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デス子様に導かれて  作者: 秀弥
8章 そうだ。共和国に行こう
429/459

8章までのあらすじ

 




 日本の会社員であった主人公は死に通じる仮神に殺され、剣と魔法の世界にて新しくセイジェンド(通称セージ)として生まれ変わった。


 仮神ことデス子(セージ命名)はセージに街で一番の魔力持ちに成長してねと言い、そのために魔力感知(が出来る)加護を与えた。

 デス子の加護はその仮神である自らの体の一部である瞳をくり抜き、幾重もの封印でもってセージに宿すというものだった。


 封印はセージの成長に従って少しずつ緩み、その力を解放してセージのものとさせるよう細工がされており、封じられた瞳は自らの開放を願って運命に影響を及ぼし、セージに多くの試練を運んでくる。



 セージは生まれて一ヶ月もしないうちに実父と死別し、経済的に困窮した母親から孤児院(と勘違いされた家)の門前に捨てられ、セイジェンド・ブレイドホームとなった。

 そして拾われたものの、そのブレイドホーム家は貧乏だった。


 セージは幼いながらも四苦八苦してアルバイトに精を出し、なんとか食べるのに困らない程度の生活を送っていたが末弟の死をきっかけに簡単に稼げる命がけの仕事に足を踏み出す。


 幸い、セージには仮神の瞳が封じられており、擬似的な神性、不死の力を持っていたので死んでも何とかなった(この時点では本人は未自覚)。



 そんなこんなで一般家庭並みに生活水準を上げ、エンゲル係数を引き下げることに成功したセージだったが、養父であり師であるジオレイン・ベールガーが偉大な功績をなした英雄であったため、金銭的な不自由がなくなった(ただしセージはジオに感謝などしない)。


 ただ二番目の兄であるカイン・ブレイドホームとのとある事件を経て、少なくとも兄弟子供たちが立派な大人になるまでは、命がけの仕事はやめずに立派な職人(※戦士)として胸を張って仕事をしようと決意する。



