その4
GM:というわけでここからミッション「森を探索せよ」が開始されます。ここからまたラウンド進行です。3人なので「5ラウンド以内にゴールにたどり着く」が勝利条件となります。敗北条件は「5ラウンドが経過しても勝利条件を満たしていない」です。ミッションシート及びハプニングはこちらになります。(シートを広げる)
蒼子:なるほど。勝利しても疲労はするんですね。
目映:3人でも5ラウンドなの?
GM:そこは迷いましたが5ラウンドで行ってみましょう。
しばしミッションの条件とシナリオ動作を確認する一行。進行役はこのミッションをやったことがない蒼子に一任する。
GM:では第一ラウンド目です。ラウンド進行なので行動力順に宣言を。
目映:この条件だとわたしお役に立てないなぁ。あえて言うなら《体力を回復する》くらいかな?あと《偵察をする》。
ロシナンテ:サブ職が〈探検家〉だから、俺が《森を探索する》か。
蒼子:あたしも知覚判定で《偵察をする》かな。消耗カウンターはゴール前で0にしたい。
GM:ラウンド進行で[メインプロセス]を使いますので、一応行動力順でお願いします。
蒼子:川を渡ると若干ショートカットだけど…。《森を探索する》の出目次第かな。待機で。
ロシナンテ:同じく待機。偵察待ち。
目映:《偵察する》。成功。
ロシナンテ:さて出目次第だが……。(コロコロ)。腐ったな。12。
蒼子:一歩かー。じゃあ、川の方に行きましょう。
GM:ではハプニング「川を渡る」ですね。行く手をごうごうと流れる川が阻んでいます。川幅はそこまで広くないものの、流れが速く、渡るには少々苦労しそうです。まあ、3人ということで目標値は12に変更しましょう。
蒼子:一人が行動終了するごとに+2だよね。じゃあロシナンテさんにわたってもらうこと前提にこのターンはやることがない。行動終了。
GM:では第2ラウンドを。
蒼子:待機。
ロシナンテ:《川を渡る》。二人とも行動終了でいいな?
目映&蒼子:いいよー。
ロシナンテ:これで【STR】入れて+6か。南無三…!(註1)成功!
蒼子:何とかなったー!
目映:やったー。よかったよー!
なんとか川を渡った一行。3ラウンド目。目映が偵察し蒼子が森を探索するもまたダイス目が腐る。(註2)
蒼子:3つ振って出目6。一歩。
ロシナンテ:ガープスで遊ぶべきだったか。(註3)
GM:ではそこでハプニングです。これは通過でも起こります。あなたたちはスワンプトードの群れから襲撃を受け、どったんばったん大騒ぎでした。全員消耗カウンターを+1してください。
蒼子:ぎゃああああ。
目映:ひどいよー。(註4)
ロシナンテ:じゃあ、進んでみるぞ。(コロコロ)だめだ。【因果力】もない。こりゃ洞窟に行くのは無理かな。
蒼子:そうですね。これ以上消耗したくないし、消耗カウンターを抜いている暇がなくなりそう。あきらめましょう。
GM:では、次は第4ラウンドです。
蒼子:あと6行動かー。《ベリー摘み》行きましょう。ロシナンテさんお願いします。待機でー。
ロシナンテ:今の俺の出目に期待するとはいい度胸だな…。(コロコロ)一歩移動。
GM:ではハプニング「ベリー摘み」です。〈操作〉10で成功すれば全員に【因果力】1点をプレゼントしましょう。
目映:わーい!【因果力】だー!これはわたしの役割だね。
GM:[採取人][料理人][食闘士]が+2ですが、一応[薬師]も+1としましょうか。
蒼子:だめだめ。成功しそうにない。
目映:じゃあ、1回振ってみようか。あー1ゾロだ。
蒼子:うーん。じゃああたしは《体力を回復させる》……えー?(1ゾロ)。
GM:急速に出目が腐りましたね。では次が泣いても笑っても最終ラウンドです。
出目に翻弄されながら最終ラウンドを迎えた一行。無事ミッションを踏破できるのか?
蒼子:じゃあ、待機。
ロシナンテ:同じく。
目映:じゃあ、今度は【因果力】1点入れて振るよー。成功。全員【因果力】1点。私は減って増えたから変わらなーい。
GM:じゃ次はそうこ……。
蒼子:ん?(笑)
GM:を担当していた蒼子さんで。
一同:(爆笑)
蒼子:いまなんか見過ごせないことを言っていたような?
GM:いえいえ(笑)
目映:飲み物含んだときにそういうこと言うのやめて(笑)
蒼子:《偵察する》で。成功しました。
ロシナンテ:じゃあ、《森を探索する》。成功。ゴールだな。
GM:おめでとうございます。では最後に全員1D+1修正で体力消耗表を振ってください。
蒼子:3だから[疲労:13]。
目映:[疲労:8]。
ロシナンテ:[疲労:10]。
GM:了解しました。皆さんそれだけ[疲労]してくださいね。次のシーンはレストタイムです。森を探索したあなたたちはその奥で滾滾とわき出す綺麗な泉を見つけました。ここで休息することができるでしょう。探索の疲労を覚えたあなたたちは、ここで休息をとることにしました。食料などを使用して[疲労]を取ることができます。
目映:やったー!味のあるご飯だー!
蒼子:「サンドイッチ」食ってる場合じゃねえ!(註5)
ロシナンテ:まあ落ち着け。ここの泉は澄んでるし、飲めるみたいだ。疲れたり迷ったりする生き物はたいてい水源を目指す。ここで休憩がてらちょっと待ってみるのもモグモグ。
蒼子:確かに……って食べ始めるの早っ!
目映:ロシナンテさんその「ポトフ」一口ちょーだい。
ロシナンテ:いいぞ。「サンドイッチ」一口と交換な。
蒼子:じゃあ、あたしも「ポトフ」を。[疲労]残り3です。……火でも焚いてみますかねぇ。
そんなこんなで手持ちの食糧を都合しあい、疲労を取るPCたち。休憩がてら泉の側で様子を見てみるものの、野生動物以外何かがあらわれる気配はない。すでにモンスターの餌食になってしまったのだろうか?悪い予感が脳裏をかすめたその時、すぐ近くから助けを求める声が!
GM(少女):「くっ、来るな!モンスターめ、それ以上近づいたら……だ、誰かーっ!」
GM:これでミドルフェイズは終了ですので【因果力】を1点ずつプレゼントです。クライマックスフェイズに移ります。
註1.『南無三…!』仏教における仏法僧の三宝に帰依することによってその加護を願う呪文。文化的に高度な気休め。
註2.『またダイス目が腐る。』 確率上はあり得なくもないが、TRPGを長く遊んだプレイヤーほどこの集中的出目低下現象を体験する。
註3.『ガープスで遊ぶべきだったか』 スティーブジャクソンの手による汎用システム。3D6で判定し、出目が低いほど良い結果となる。
註4.『ひどいよー』 サーバルちゃんは女神である。ならば神に仕える〈神祇官〉である目映がこのセリフを使うのも…
註5.『「サンドイッチ」食ってる場合じゃねぇ!』 「笹食ってる場合じゃねえ!」というコラ画像が元ネタ。パンダかお前は。