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LHTRPGリプレイ 「ヒーラーズ/ヒーローズ -回復職がありあまる-」  作者: ヒーラーズパンテオン
第二試練 :公式シナリオ「ラグランダ再び 右ルート この洞窟カルシウム多すぎだろ」編
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8/15

その3

■ミドルフェイズ


GM:そうやってあなたたちもぼちぼち出発するわけですが、割り当てられたテントから出るとにゃん太さんが話しかけてきます。


GM(にゃん太):「あなたたちのことはちゃんと聞いておりますにゃあ」

ロシナンテ:「ああ、特例としてですか?」


GM(にゃん太):「いやいや、これからのために大切なことですから、難しいかもしれないけれど頑張って欲しいですにゃあ」


蒼子:「本当はパーティーのバランスをとる所から『冒険者の能力』なんですけどね」

GM(にゃん太):「そうは言っても、無いなら無いなりに手元にあるものだけで工夫して事態を解決することも『冒険者の能力』ですにゃ」


目映:そうだよね。主に偵察とか(笑)

GM(にゃん太):「それに、普段しないようなことをやってみることは、その職に対する理解を大きく深めますにゃ。そういった、通り一遍ではない深い理解こそが、これからの『これ以上レベルを上げることができない環境』の中で非常に重要な力となって来ますにゃあ」


ロシナンテ:「こりゃ話の重みが違う」(笑)

目映:「にゃん太さんすごい」

蒼子:「なるほどなー…」

GM(にゃん太):「なに、ただの年の功ですにゃ。出来れば縁側で一日中日向ぼっこでもしていたいものですにゃあ」


目映:「それにしても、みんなすぐ行っちゃったねぇ。ほんとは他の人がどんな考えで、どんな連携をするのか知りたかったんだけど……」


GM(にゃん太):「彼らは冒険自体がほとんど初めて、ゲーム時代にもほとんど経験がありませんにゃあ」

蒼子:「あたしたちと違ってホンモノの初心者なんだ。そうなると、一から実体験で覚えちゃった方が早いのかな」


GM(にゃん太):「こういっては何ですが、我々もこの世界で〈冒険者〉を育成することは初めての体験ですにゃ。そうなると彼らがどういう風に問題に突き当たるかは、むしろ我々の問題ですにゃあ」


ロシナンテ:「そうだよな。プロジェクトも実際動かしてみないとわかんないもんなぁ…。想定したのとは全く違うところでつまずいたりするもんだ」


GM(にゃん太):「皆さんは変則的なパーティーですから、様子見もかねて右ルートからの攻略をお勧めしますにゃ。どうか慎重に進んでほしいですにゃあ」


にゃん太からの助言を受け〈ラグランダの杜〉右ルートを慎重に進む一行。ダンジョン特有の冷気が頬を撫でる。


GM:ダンジョンの中はあかりが不要な程度には明るいです。

蒼子:そうですか。一応用意はしてあったんですが。


GM:まあ、毎シーンあかりを要求するのも普通は補給が持たないでしょうしね。そのへんは遊びやすさとの兼ね合いだと思います。しばらく進んだんですが足場は思ったよりしっかりとした砂地です。最初のT字路を右に進んでしばらくしたところで、わずかに敵の気配がします。ブリーフィングに入ってください。


ロシナンテ:13で《敵情を探る》。

GM:ではここでオーバーチュアです。通路の先に多数のスケルトンが徘徊しているのが見えます。うまく注意を引いて釣り出すことも可能でしょう。詳しい種別まではわかりませんが、数は5体です。他にやることはありますか?


目映:もう指輪の交換とかしなくてもいいんだよね?

ロシナンテ:わかるが、その表現はやめてくれ。俺の同世代で蒼子くらいの子供がいる奴がいてもおかしくないんだ(笑)

一同:(爆笑)


目映:ロシナンテさんに《禊の障壁》。[障壁:24]点!