 英雄ジオレインはしかし同時に魔人と呼ばれる無頼漢であったため、過去には多くの揉め事を起こしてきた。

 そのため彼に隔意を持つ警邏騎士(軍人兼警察のようなもの)の名家マージネル家に目をつけられ、セイジェンドは最年少の皇剣ケイ・マージネルとは剣を交わすまでに至った。

 その戦いの中でセージは自身に眠るデス子の力に気付き、大きく成長をする。


 戦いは突如現れた竜によって中断され、その竜はジオレインと最強の皇剣ラウド・スナイクの手によって狩られる。

 その後は交換留学などを経てマージネル家とも和解し、守護都市三大名家と面識を得る。



 守護都市の名家には今は廃れた名家が有り、そこにはセージの義兄アベルとカインも在籍していた。

 その名家、ジェイダス家はジオの師であるアシュレイ・ブレイドホームが用心棒をしていた家でもあり、なじみの深い家だった。


 そのジェイダス家は十年前から幾度となく悪漢に襲われ壊滅的な被害を受けており、アベルとカインの実の家族もその際に殺されている。

 その殺害犯であるフレイムリッパーは、アベルの恋人であり、守護都市の腐敗した官僚機構を是正するシエスタ・トートを狙って再び姿を現した。

 シエスタは心臓を貫かれるものの、セージとの契約で一命を取り留め、その後アベルと正式に婚約を交わした。


 フレイムリッパーの正体はブレイドホーム家に関わるものであり、国主精霊に仕え、主に暗殺を請け負う身分であった。

 フレイムリッパーはセージにその命を狙われながら、宿願であったジオの呪いを解き、その身をモンスターへと変貌させた。

 最後はジオの手で黄泉路へと送られ、セージたちに莫大な借金を残した。



 四年に一度の精霊感謝祭。

 その中でもひときわ大きな催し物の皇剣武闘祭にて、セージとジオは対決することになる。


 セージは封印を解き、死の力を使ってでも勝利しようとした。

 だがその結果訪れるジオの死を察知し、その刃を散らせることでジオの殺害を免れる。

 手加減をされたと感じたジオはセージを殴り飛ばし、優勝を果たす。

 ジオは皇剣となり、セージはその身に宿る死の力から周囲に畏れらることとなった。



 今生における実母ルヴィアは、セージを理不尽な境遇から救い出すためエルシール家の実権を掌握する。

 そしてその過程で精霊エルアリアが神の力を欲し、その為にこの国の全てを捧げようとしているのだと知った。

 200年前の内乱は、精霊様に反旗を翻すためのモノであると同時に、この国が生贄に捧げられるのに十分な繁栄を遂げるのを妨げるためでもあった。


 ルヴィアはエルシール家の悪事を明るみにすることで国政に大きな混乱を起こし、セージが幸せに暮らすための時間を稼ごうとした。

 セージはそんなルヴィアの考えを全て把握したわけではないが、自分のためにエルシール家を滅ぼそうとしている事を察し、家族間の仲を取り持とうと画策する。


 そんなセージたちの下へ、帝国の守護神とも呼ばれる現世神〈絶望を告げる魔女〉が現れ、居合わせた皇剣ラウド、ジオ、ケイを蹂躙して、セージに与えられた加護に厳重な封印を施した。

 同時に魔王ベルゼモードが姿を現し、スノウの殺害をほのめかして去っていった。


 セージは精霊エルアリアと面会を果たし、魔女打倒のために協力を約束し、皇翼という新たな役職を与えられた。






 ※※※※※※



 IF補足


 二章以降のIFはデス子の介入のない(セイジェンドの魂が転生体でない)世界の運命となっています。(一章のIFは失敗して消えた運命です)。


 以下は、変化した運命を一部抜粋しています。



 ・セイジェンドの魂が日本人であった前世の記憶を持つサイコパス

 ・ダストがブレイドホーム家に拾われ延命、その後に病死する

 ・カイン生存

 ・ケイ生存

 ・アベル生存

 ・マギー生存

 ・ジオ生存

 ・ルヴィア生存

 ・クライス生存

 ・アール生存

 ・マリア生存

 ・マージネル家零落回避

 ・ブレイドホーム家焼失回避

 ・ジェイダス家零落

 ・デイト死亡

 ・竜早期襲撃

 ・アルドレ死亡

 ・グローリア死亡

 ・ラキュリア死亡

 ・アルバート皇剣就任回避

 ・サニア死亡回避

 ・ライム皇剣就任回避



 ※※※※※※



 ここからは設定ネタ混じりの人物紹介になります。苦手な人は気をつけてください。

 年齢に関しては8章開始時のものとなります。



 セイジェンド・ブレイドホーム。

 愛称セージ。12歳。

 本編の進行役で、元日本人。サイコパスな一面を持ち社会貢献に拘る偽善者。

 転生時に貰ったチート能力は封印されたが、強すぎるそのチート能力が占有していたキャパシティが解放されたので、戦術的な自由度は上がった。

 身長は164cmになって、借金は1000億円(日本円換算)を超えた。



 エルアリア

 愛称アリア。年齢不詳。

 国主精霊であり、魔女に国を滅ぼされおおよそ200年前からやり直しをしている。

 ここでは無い世界で人間の代わりに魔法を使うために作られた生体人形。耐用年数は10年ほどだったが信仰によって土地神となった事で永遠の寿命を手に入れた。

 魔女と戦うために神の力を欲している。


 人の認識に作用する精神魔法を習得しており、自身と接した記憶を曖昧にしている。なお特別な加護を持つセージ、神の血に目覚めたケイ、ジオには効果が無い。

 公的な記録においても秘匿情報とされているため、精霊エルアリアを正しく認識できる人物は限りなく少ない。

 そのためもはや肉の体は無く大地に宿っている、あるいは至宝の君の肉体に憑りついてその命を繋いでいる、などという噂がまことしやかに囁かれている。


 外見は黒髪黒目の美少女で、前髪ぱっつんの姫カット。16歳相当の外見と合わせて製作者の趣味である。

 服を着るのが嫌いで居室では全裸で過ごしていたが、昔トイレ後に何気なく椅子に座った際に二代目至宝の君からドン引きされたのを機に、家の中でもパンツだけは履くようになった。



