表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デス子様に導かれて  作者: 秀弥
4章 主人公はもう兄さんでいいと思う
147/459

4章までのあらすじ

 こちらはこれまでの振り返り用のあらすじです。



 


 IF振り返りを含め加筆修正を加えていますが、内容的には3章までのあらすじと大きく変わることはありません。あしからず。



 死に通じる仮神に殺され、剣と魔法の世界に新しくセイジェンド(通称セージ)として生まれ変わった。

 仮神ことデス子(セージ命名)はセージに街で一番の魔力持ちに成長してねと言い、そのために魔力感知(が出来る)加護を与えた。

 デス子の加護はその仮神である自らの体の一部である瞳をくり抜き、幾重もの封印でもってセージに宿すというものだった。封印はセージの成長に従って少しずつ緩み、その力を解放してセージのものとさせるよう細工がされており、封じられた瞳は自らの開放を願って運命に変化を与え、セージに多くの試練を運んでくる。


 セージは生まれて一ヶ月もしないうちに実父と死別し、経済的に困窮した母親から孤児院(と勘違いされた家)の門前に捨てられ、セイジェンド・ブレイドホームとなった。

 そして拾われたものの、そのブレイドホーム家は貧乏だった。

 セージは幼いながらも四苦八苦してアルバイトに精を出し、なんとか食べるのに困らない程度の生活を送っていたが末弟の死をきっかけに簡単に稼げる命がけの仕事に足を踏み出す。

 幸い、セージには仮神の瞳が封じられており、擬似的な神性、不死の力を持っていたので死んでも何とかなった(この時点では本人は未自覚)。


 そんなこんなで一般家庭並みに生活水準を上げ、エンゲル係数を引き下げることに成功したセージだったが、養父であり師であるジオレイン・ベルーガーが偉大な功績をなした英雄であったため、金銭的な不自由がなくなった(ただしセージはジオに感謝などしない)。

 ただ二番目の兄であるカイン・ブレイドホームとのとある事件を経て、少なくとも兄弟子供たちが立派な大人になるまでは、命がけの仕事はやめずに立派な職人(戦士です)として胸を張って仕事をしようと決意する。


 英雄ジオレインはしかし同時に魔人と呼ばれる無頼漢であったため、過去には多くの揉め事を起こしてきた。

 そのため彼に隔意を持つ騎士の名家マージネル家に目をつけられ、セイジェンドは最年少の皇剣ケイ・マージネルとは剣を交わすまでに至った。その戦いの中でセージは自身に眠るデス子の力に気付き、大きく成長をする。

 戦いは突如現れた竜によって中断され、その竜はジオレインと最強の皇剣ラウド・スナイクの手によって狩られる。

 その後は交換留学などを経てマージネル家とも和解し、セージは八歳となった。



 ※※※※※※



 IF補足

 二章以降のIFはデス子の介入のない(セイジェンドの魂が転生体でない)世界の運命となっています。(一章のIFは失敗して消えた運命です)。

 以下は、変化した運命を一部抜粋しています。


 ・セイジェンドの魂が日本人であった前世の記憶を持つサイコパス

 ・ダストがブレイドホーム家に拾われ、その後病死する

 ・カイン生存

 ・ケイ生存

 ・クライス生存

 ・アール生存

 ・マージネル家零落回避

 ・ブレイドホーム家焼失



 ※※※※※※



 ここからは設定ネタ混じりの人物紹介になります。苦手な人は気をつけてください。

 年齢に関しては4章開始時のものとなります。



 セイジェンド・ブレイドホーム。

 愛称セージ。八歳。

 本編の進行役で、元日本人。前世で家族から言葉の虐待を受けて育ったため、サイコパスな一面がある偽善者さん。

 普段は人当たりがよく、実母から受け継いだ愛くるしい顔立ちと合わさってショタコンクリエイターなあざといアイドルと化している。

 有事の際には優先順位スイッチが切り替わり自分本位に振舞うが、やってることが人助けであることが多いので、周りからは嫌われるというよりも心配されることが多い。

 その心臓には死に通じる仮神の瞳が封じられており、魔力感知をはじめ多くの加護をセージに与えている。

 現在引き出せる加護の内容は、感情を見通すほどの魔力感知(劣化神眼)、自身に迫る死の疑似体験(不死性)、安息の加護、闇の加護、デス子からの魔力供給(反動による肉体及び魔力回路損傷アリ)などである。