蒼子:《ハートビートヒーリング》で[再生:20]をロシナンテさんに。

ロシナンテ:助かる。


GM:では、エンカウントシートを配置しますね。そちらの初期配置はA4かA5で。


そういってGMは曲がりくねった通路の様なマップのC6、D4、D6、G6、G7に一体ずつエネミーを配置する。


GM:もしあなた達が望むならばこのG列のエネミーをE列に配置しなおすことができます。

蒼子:ここまで引き寄せてもいいってこと?勝利条件は?


GM:3ラウンド以内にエネミーを全滅させてください。4ラウンド目開始時に大量のエネミーがあらわれて自動的に敗北となります。

目映:それだけ?


ロシナンテ:9手で5体か。モブは蒼子の《ディスミサル》で片すとしても、きついなこれ。


蒼子:あたしたちはまとめて敵を攻撃する方法がありませんから、後ろの敵をおびき寄せると攻撃が過密になっちゃいますかね。

目映:でも、逃げられても困るんだよね。


しばし迷うも結局おびき寄せずに、ロシナンテと蒼子はA4に、目映はA5に配置して戦闘開始。この選択が吉と出るか凶と出るか……。


 挿絵(By みてみん)


GM:では戦闘開始です。まず視認できる情報を公開します。D4、D6のエネミーは〈動く骸骨〉ランク2、[モブ][不死][暗視]、行動値は4。


目映:4ってことはロシナンテさんと一緒だね。

蒼子:骨は早いんだなぁ。

目映:身がないからね。


GM:C6は…視認できてますね。〈骸骨の弓兵〉ランク2、[不死][暗視]。行動力は同じく4です。あと2体は射線が通っていないので視認できません。セットアップの行動を。


ロシナンテ:ヘイトを低めに抑えてみるべきか。

目映:そうだねー。4回も殴られちゃうし、最初のターンは低くていいんじゃない?


ロシナンテ: じゃあ、C6の〈骸骨の弓兵〉を《エネミー識別》。9。

GM:ではこちらのデータをどうぞ。

蒼子:殺意高いなー、これ。


目映:シーン1回40+2Dってさすがに死んじゃうよ。

GM:こちらはセットアップの行動はありません。残りのセットアップを。


目映:とりあえずいつもの《御霊の守護》&《禊の障壁》で[障壁:24]を自分に。

蒼子:D4の〈動く骸骨〉Aを《エネミー識別》。罠とかはないと思いたい……!


GM:識別難易度は自動ですのでファンブルでなければ。データはこちらになります。

蒼子:「モンスター図鑑」のカラー口絵にのってた(笑)

ロシナンテ:こっちも近接になっただけでほとんど火力は変わらんのか。


GM:これでセットアップは終了ですね。では行動力4でロシナンテさんの行動からです。


ロシナンテ:〈骸骨の弓兵〉 のいるC6まで《ダッシュ》。そのままメジャーで〈骸骨の弓兵〉へ《ホーリーシールド》。うわ、ひくいな。10点貫通。ヘイトは1へ。


GM:ではこちらですね。〈骸骨の弓兵〉が《シフト》してC7へ離れます。ロシナンテさんへ《古びた弓矢》で攻撃です。当然ここで《怨みの一矢》を使用して、44点物理。ヘイトダメージは2点です。


ロシナンテ:物理防御力18、盾の「矢弾き」の効果で[軽減(至近以外からの攻撃):10]で[障壁]が残り6。《リアクティブヒール》を空撃ち (註1)してヘイト1を維持。

蒼子:次からこの火力は出ないとはいえ…!


GM:ではここでG7に居たエネミー、〈骸骨の弓兵〉、今までのものをA、こちらをBとしましょう。〈骸骨の弓兵〉Bが《ラン》でE7へ移動して皆さんの視界に入ります。そのままマイナーアクションも一緒に使ってロシナンテさんへ《古びた弓矢》。当然これも《怨みの一矢》を。43点物理。ヘイトダメージは同じく2点です。そのままマイナーアクションを使った効果で1歩[即時移動]します。F7へ。


