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アプリ坊主  作者: 蚊取TENGO
第四章
81/82

4-23 向川高校VS灯之台高校 7『空中戦』

塵旋風(じんせんぷう)とは、地表付近の大気が渦巻状に立ち上る突風の一種である。一般的には旋風(せんぷう)辻風(つじかぜ)と呼ばれ、英語ではダストデビル(Dust devil)と呼ばれる。

空中へと飛来したマジキチ三平はその後カラスの大群に突っつかれ、偶発的にも塵旋風を繰り出しながらやや東よりの風、西南西へ移動し、次第に勢力を強めていった。


「うらうらうららぁぁっ!」



〔ガァ!ガァ!〕

〔…ガッ!?〕


大群を指示していたカラスは体にブランコとロープが括り付けられており、マジキチ三平の釣竿型TENGOの糸と絡まってしまった


「うらうらう…」

「…うわぁぁぁ!!」


水平飛行が一転、急転直下の大惨事


〔ガァーッ!〕

〔ガッ…ガッ…〕


振り回されているカラスを救出しようとほかのカラスたちが追い回す


「も、もうだめだ」

南鷹(なんだか)…ごめんよ」

「オラはもう、ここらが限界みてぇだ」

「……!!」

「あれは!」


諦めかけたマジキチが観た物は空中で関節技をキめる老婆であった


「…この世界にはすげえやつがまだまだいる」

「オラはそいつらと戦うまでは絶対に死ねねえ!」


マジキチの体が黄金色のオーラを纏う


「いくぜみんな!」

「オラに栄養素を分けてくれぇぇぇ!!」


ポケットから栄養ドリンクを取り出しブリッジの姿勢のまま飲み干す


「…うらうらうら~っ」

「うらうらうらうら~~~っ!!」

「(ブバババババ!!)」


かぶり気味だったアイドリングが復活。あたり一面の土を巻き上げ塵旋風(じんせんぷう)となりて、目標のばばあに向かう



《(バキッ!)》

《うしゃしゃしゃしゃーーっ!》

《次はどいつじゃぁぁぁ!!》


「天が呼ぶ地が呼ぶ、俺を呼ぶ」

「イワナを釣れと俺を呼ぶ」

「オラが相手じゃぁぁぁ!」

「うらうららーっ奥義ッ!室武士(むろぶし)っ!」


《むっ!?何奴ッッ!》


室武士とは、空中に居ながらもハンマー投げの要領で横にぐるぐる回る技である


《小僧ッ!こしゃくなっ!》

《これでもくらえ》

《奥義っ!乳バズーカー!!》


「うらうらう……らぁぁぁぁぁ!?」

「がああああああ!!」

「目がッ…!」

「目がぁぁぁっ!」


長く伸ばした、というより元々長い乳の先端から母乳が飛び出てマジキチの目をつぶす


《勝機ッッッ!》

《くらえ 小童(こわっぱ)!》


ばばあの空中頭突きが股間にヒットし、続けざまに2発3発と段数を重ねていく。前話で披露したパク……オマージュ必殺技だ


「がっ!がっ!」


〔ガァー!ガァー!〕


「ガッ!ぐわっ!」


ところが今回はどうも様子が違う。マジキチ三平のTENGOにはカラスがひっ絡まり一緒にぐるぐると回っていた


《ぐわっ!?》

《乳がッ!》


《うぬむっ!》


巻き添えでひっ絡まるばばあ。文章にしづらくて大変困る。


《ズボーン!!》


そのままご一行はスタイリッシュな感じで屋台の屋根に着地。巻き上がる土煙からにょっきり突き出る拳。勝利宣言の拳。その主は



《ひゃっひゃっひゃっ!!》



ばばあでした。


《カンカンカンカンカン―!》



ばばあ二人抜き達成


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