 デス子

 本名年齢共に不詳。死を連想させる喪服として、常に黒いドレスを着ている。

 世界の運命を守る現世神(うつしよがみ)と呼ばれる存在で、死と契約した元人間で、今は死に通じる仮神。

 出番はそんなに無い。



 ジオレイン・ベルーガー


 愛称ジオ。あるいは親父。推定年齢46歳。

 竜殺しを果たした英雄であり、戦闘と借金が得意な一家のまるでダメな大黒柱のオヤジ。

 絶望の神子であり周囲に絶望をまき散らす不運発生体質。

 呪いが解け、魔女と相対したことで神の血への理解が深まり、セージが経験してきた仮初の死を知る。

 セージを生贄とする世界と魔女への報復を決意し、神の力を欲している。


 ifジオ


 享年推定44歳。

 神を殺す剣として作られていたが、制御不能の危険物と判断され処分される。

 デス子の介入とセージの行動によって消失した致死の運命。



 アベル・ブレイドホーム


 愛称アベル。あるいは兄さん。19歳。

 仇敵フレイムリッパーとの対峙を経て、名家の立ち上げを決意した青年。一回り歳の離れたショタコンと婚約中。

 政庁都市の名門大学で精力的に勉学に励み、卒業までの単位を着々と揃えつつある。

 将来の名家当主という事で、相変わらず多くの女性に言い寄られている。


 ifアベル


 享年15歳。

 家を焼失し、家族とも離ればなれになってホームレスとして生活していたところ、偶然にもフレイムリッパーを発見、殺意を抱いてつけ回すも、返り討ちに遭う。

 デス子の介入とセージの行動によって消失した致死の運命。



 マーガレット・ブレイドホーム。


 愛称マギー。あるいは姉さん。18歳。

 魔力量は多いものの運動が苦手な少女。

 政庁都市のお嬢様学校に留学中で受験生な高校三年生。内部進学ではなく外部進学を希望しているが、成績を鑑みて先生からは頑張りましょう、あるいはよく考えましょうとアドバイスをもらっている。


 ifマギー


 享年15歳。

 家族と離れ離れになり、幼い妹を養うために身を売って生活をしていた。

 デイトが心の支えであったが、彼女を邪魔だと思うホルストの手によって惨殺される。

 デス子の介入とセージの行動によって消失した致死の運命。



 カイン・ブレイドホーム


 愛称カイン。あるいは次兄さん。16歳。

 皇剣武闘祭新人戦にて優勝を果たし、次世代のホープとして注目されている。

 セージより竜角刀を託され、産業都市にて名工カグツチことエドワードの下で修業中。


 ifカイン


 享年10歳。

 実父に憧れるあまり軽い気持ちでカツアゲなどを繰り返したところ、捕縛依頼を受けたケイ・マージネルによって殺される。

 デス子の介入とセージの行動によって消失した致死の運命。



 セルビアンネ・ブレイドホーム


 愛称セルビア。あるいは妹。12歳。

 生まれたときから一緒に過ごしているセージが大好き。大好きすぎてちょっと病んでしまうこともある。

 身長は165cmで、もうここで止まれと願っている。

 魔女の介入によって自身に眠る神の血の殺戮衝動を自覚した。



 ダスト・ブレイドホーム


 愛称ダスト。あるいは弟。故人。享年4歳。

 実母を早くに亡くし、実父は男手一つでダストを育てようとしたが、ギルドの仕事や育児疲れなどから次第にダストへ暴力を振るうようになった。dust(ダスト)はそんな実父がたびたび吐いた暴言であり、彼の本名ではないが、両親が彼につけた名前は知られることはなかった。

