ぶらり街3
依然としてナンの増殖は止まらない。
何が関係しているのかわからないが、とにかく増える。
勇者Bは、その中で奇声をあげている。
勇者B「ひゃひゃひゃ、ナンじゃー、薬草も魔法アイテムも買い放題じゃー」
ナンは数時間で首都圏を覆った。
一方その頃。
勇者AとCは釈放されていた。
街でとんでもない異変が起きていると、オマワリ達は駆け出していき、雑に外へ放りだされた。
そして、驚愕した。
大量にナンが押し寄せ、くるぶしあたりまでも重なり、波のように揺れている。
勇者A「ナンじゃん……」
勇者C「ナンだ……」
出どころは一つしかない。
2人はナンが来る方向へ走り出した。
途中、ナンを持ってはしゃいでいたのがいて、みな、見覚えのある顔だった。
ナンの沸き立つその中央、勇者Bは、微笑んでいた。
勇者AとC「B、やはりお前か!」
勇者C「ずっと好きだったのに!」
勇者A「はい?」
勇者C「いや、なんか今ならいけるかなって」
勇者Aは無視して構える。武器なんてなくて構わない。俺は……勇者だ。絡みつくナンを振り払い、跳躍した。
勇者Cは、ザンザンとナンを拾いながらBの元へ走る。
勇者C「これだけあれば、里に大きな家が建てられるな!2人で帰ろう、結婚しよう!」
勇者B「黙れぇぇこのバグ男ォ!そこもかしこもいい男ばかり、これだけのナンがあれば、里でフレデリックもディランも田吾作もカインも私のものだァァァ」
勇者A「今、名前を……よし、俺の名前は、カイン、カインにしよう!」
勇者C「俺はタゴフレディンだァァァ!」
カイン「くらえ、天舞隕石拳!」
タゴフレディン「グはぁぁぁ」
カインの技はタゴフレに命中した。
カイン「正気に戻れC!名前は四文字までだ!」
タゴフレ「はっ、決めてしまった……もう、遅い……」
勇者B「何をごちゃごちゃと貴様ら!」
勇者Bは風にナンを纏わせ、突風を放つ。
槍のような鋭い風はタゴフレの眉間に命中した。
勇者B「おのれタゴフレめ!バグめ!」
勇者A
プロローグを終え、カインと命名
ファイターとしてのレベルがあがり、新たに天龍牙連を覚えた。
装備:ナンだらけの服
勇者B
プロローグを終え、どうかしてしまった。
パラメーターに異常が発生。
装備:ナン
勇者C
タゴフレと命名。
カインと勇者Bの攻撃を受けるもバグにより無傷。特技:気づいてないし気にもしない を習得
装備:ナンだらけの服