琴音との再会!
「ふうー…楽しかったー…」
あ、どうも、三船 琴音です。今、私は学校の修学旅行が終わって帰宅途中です。修学旅行中に見た夢も楽しくて…リアルでも夢でも楽しめたので絶賛ご機嫌です。そうしてルンルンで家に帰ると…
「ただいまー…って凄い靴…お客さんかな…」
「あら、琴音。おかえりなさい。」
「あ、お母さん。ただいま。玄関凄いことになってるけど…お客さん?」
「ええ。そうなのよー。玄助を頼って来たみたいで。」
「へー…お兄ちゃんの知り合いかー…どんな人なんだろう…」
そうしてリビングへ向かうと…ワイワイと人の声が聞こえる…でもどこかで聞いたような…
「ただいまー。って…皆さん!」
「あら?琴音じゃない。久しぶりねー。」
「え?アレって夢じゃなかったの?ええー!?どうなってるのー!」
「琴音…落ち着いて…」
「蓮華さん!?これが落ち着いて居れると思いますか?もう会えない…と言うか夢だと思ってたのに!」
「あはは。まあ…そうよねー。」
「雪蓮さんは馴染んでるし!ちょっと、お兄ちゃん。なにがあったの?」
「えーっとだな…」
琴音に説明すると…
「そっか…アッチで皆さん寿命を迎えて…」
「そうよー。最後は皆、玄助に見送って貰ったんだから。」
「ってことはお兄ちゃんが一番長生き?」
「そうなるな…」
「お兄ちゃん達の子ども見たかったー!」
「あら?こっちで見れるじゃない。」
「え?皆さん…もしかして…お兄ちゃんと…」
「結婚するわよ?」
「ええー!?お兄ちゃんはそれでいいの?」
「そりゃ、最後まで責任は取らないとな。」
「わあ…覚悟決めたって感じだね…」
「当たり前だろ…」
「でもさ…誰が本妻?」
「「あ…」」
「決めてなかったんだ…」
「そうじゃん。こっち一夫多妻制じゃないじゃん…」
「お兄ちゃん…ボケた?」
「まだピチピチだわ!」
「でも、お兄ちゃんアッチでは長生きしたんでしょ?」
「そうだな…」
「じゃあ、合算したらジジイじゃん!」
「ジジイ言うな!爺様に失礼だろ!」
「お爺ちゃんはエロジジイだもん!」
「お前、サラっと爺様のメンタル抉るなよ…」
「ワシ…エロジジイじゃと思われとったのか…」
「ほら、爺様が落ち込んだ!」
「私の胸で悦ぶくらいだよ?十分エロだよ!」
「お前は何を言ってるんだ?」
「いつも私の干してある洗濯物、見ながらお茶飲んでるから…」
「いや…庭を見ながらお茶してるって感覚にならんかね?」
「いや、だって私の下着干してる時にー…」
「そりゃ洗濯物干す時は天気の良い日だから爺様も縁側で日向ぼっこ
するだろ…」
「お母さんー…」
「お義父さん、ダメですよー?」
「いや…ウチの庭広いのに、縁側から見える位置に物干しがあるのが問題だろ…」
「お兄ちゃん。今すぐ場所変えてきて。」
「なんで俺が…」
「妹命令!」
「ええ…」
「私は疲れてるの!ねー?お願いー。」
「ったく…仕方ないな…」
そう言って縁側から庭に出て物干し竿を移動する…まあ…数分で済むからいいけど…兄使いの悪いヤツだな…
「「あはは!」」
「なんか楽しそうだし…まあ良いか…」
庭に出たついでだ。一服しよう。そうして一服していると…
「玄助ー。それ吸い終わったら洗濯物取り込んで頂戴。」
「はいよー…」
なるほど…人使いの悪さはお袋譲りか…まあついでだし…良いけど…
「よっと…お袋ー…これでいい?」
「ええ。ありがとう玄助。」
「いーえ。」
そう言ってサンダルを脱ぎ、部屋に上がる
「でねー…玄助ったら子どもが生まれる度に号泣して…」
「うわあ…想像出来ない…」
「なんの話しをしてるんだ?」
「お兄ちゃんの子どもが生まれた時の話し。」
「俺の子ども?あー…あれは嬉しかったな…」
「やっぱり可愛い?」
「可愛かったし…何より大変だったな…」
「大変なんだ?」
「ああ、イヤイヤ期とかな…」
「あの頃は大変だったわねー…」
みんなして遠い目をする…
「そんなに大変だったんだ?」
「そうよー。みーんなお父さんが良いって言うんだもの…」
「へー…じゃあ皆、お父さんっ子?」
「そうなるのかね?」
「あの頃だけで言えばそうだろうな…」
「でも、お兄ちゃん。蓮華さんや思春さんも落としたんだね?」
「な!?こ、琴音…それは…」
「思春さんもお兄ちゃんに惚れたのかー…」
「こ、コイツは…その…なんだ…」
「思春…はぐらかすなよ…」
「私が認めた…その…男だ…コイツしか居ない…」
照れながらも気持ちを伝えてくれる思春は可愛いな…
「シャオも玄助のこと好きだよー?」
「シャオはずーっと想いを伝えてくれてるよな…ありがとう。」
「だって玄助って私達のことを第一に考えてくれるでしょ?だからそういう所も全部含めて好きなんだよー。多分、みんなもそうだと思うよ?」
「そうなのか?」
各々がそうだと言ってくれる。なんと嬉しいことか…
「玄助はみんなに愛されてるのねー。お母さん嬉しいわー。」
「私も妹冥利に尽きるよー。」
「そ、そうか…?」
ううむ…家族の前で色々言わると照れるな…ポリポリと頬を掻きながら照れ隠しにキッチンへ行き、落ち着く為に一服する照れ屋な俺であった…