 なお、身長は128cmになった。



 デス子

 本名年齢共に不詳。死に通じる仮神。仮神となる前は人間だった。死を連想させる喪服として、常に黒いドレスを着ている。

 セージの行動を見守りながらどうしようもないときには手を貸すが、あくまでそれはセージ個人を助けるだけであって、それ以上の介入はしない。だから出番がほぼない。



 ジオレイン・ベルーガー

 愛称ジオ。あるいは親父。推定年齢四十二歳。

 竜殺しを果たした英雄であり、セージたちを拾った一家のまるでダメな大黒柱のオヤジ。

 両親の知れない捨て子であり、まともな教育も受けずに盗みや残飯あさりを繰り返して幼少期を過ごし、ある程度体が大きくなってからは強盗まがいのケンカに明け暮れる、手の付けられない悪童だった。

 上級ギルド・メンバーのアシュレイ・ブレイドホームに殴り飛ばされてからは、彼の後見の元に最低限社会に適応できるぐらいには常識を学んだ。そしてアシュレイから、悪い遊びも沢山教わり、よく騎士と喧嘩した。

 戦闘能力と自己生存技術に特化した極振りさんで、文化的な生活力や社会適応力が底辺の人。

 その愛情と男気から子供たちに慕われているものの、同時にダメ親とも認識されていて、特に生活環境を回復させたセージには頭が上がらない。

 十年前に竜の呪いを受けて現役を退いているが、一年前に再び竜を殺したので国内の評判が再向上している英雄。でもマダオ。



 アベル・ブレイドホーム

 愛称アベル。あるいは兄さん。十五歳。

 ブレイドホーム家の長男で元は名家ジェイダス家の傍流の出(下級貴族のようなもの)で、神童と呼ばれていた才気あふれる青少年。ただその才能はマルチなものであって、戦闘能力単体で見ればそれほど突出したものではなかった。そして数年前までそこに拘っていたためにしばらくはその才能に蓋をしていた。

 とあるきっかけからその蓋は外れ、商会の主や高級官僚の指導のもと目覚しい成長を遂げつつある。

 そして家庭教師のようなことをしてくれている高級官僚さんとは仲が深まり、とある天才少女からは熱い眼差しで見られたりと鈍感系主人公のような立ち位置を獲得しつつある。


 マーガレット・ブレイドホーム。

 愛称マギー。あるいは姉さん。十四歳。

 ジオが最初に拾った子供で、それだけにお互いに思うところが強いファザコンさん。

 託児の仕事に家事と休む暇もないハードワークにさらされていたが、最近になって保育士さんなどが雇われたことで自分の時間が持てるようになったが、何をしていいかわからなくなった不憫な子供。

 セージが命懸けでお金を稼いでいるのを知ってから、色々と思うことが増えた多感な少女。


 カイン・ブレイドホーム

 愛称カイン。あるいは次兄さん。十二歳。

 過去に両親を殺され家に放火された過去から幼少期の記憶を失っている。ただしアベルが実兄ということ、自分が拾われた子供ということは認識できている。

 英雄に憧れる子供らしい子供で、才能あふれるセージに嫉妬したり、張り合ったり、良い兄貴に見られようとしたりで、忙しい。

 戦闘に関しての才能はアベルを凌ぐものがあり、さらに皇剣とセージを目指して鋭意努力中で、ジオの道場の中でもはっきりと頭角を現している。

 あとバイト先で料理を覚え、よく遊びに来るようになった天才少女を餌付けしていたりもする。


 ifカイン

 享年十歳。

 実父に憧れるあまり軽い気持ちでカツアゲなどを繰り返したところ、捕縛依頼を受けたケイ・マージネルによって殺される。

 デス子の介入とセージの行動によって消失した致死の運命。


 セルビアンネ・ブレイドホーム

 愛称セルビア。あるいは妹。八歳。

 セージと一緒に拾われたことで、周囲からは双子として扱われている。セージにべったりのお姫様で、甘える時だけお兄ちゃん呼びをするちゃっかりちゃん。園芸が趣味。

 騎士養成校に通い、実技に関しては飛び級を認められるだけの才能を発露する。何をどう間違ったのかセージ並み(一人前の大人の戦士並み)に強くなろうと考え始めた少女。

 ただ戦闘だけでなく、同時進行で料理などもセージから学んでいる。アニキができることは自分も全部できるようになるのと熱意を燃やすブラコン二号。

 なお、身長は130cmにまで成長した。


 ダスト・ブレイドホーム

 愛称ダスト。あるいは弟。故人。享年四歳。

 実母を早くに亡くし、実父は男手一つでダストを育てようとしたが、ギルドの仕事や育児疲れなどから次第にダストへ暴力を振るうようになった。dust(ダスト)はそんな実父がたびたび吐いた暴言であり、彼の本名ではないが、両親が彼につけた名前は知られることはなかった。

 実父がギルドの仕事で命を落とした後、家を出るなと厳命されていたダストはそのままアパートで飢え死にするはずだったが、セージに金銭と精神の面から負荷ストレスを与えようとする試練の導きによって街を彷徨うこととなり、行き倒れてブレイドホームの姓を得る。

