1-01 はじめに
はじめに。本当はここの項目は書きたく無かったけれど、どうしても誤解したまま文章を読み進めてしまう人が出てくるんじゃないかと思って渋々と付け足す事にしました。
ネタバレを含みつつ出だしから堅苦しくなってしまって申し訳無いですが、逆に言えば、読みたくも無い小説を読まなくても済むかと思う次第であります(自虐気味)
本編のほうは、海外ではよくある【ダークコメディー的ななにか】になっておりますので、ネタバレが嫌な方は次のページにGO!です
↓【注意:以下壮絶なネタバレ】↓
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この物語はかいつまんで話すと腐敗した権力に立ち向かう、いわゆる「反権力モノ」なのですが、ここでひとつ誤解が…いえ、認識の違いが生じるかもと感じたのです。
さて、どういった認識の違いかと言いますと、それは【国と偉い人達をごっちゃにしている人が少なからず居る】という事です
【国】とはもちろん日本の事なのですが、どうしてもそれを【イコール】と結び付けて【権力・役人】として考えている人を良く見かけます
今述べた文章を計算式にすると
【日本 = 権力者が正義】
こうなります。つまりその人達の頭の中では
【政治家や権力者に逆らう事、物申す事は日本という国そのものに逆らう事と同義である】
となる訳ですが、これはとても危険な考え方だと思います。なぜならそれは、大本営発表を鵜呑みにして、それに異を唱える者を非国民呼ばわりした戦時中と大差無いからです。
【諌言するのはそれが防腐剤の役割を果たすから】
我々は、我々の代表を自分達で選び、それに日本を正しく統治してもらう。それが本来の「国」の在り方です。
もしも、その代表者達がやりたい放題好きにやって、日本をめちゃくちゃにしてしまうなら、それは糾弾されるべき物。愛するべきは日本「国」であって、権力「者」では無いのです。
そこをごっちゃにすると、ならず者の外国人達が不法に国を占拠して勝手に政治ごっこしてる状態と変わり無くなってしまいます。
腐敗した純国産権力者とそれとどう違うのでしょうか?血統ぐらいしか違いはありませんよね?
いえむしろ、本当に正しい政治が執り行われるのであればいっその事、国産だろうが何であろうが、構わないのです。
国は権力者の 玩具ではありません。
政治や権力に対して物申す事、とは日本国に対して逆らっている、という事には【ならない】のです。我々は等しく平等です。よく考えてみて下さい。
仮に百歩譲って「上下関係が存在する」と考えた場合でも、おかしな事になります。
例えばあなたが犬だったとしましょう。飼い主のご主人が「あからさまに悪い事をしている」「人を苦しめ、殺人を犯している」としたらどうしますか?
尻尾を振って喜んでついて行きますか?それが愛国でしょうか?
いいえ、違います。本当にこの国の事を思うのなら「それは違うよ」とか「あなたは間違っている」と忠告すべきなのです。
腐りきった物に対して防腐剤を使用しても、それはもはや手遅れです。
しかしながら、このまま誰も何も言わなければ、国の中枢は腐りきるところまで腐り、やがて国民は平和の夢を観させられながら、奴隷として過ごすことを余儀なくされるでしょう。
【物事がそういう決まり事になっているのは】
【誰かしらにとってそれが都合のよい事だから】
この小説を最後まで読んでいただかなくともも構いません。あなたがこれから生きていく上で、とても大事なフレーズですのでよく覚えておいて下さい。
それでは、またお会いいたしましょう!