 実父がギルドの仕事で命を落とした後は、家を出るなと厳命されていたダストはそのままアパートで飢え死にするはずだった。

 しかしセージに金銭と精神の面から負荷を与えようとする試練の導きによって街を彷徨うこととなり、行き倒れてブレイドホームの姓を得る。

 その後は人道的な扱いを受けて幸福な時間を過ごすが、もっと家族と楽しい時間を過ごしたいと思い、もっともっと家族と一緒に幸せな時間を過ごしたいと願いながら、死にたくないと苦しみながら、その短い生涯を閉じた。



 ルヴィア・エルシール


 今生におけるセイジェンドの実母。絶世の美女で、28歳。

 エルシール家を滅ぼすために画策したことが評価されて粛清を免れ、監視という名目でブレイドホーム家の客分となった。

 セージに母と呼んでもらえるようになって喜んでいるものの、彼の将来に不安要素が多すぎて暗躍を始める。


 ifルヴィア


 エルシール家で最愛の息子セイジェンドと穏やかな日々を送っていたが、父ダイアンがジオレインの遺児アンネリーゼを匿っていたことから国家反逆の疑いを掛けられ焼き討ちに合う。

 最期は息子を守るためにかつて自殺に追いやった娘の母親と刺し違え、その場に居合わせたデイトに息子を託した。



 シエスタ・トート


 愛称シエスタ。無駄な抵抗を諦めた31歳。

 セージに信仰心を持っている遠距離恋愛中のエリート官僚さん。

 ルヴィアと共謀してセージ教の布教と守護都市に学園及び孤児院建設に奔走中。ルヴィアとは対等な同志であるものの、互いの目指すものを危惧しあっている。



 アリンシェス


 愛称アリス。

 エルフの受付嬢でセージやカイン達に仕事を斡旋していたが、ギルドの綱紀粛正の流れで職を失う。

 もうすぐ実家に帰るので、体裁を取り繕うためにとある仕事を始めた。



 アレイジェス


 愛称アーレイ。

 この国に派遣されているエルフの代表者で、肩書きは族長代行。アリスの実兄。8章ではそれなりに出番があるはず。



 ケイ・マージネル


 商業都市の皇剣でセージの姉貴分。

 先祖帰りを果たした絶望の神子で、その素養はジオよりも高い。魔女と相対したことで何度もセージを手に掛けたことを知り、セージのために一度だけ誇りと信念を曲げる約束をした。

 エルアリアより特別な薙刀を下賜される。



 ifケイ


 犯罪者であるカインを殺したことで、報復としてジオに殺された。

 デス子の介入とセージの行動によって消失した致死の運命。



 マリア・オペレア


 時の流れを受け入れた32歳。

 精霊様に粉をかけられて、密偵のようなことを始めている。

 はたから見ると公儀隠密なのだが、給金を貰っていないため本人にその自覚は無い。あくまで善意と愛国心からの奉仕者。

 ジオとより親密な関係になりたかったが、もういいかあと思い始めている。



 ラウド・スナイク


 この国の公式最強さんだったが魔女に手も足も出ず、さらに弟が帝国と密通していたことを知り、プライドと名誉を地に落とされた。



 スノウ・スナイク


 守護都市名家スナイク家当主で、皇剣ラウドの実弟。

 帝国の間者を支援していた国家反逆の大罪人で、セージへのテロ情報漏洩などが理由で帝国側から粛清されたという事になっている。

 実際は魔王ベルゼモードと共謀して死を偽装。帝国に亡命して将来起こるであろう戦争回避に尽力する事に決めた。


 頭が良く多くの事柄を予測しうるが、その反面予測できないアクシデントが起きるとテンションが上がり我先にと首を突っ込む悪癖がある。

 その際に嬉々として事態を解決する様から周囲にアクシデントの黒幕はこいつだと誤解されることもしばしばだが、実際に悪事を企んだ時は一切の痕跡も疑いも残していないので本人としては遺憾に思っている。



