みんなの大好物。
ものすっごい難産でした!
「んー…いい匂い…今日の夕飯かしら?」
「確かに良い匂いだな。食欲のそそられる匂いだ。」
道場に居るみんなとお喋りしていたら夕飯の匂いがしてくる
「おー…今日はカレーかー。」
「かれー?」
「ああ…そうか、カレーの存在を知らなかったっけか。」
「ねえ、玄助。かれーってどんな料理?」
「そうだな…えーっとスパイス…香辛料を使った料理でな?」
「うんうん。」
「見た目は茶色いが食べると飛ぶぞ。それくらい美味い。」
「へー…美味しそう!」
「そろそろ出来るんじゃないか?」
そう言っていると…
「みんなー!ご飯よー!」
「「はーい!」」
みんなでリビング・ダイニングへ向かうとそこには…
「これが…かれー…」
「凄い茶色いわね…ご飯と一緒に食べるの?」
「色々食べ方はあるけど…お米と一緒に食べるのが一般的だね。」
「へー。楽しみ。」
「では、いただくかのう…」
爺様の一言でみんなが一口食べると…
「「っ!?」」
「なにこれ!凄く美味しい!」
「匙が止まらんな…」
「みんな気に入ったみたいだねーお兄ちゃん。」
「こんなに美味しい料理があるなんて!」
「確かにみんな気に入ったみたいだな。」
「これも日本の料理なの?」
「正確にはインド…えーっと天竺から来たんだが…日本が魔改造してな。」
「この国はなんでも美味しくしちゃうのね…」
「しかし…お袋も婆様も…よくこんな量を毎回作れるよな…」
「楽しいものー。」
「皆さんでご飯を食べられるというのは幸せなことですよ。玄助。」
「みんな、お袋と婆様に感謝だな。」
「そうね。ありがとうございます。」
「いいのよー。みんなもどんどん食べてねー?」
「「はーい。」」
そうして食事は進み…みんなが食べ終わり
「ふう…満腹ー…」
「俺も食いすぎた…」
「毎日かれーでも良いかも…」
「それは言い過ぎだろ…」
「しかし…本当に美味であった。」
「パオなんてこちらに来てから一番好きな料理になりましたよー。」
「作るのも簡単だもんねー。」
「確かに…それが一番デカいかもな。」
「そうなの?」
「ああ、一人暮らしする人でも作れるからな。」
「へえ…?」
「それにある程度保存も効くし、色々工夫して食べられるから楽なんだよ。」
「玄助は料理しないのに知ってるのね…」
「嫌味か?俺だって料理くらいするぞ?」
「お兄ちゃんの料理ってレアだよねー。」
「れあ?」
「珍しいってことだよ。」
「確かに…玄助が料理してる姿が思い浮かばないわ。」
「蓮華…俺、蓮華が悪阻で苦しんでる時にお粥作ったぞ…?」
「え?アレ玄助の手作りだったの?」
「え、うん。てか、みんなには1回は作ってる」
「なんで言わないのよー。」
「俺が作ったんだぞ!ってカッコつけたく無かったから…」
「変なとこ遠慮するのね…」
「遠慮と言うか…なんか俺の中で違うな…と」
「言ってくれたほうが嬉しいわよ?」
「わざわざ言うのも違うじゃん?」
「そうかも知れないけど、私達は玄助の料理が食べられるだけで幸せになるのよ?」
「なら、今度作る時は伝える。」
「今度っていつになるのかしらねー…」
「さあ?」
「儂らが生きてるうちにひ孫が見れるかも知れんのう…」
「あは。確かに。お爺ちゃんやお婆ちゃんにも私達の子を抱っこしてほしいもんね。」
「まあ…子供は授かりもんだから…」
「そうじゃのう…」
「楽しみですねえ…お爺さん…」
「そうじゃのう…」
「なんでそんな目で俺を見るんだよ…」
「だってお兄ちゃんしか居ないし?」
「うぐ…お、親父の可能性も…」
「お父さんにそんな甲斐性あると思う?それにお母さんにベタ惚れだよ?」
「それは確かに…」
「ってことでお兄ちゃん。ガンバ♡」
「なにを頑張らせるつもりじゃーい!」
そうして家族団欒を過ごすのであった
おまたせしましたー!




