしているのを、こちらが関われない所で一方的に聞いている、もちろんこちらの存在は向こうの言い合いをしている女子達は気付いていて無いという構図である。

 ちなみにこの夢も女の子達は黒く影が動いて話し合いをしている様にはっきり見えないので説明し難いので勝手ながら影子さんと称する事にしよう。


影子A(ちょっと偉そう)「だから、こうして偽装するためにおじいちゃんのふりをして話したじゃない。」

影子B(弱気な感じ)「いぇ………普通に誤った方が、………良いと思いますけど………。」

影子C(真面目そうな感じ)「そうですよ、故意にではなく誤って壊した事に対しお怒りになられる××××××様ではありませんよ。

 しっかり説明してしっかり謝罪すれば必ず許してくださいますよ。」

影子A(ちょっと偉そう)「あんた達はおじいちゃんに仕えて少々長くなるといっても、まだまだおじいちゃんの事をわかって無いわねぇ。

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