ロシナンテ:[障壁]崩壊。11点HPに入った。《リアクティブヒール》で14点回復。このペースなら耐えきるか。


GM:〈動く骸骨〉AがD4からC6へ《ダッシュ》。《錆びた長剣》でロシナンテさんを攻撃します。

ロシナンテ:モブでも命中13かよ。回避できん。


GM:ではまずヘイトダメージ2点確定。ダメージは《怨みの一刀》も使って……出目悪いなぁ。43点物理です。

ロシナンテ:物理防御力18、鎧の「甲鱗」の効果で[軽減(至近からの攻撃):10]で15点。ヘイトダメージ入れて17点来たな。ヘイト0へ。


GM:ではこれで全員ヘイトアンダーですね。〈動く骸骨〉Bはランダムで対象を…(コロコロ)ロシナンテさんですね。

目映:あーそっち行っちゃった。

ロシナンテ:まあ、死にはしないだろ。


GM:マイナーアクションも使って、ダメージ5点アップした《錆びた長剣》でロシナンテさんを。…よけられませんね?では《怨みの一刀》も宣言します。あれー?出目が腐ってる。48点物理ダメージです。ヘイトダメージはありません。


ロシナンテ:20点通った。《リアクティブヒール》をここで宣言。15点回復。残り56点。ヘイトは1へ。

蒼子:ダメージ22点残り?それくらいなら大丈夫なはず。

目映:乗り切ったー。


GM:うーむ。もう少し行けると思ったんだけどなぁ。最後に〈動く骸骨〉CがD7まで《ダッシュ》で間合いを詰めてきておしまいです。次は行動力3の目映さんと蒼子さんですね。


目映:じゃあ、わたしが先に行動するね。C5まで《ラン》で移動して、マイナーアクションで《ディバインマイト》。《基本武器攻撃》でC7の〈骸骨の弓兵〉Aを攻撃。29点物理。

GM:でかいですね。でもまだ崩れません。


蒼子:じゃあ、あたしはD5へ《ダッシュ》で敵に近づいてから、D7の〈動く骸骨〉Cへ《ディスミサル》。

GM:それは抵抗できませんね。〈動く骸骨〉Cは[戦闘不能]です。


これは蒼子のファインプレイ。まだ《怨みの一刀》の残っている〈動く骸骨〉Cを優先して排除することで、続くロシナンテへのダメージをおさえている。続くクリンナップで[再生:20]が効果を発揮し、ロシナンテはダメージのほとんどを回復させる。そんな状況で迎える第2ラウンド。


 挿絵(By みてみん)


ロシナンテ:《インヴォークリアクト》。ヘイト3へ。

GM:エネミー側はセットアップに特に行動はありません。

目映:《禊の障壁》で[障壁:24]をロシナンテさんに。

蒼子:《異常探知》13。


GM:蒼子さんの視界には[隠密]や[隠匿]状態のものはありません。もうこのあたりに隠されているものは無いようです。 (註2)では行動力4でロシナンテさんから。


ロシナンテ:ムーブとマイナーのアクションを使ってC7へ《シフト》。〈骸骨の弓兵〉Aに《ホーリーシールド》。19点貫通ダメージ。


蒼子:これで倒せなかったら絶望。

GM:よけられませんね。では〈骸骨の弓兵〉Aは倒れました。

目映:よかったよー!


ロシナンテ:とはいえ、次からが厳しいよな。

蒼子:まだ詰んではいないけど、まだ油断できないねえこれは。


GM:という訳でこちらの行動ですね。〈骸骨の弓兵〉Bは移動せず、マイナーアクションも使ってロシナンテさんへ《古びた弓矢》で攻撃。クリティカルです。37点物理。ヘイトダメージは6点です。


ロシナンテ:[障壁]残り9点。ヘイト2へ。

GM:《古びた弓矢》のマイナーアクション効果で〈骸骨の弓兵〉BはG7へ遠ざかります。

目映:えー、《ディバインマイト》使えなくなっちゃった。ひどいよー。


続いて〈動く骸骨〉A、BがC7に追いすがり乱打を加えるも、対するロシナンテはそれを《リアクティブヒール》で危なげなくしのぎきる。


ロシナンテ:ひでえ目に遭った。通勤ラッシュでコーナーに追い込まれた気分。

目映:ロシナンテさんの顔色がなんか大変な感じに(笑)

蒼子:おとなってたいへんだ……。


目映:仕方ないからE7まで《ダッシュ》して、〈骸骨の弓兵〉Bに《基本武器攻撃》。10…だと低いよね。【因果力】で振りなおして15。

GM:ダメージを。

目映:5、5、5、6。+7だから28点。やったー!


