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令嬢は名前を知らない【修正中】  作者: モノクロ猫
12/17

???の話

短い


私は普通の学生だった。

家族が居て、友達が居て、恋人が居て…幸せな日々だった。


私は死んだ。

とり方によっては殺されたとも言える。

私は巻き込まれたのだから。

その、事故の被害者である彼女に。



隠しきれない悪意を持って巻き込まれた。



何も無い白い世界で、私と彼女は神に出会った

私は死ぬはずのなかった存在で神も戸惑っていたようだ。

神は彼女に転生をもちかけた。

彼女は喜び、神に多くを願った。

何を願ったのかは知らない。


『そなたは、どうする』


神に問われた。

ちょうどもう一人、魂のない存在があるのだと言う。


だから私は願った。

『私』としての記憶をなくすこと。

幸せな生活を保障すること。


私がそう願ったからあの子は生まれた。

私の魂があの子という存在を作り出した。

始めは理不尽だったかもしれない。

それでもあの子は幸せになれるはずだ。


あの子の愛はきっとまだ不完全で未完成。

歪で間違っているように見えるかもしれない。


見返りを求める愛が間違い?

我が為の愛は間違い?


いいえ。

どんな形であれ愛は愛。

間違いかどうかを決める必要はないのだ。

世界に存在する人の数だけ形があるのだから。



だからこれは私の、私だけの考え。


彼女の誰かを犠牲にする愛は愛ではない。

彼女の作り物と現実を重ねる愛は愛じゃない。


たとえ、もう神が彼女のことを見限っていても。

たとえ、彼女が願ったことが叶えられていないとしても。

彼女は永遠に気がつくことは無いだろう_


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