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深夜のお散歩?

「んー…眠れん…」


ウダウダとベッドの上で眠気が来るまでスマホをいじっていたが眠気は一向に来ず…俺は一服するため自室から出て、キッチンへと向う。ダイニングの電気が付いているので誰か起きているのだろうと思っていたら…そこには…亞莎が居た。


「あ、玄助さま…」


「よ。亞莎。こんな遅くまで何してるの?」


「あの…お勉強を…」


「勉強熱心だねえ…みんなは寝てるでしょ?」


「はい。皆様お休みになられてます。」


「今、何時だ…?」


スマホを確認すると2時と表示されている。


「亞莎…何時から勉強してた?」


「えっと…11時頃かと…」


「なら休憩しない?俺、コンビニ行こうと思ってたけど…一緒に来る?」


灰皿に吸い殻を捨てながら亞莎に聞くと…


「よろしいのですか?」


「もちろん。大陸じゃこんな深夜に出歩くことも無かったし…どう?」


「では…行きます。」


「了解。今回は…そうだな…コンビニだし、歩いて行こうか。」


「はい。」


そうして、亞莎と共に外に出る。夏が終わり秋が近く感じる空気だ。


「亞莎は寒くない?」


「はい。大丈夫です。それに…歩けば温まるかと…」


「それもそうか…」


テクテクとコンビニに向かって歩く2人。


「そう言えば…亞莎はこっちに慣れた?」


「戸惑うことも多いですが、ある程度は…」


「良かった。流石に皆を均等に見れてるかって言えばそんなことはないからさ…ちょっと不安だった。」


「わ、私は玄助さまとまたお会い出来て嬉しいです…」


顔を赤くしながらそう言ってくれる亞莎…それが嬉しくて、亞莎の手を握る。


「あ…。」


「たまにはね?」


イタズラっぽく笑うと亞莎も手を握り返してくれる。深夜のデートみたいでテンションが上がるな…


「ふふ…こうしていると…大陸に居た時の夜のお勉強会を思い出します。」


「でも、こんな風に手は繋いでなかったよ?」


「それでもです…こうして玄助さまを独り占め出来ているのですから…」


「なるほど…独り占めか…」


「はい。」


笑顔で隣りを歩く亞莎がもの凄く綺麗に見える。月明かりに照らされてその美しさは倍増だ。


「綺麗だ…」


「え?今何かおっしゃいました?」


「綺麗だって言ったんだよ。今の亞莎は凄く綺麗だ。」


「そ、そんな…真っ直ぐに伝えられると照れてしまいます…」


「本当なんだから仕方ない。」


「でも…こんなお外で…」


「誰も見てないよ?」


「もう。そんなことではなく…」


「あはは。」


そうして2人で笑いながらコンビニへ行く。店内に入ると


「うわあ…凄いです…色々ありますね。」


「そうだね…欲しいモノは大抵揃うかな…」


「凄いですね…こんな時間までモノを売ってるなんて。」


「俺達からすればこれが普通なんだよなあ…」


「やはり、コチラの世界は凄いです…」


「俺にとって当たり前のことがみんなには新鮮だもんね。」


「はい。」


「亞莎は何か欲しいものある?」


「私ですか…?」


「そう。せっかく来たのに何も買わないっのもアレだし…」


「では…玄助さまのオススメを…」


「俺のオススメかー…そうだな…」


そうして少し考える…


「あ、そうだ。コレ。」


「これは?」


「飲むヨーグルト。乳製品だね。お腹に良いよ。」


「お腹に良いんですね。健康になれそうです。」


「そうだね。コッチは結構健康志向強い人多いから。」


「そうなんですね…」


「んじゃ、それと…俺は缶コーヒーと…タバコっと…」


「また、おタバコですか?」


「俺には必需品だからねー。」


そうしてレジで会計を済ませると


「玄助さま…今お会計の時、お金を出してる風には見えませんでしたが…」


「ああ、電子マネーって言ってね。コレで会計できるんだよ。」


そう言ってスマホを見せる。


「そんなことにも使えるんですね…便利です…」


「まあねー。喫煙所寄ってもいいかな?」


「あ、はい。」


そうしてコンビニの横に置いてある灰皿まで移動し、一服…


「やはり玄助さまはお変わりないですね…そのタバコを吸われている姿はあの頃から変わってません。」


「そうかな?やっぱり身体に染み付いた行動ってそうそう変わらないよ。」


「ふふ、そうですね。」


「ふう…んじゃ、帰ろうか。」


「はい。」


そうして帰路に付く2人であった


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