 クラーラ・シャルマー


 名家シャルマー家の当主。

 母親を裏切りで謀殺され、それをつい最近になって知った。

 一時的な代役という約束で名家当主になったため、子供が出来ないように外科処置がなされている。



 カナン・カルム


 元守護都市〈ガーディン〉の皇剣で、故人。

 シャルマー家の生きる伝説だったが、長く生きた分だけ汚いものも多く見ており、時にはその手を汚すこともあった。

 クラーラから母親を奪い苦しい道を歩ませながら、その側で良い老人であり続けた。

 もしかしたらそれはカナンなりの復讐だったのかもしれない。



 アルバート・セル


 皇剣武闘祭で三位入賞を果たしたシャルマー家の若手エース。

 セージに並々ならぬ思い入れがあるが、そのせいで好きな女の子におかしな誤解をされている。



 トール・ホルスト


 変態紳士(変態でなければ有能な紳士の略)。

 元々はオッパイの大きな年上の女性を愛する健全に変態な青少年だった。

 しかし親友が巻き込まれた事件がきっかけで人生を変える出会いを果たし、未成熟で華奢な少女に蔑んだ目でみられる事に興奮を覚える立派な変態になった。

 最近では未成熟な美少年に蔑んだ目で見られることに悦びを得られる変態にレベルアップした。

 尚、ライトニング・スナイクの血縁上の父親である。



 ミルク・タイガ


 商業都市で名家の傍流に生まれ、利発なところと整った外見から本家の脂ぎったおっさんとの縁談が持ち上がり、守護都市に逃げてきた。

 一時期はギルドにも登録していたがすぐに身をやつして娼婦となり、そこから這い上がったもののジェイダス家に囲われ、さらに紆余曲折あって出奔して商会を立ち上げた。

 シエスタの後ろ盾であり、アベルの協力者。名家の悪政には思う所がある。

 尚、タイガ姓は守護都市に来てから名乗っているもので、本来の姓ではない。



 アール・マージネル


 ケイの実母であり故人であるカレンの兄で、ケイの養父。

 色々と思う所があってジオに喧嘩を売り、セージがとばっちりを受け、気持ちよく負けて、旅に出た。

 学園都市で教員資格を取得し、現在はブレイドホーム家で子供の教育や道場の指導を補佐しつつ、学校の新設に向けて準備をしている。



 ダイアン・エルシール


 ルヴィアの父でセージの祖父で、名家エルシール家の当主。

 国を荒らすために兄オルロウを利用していたが、その責任を取らされて処刑が確定した。



 デイト・ブレイドホーム


 アシュレイが拾った多くの子供のひとりで、のちに拾われたジオを兄として慕う。

 戦技を極め、セージとは別種のマインドセット〈明鏡止水〉を使いこなし、特に一対一の戦闘では無類の強さを誇る。

 ジオの呪いを解くため精霊直属の皇剣サニアと契約し、人々の絶望を集めるためにその手を汚した。

 ジオの呪いを解いたのち、彼の手でその苛烈な生涯を閉じる。

 かつての守護都市において、強さという点においては最強の双璧に一歩譲るとされたものの、敵に回した時の恐ろしさと友としたときの頼もしさでは並ぶ者がいないとされた。


 ifデイト


 ジオに末娘アンネリーゼ(本編のセルビアンネ)を託され、隠れ住みつつ精霊殺しを狙っている。

 心臓を奪われた際に魂が欠けたため、魔力総量は中級上位まで落ち込み、記憶の一部も欠落している。

 ただその経験から闘魔術〈明鏡止水狂い咲き(バーサーク)〉を会得。

 魂を燃やすことで一時的に全盛期の能力を発揮できるが、発動時間に応じて寿命と記憶が失われる。



 至宝の君サニア・A・スナイク


 美少女コンテストこと絢爛祭で優勝し、その後精霊に仕えることとなった、最高位の皇剣。エルアリアの憑依体(アバター)で、スノウの嫁。