蒼子:おおー。さすが攻撃役。あたしはD7へ《ラン》して、マイナーアクションで《カムフラージュリーフ》。ヘイトを0へ。それからC7の〈動く骸骨〉Bへ《ディスミサル》。あたれ!


GM:抵抗できないので〈動く骸骨〉Bは倒れました。各自クリンナップの処理に入ってください。


タイムリミットまで残り1ラウンド。エネミーは〈動く骸骨〉Aと〈骸骨の弓兵〉Bのみ。一行にまだ気の抜けない展開が続く。


セットアップではロシナンテ、蒼子が《異常探知》。目映が《禊の障壁》でロシナンテの[障壁]を修復。ヘイト値をむやみに上げず冷静に状況を進めるこの戦術性と判断力の高さは流石と言える。運命の3ラウンド目が始まる。


 挿絵(By みてみん)


ロシナンテ:待機。


GM:では〈骸骨の弓兵〉BはムーブでF7へ移動してロシナンテさんを射程におさめます。でマイナーも使って《古びた弓矢》で攻撃。ダメージは37点物理とヘイトで4点直接です。


ロシナンテ:[障壁]残り11点。《リアクティブヒール》でヘイトは2で維持。


GM:じゃあ、〈骸骨の弓兵〉BはG7へ引きます。そして〈動く骸骨〉Aはロシナンテさんを攻撃。移動はせずマイナーも使って《古びた長剣》で攻撃です。45点物理とヘイトダメージ4点です。


続く〈動く骸骨〉Aもロシナンテを攻撃するが、[障壁]を剥がしただけでしのがれてしまう。


蒼子:ここから一手でもミスったらやり直しですね(笑)

目映:プレッシャーかけるのやめてー(笑)

ロシナンテ:これもう一回は心が死ぬ(笑)


目映:E7から移動はしない。マイナーで《ディバインマイト》してから〈骸骨の弓兵〉Bへ《基本武器攻撃》。命中に【因果力】1点使って…15!

GM:命中しました。ダメージを。

目映:(コロコロ)30点!


GM:(ぱたりとポーンを倒す)〈骸骨の弓兵〉Bは倒れました。

目映:やった!

ロシナンテ:おっし!


蒼子:じゃあ、あたしの番ですね!移動はしません。マイナーアクションで《カムフラージュリーフ》を使ってから、〈動く骸骨〉Aへ《ディスミサル》。万が一を考えて命中に【因果力】を1点使います。どうだ!


GM:抵抗できません。すべてのエネミーが倒れました。おめでとうございます。あなた達の勝利です!

一同:やったー!


GM:良くクリアできましたね。正直このパーティーだと一番めんどくさい条件だと思います。


蒼子:どうしても火力無いもんねぇ。

ロシナンテ:目映の火力がなきゃどうしようもなかったろ。

目映:火力上げてよかったよー。


GM:一応ここで撤退する、という選択肢もなくはありませんが……。

蒼子:いやー、それはないっしょ。

目映:もうちょっと頑張れるかな。

ロシナンテ:まあ、クリアまで踏ん張りたいところだな。


何とか最初の試練を越えた〈ヒーラーズパンテオン〉の一行。和気あいあいとドロップアイテムの処理をしてから迷宮のさらなる奥へと向かうのだった。


註1.『空撃ち』 対象を0体として特技を使用することの通称。特技の効果は得られないが、ヘイトは上昇するため、このような状況では非常に有効。


註2.『もうこのあたりに隠されているものは無いようです。』 《異常探知》はある一定の数値まで出てしまったら、毎ラウンド[隠密]状態のエネミーが乱入してくるなどというような特殊な状況でもない限り「もうそこには何もない」と宣言してしまう方がプレイは高速化する。


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