 その後は人道的な扱いを受けて幸福な時間を過ごすが、もっと家族と楽しい時間を過ごしたいと思い、もっともっと家族と一緒に幸せな時間を過ごしたいと願いながら、死にたくないと苦しみながら、その短い生涯を閉じた。



 シエスタ・トート

 愛称シエスタ。

 ブレイドホーム家の離れの家を借りている高級官僚さん。役職は監査室室長。高学歴で若くして偉い立場を持つエリートさんで、さらには美人さん。一回り年の離れた青少年と仲がよろしくなっているショタコン(ガチ)さん。


 アリンシェス

 愛称アリス。

 エルフの受付嬢。美人なのにお笑い担当になることが多い残念ビッチさん。


 アレイジェス

 愛称アーレイ。

 この国に派遣されているエルフの代表者で、肩書きは族長代行。アリスの実兄。あんまり出番はない。


 ケイ・マージネル

 最年少で皇剣の座に就いた才気あふれる少女。名家当主の孫娘で、血縁上はジオの娘に当たる。

 ただジオのことは尊敬し、目標とする戦士であって、父親とは感じていない。

 セージがジオの実子とみられていることから、実弟だと勘違いし、同時にライバル視もしている。あといつかお姉ちゃんと呼ばせようと画策している隠れブラコンさん。


 ifケイ

 犯罪者であるカインを殺したことで、報復としてジオに殺された。

 デス子の介入とセージの行動によって消失した致死の運命。


 マリア

 ケイのお付きの人で、教育係。メイドの格好をしているが、べつにメイドではない。女の子にセクハラ発言をするのが好きで、よくケイが被害に遭っている。百合というよりはおっさんな性癖。

 もともと十代で上級入りを果たした天才だが、ケイの教育係になったことで実戦から遠ざかり、実力的には上級下位程度でとどまっている。

 ジオのことは人間として軽蔑していて、戦士として尊敬し、男としてアレな思いを寄せるツンデレさん。


 ラウド・スナイク

 この国における公式最強さん。精霊との契約者である皇剣で、飛翔剣という金食い虫な技を扱う本当に強い人。未だに未婚で子供がおらず、名家当主である弟から月に一度は見合いの話を持ってこられて辟易している。

 ジオとは腐れ縁のライバル関係。断じてホモではない。


 スノウ・スナイク

 名家の当主で、耳が早く部下からも慕われ、ついでに浪費家の兄の面倒も見れる内政チートさん。別にジオに思うところはない。その代わりシエスタやセージに興味津々。


 クラーラ・シャルマー

 若くして名家の当主となった陰険姫。シャルマー家は多くの被害を被ったので、かつて暴れまわっていたジオにはそれなりに思う所がある。あとシエスタに憧れていて、マギーから憧れられている。


 ミルク・タイガ

 商業都市で名家の傍流に生まれ、利発なところと整った外見から本家の脂ぎったおっさんとの縁談が持ち上がり、守護都市に逃げてきた。一時期はギルドにも登録していたが、すぐに身をやつして娼婦となり、そこから這い上がったもののジェイダス家に囲われ、さらに紆余曲折あって出奔して商会を立ち上げた。

 現在はアベル、カインを雇い、シエスタの後援会長のようなこともしている。ちなみにタイガ姓は守護都市に来てから名乗っているもので、本来の姓ではない。


 アール・マージネル

 ケイの実母であり故人であるカレンの兄で、ケイの養父。

 色々と思う所があってジオに喧嘩を売り、セージがとばっちりを受け、気持ちよく負けて、旅に出た。

 現在は学園都市で若い子に囲まれつつキャンパスライフを送っている。

 ちなみに学園都市では一、二を争うぐらいの戦闘能力を持ち、経歴から都市防衛本部の人たちからも頼りにされ、ついでにお金持ちで家柄も良いナイスミドルなので、当然のごとくモテる。

 ただ根が生真面目で、仲良くなり始めた娘からの視線が気になっているので、女遊びとかはしていない。


 アシュレイ・ブレイドホーム

 二十六年前に亡くなった故人。ジオに真っ当に生きるすべを教えた面倒見のいいアニキであり、ジオに数々の悪い遊びを教え込んだチンピラでもある。

 もしもカレンとダックスの問題にジオでなくアシュレイが関わっていたら、娼婦に偽装したのを見抜いたうえでやる事をやって、マージネル家に乗り込んでダックスを殴り飛ばして『コイツは俺がもらっていく』と啖呵を切ってカレンをハーレム御殿に連れ去り、後日妻を取り返しにやってきたダックスをもう一度ぶん殴って、それを見たカレンにぶん殴られて、ついでにたくさんいる妻に怒られて、二人の仲を修復させるミラクルな甲斐性を発揮していただろう。

 エロが絡めばジオをも超える非常識な男だった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