 精霊と同じく名前を呼ぶことが禁止されているので、至宝の君、皇剣の中の皇剣と呼ばれている。

 白髪金眼のアルビノで、人形のように整った容姿をしている。


 元々名家の令嬢であったが、先天性魔力欠乏症(無魂症)と虚弱体質を併せ持って生まれたため、成人するまで生きられないとされた。

 高い魔力を持つ生き物の亡骸を利用した霊薬で生きながらえていたが、安定して魔物の亡骸が手に入らなかったため人間の戦士が利用された。

 人体を利用する禁術の使用を促したのは帝国の間者で、それが原因で彼女の生家は取り潰しとなった。


 スノウのとりなしで処刑を免れたが、放って置いても死ぬためエルアリアと契約して魔力供給を受ける事で健康な肉体を得ている。

 自身の契約の礎である政庁都市にいる間は問題ないが、魔力供給を受けるための起動魔力すら持たないため、他所の都市滞在中にエルアリアが別件にかかりきりになっていると体調を崩す。


 ifサニア


 自らの手でジオを殺し、デイトとの契約を反故にした反動で死亡。

 デス子の介入とセージの行動によって消失した致死の運命。



 アルドレ


 帝国の騎士で魔族で竜騎士で、故人。

 竜がセージを助けるために早出したため、戦う予定が狂った人。

 共感能力者で魔物と友達になれる。

 アシュレイ殺しの犯人であり、デイトに処された。


 ifアルドレ


 精霊エルアリアに心臓をくりぬかれたデイトを救い、共に精霊殺しを志す仲間となった。

 なおデイトの父アシュレイを殺したことはまだお互いに知らない。


 グローリア


 14歳のワイバーンでアルドレの元相棒の子供で現相棒で、故人。

 空の覇者と呼ばれるワイバーンだが、洞窟暮らしだったせいで空を飛んだ経験がほとんどない。

 それなのに初陣で天使と殺人鬼にエンカウントしてしまった可哀そうな子。


 ifグローリア


 アルドレと共にデイトに協力している。

 デイトのことは強くて守ってくれるので好き。



 ラキュリア


 帝国の騎士で魔族で自称吸血鬼で、故人。

 幻術のエキスパートで魔物や敵を洗脳して操ったりもする。

 アルドレのストーカーで、おっぱいが大きい。

 そのせいではないがケイに処された。


 ifラキュリア


 人間を見下しておりデイトにもたびたび辛辣な罵倒をしていたが、手酷く性的な返り討ちに合ってからはデイトのストーカーにクラスチェンジした。



 アシュレイ・ブレイドホーム


 30年前に亡くなった故人。

 本名レイン・ブレイザイル。


 ジェイダス家で認められ、次期当主と交流を持つ中で彼女と親交のある謎の黒髪美少女エンジェル(偽名)とも仲良くなる。

 ある日、その黒髪美少女エンジェルに帝国から入ってきた魔族の暗殺を依頼される。

 その魔族は酷い呪いを患っており、本人の意思にかかわらず周囲に厄災を招くものだった。


 アシュレイがその魔族の居場所を突き止めたところ、魔族は行き倒れていた自身の介抱をしてくれた女性と愛を育み、幸せな家庭を育んでいた。

 アシュレイは何もせずに帰り、魔族の助命を願った。

 この時、アシュレイは黒髪美少女エンジェルがいと尊き御方だという事に気付いていた。


 黒髪美少女エンジェルはアシュレイの懸命な嘆願に眉を顰めつつも、最終的にそれを受け入れた。

 魔族の男の名はジル・ベルーガー。

 そして男を救った女の名はアーシャ・ホートンだった。





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あらすじ読み流してたらホルストがライトニングの父とか諸々いろいろととんでもない情報混じってて草
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