クリスマス当日…
「「メリークリスマス!」」
パン!パン!とクラッカーが鳴る
「今日はご馳走ねー」
「そりゃクリスマスだもん」
「こんなご馳走なんて滅多に食べられないわよー。」
「そりゃそうだ。」
皆でお袋と婆様の作ったご馳走と食べながら雪蓮と話す
「それに…ンク…ンク…ぷは…こんなに美味しいお酒も飲めるしねー。」
「とっておきだぞ?美味くなかったら困る。」
「もう…玄助…奮発したのね…」
「蓮華…。どうだ?美味いか?」
「ええ、とっても。」
「まさかみんなとこうしてクリスマスを過ごすことになるなんて…想像してなかった…」
「お兄ちゃんってば何感傷的になってるの?楽しもうよー。」
「充分楽しんでるよ。」
「ホントにー?」
「嘘言ってどうするんだよ…」
「だってお兄ちゃんたまーに嘘吐くし?」
「楽しいことはちゃんと楽しみますー。」
「玄助ってそこは正直よね…案外、顔にも出るし」
「へ?嘘?」
「ふふ、本当よ?」
「うむ、貴様は分かりやすい。」
「思春まで…」
「あと、玄助くんってこだわりないわよねー。」
「あー…確かに?それは自覚してるなあ…」
「自分のことよりも私たちのことを優先してる感じよね。」
「うーん…そうかなあ…」
「少なくとも私はそう感じているわよ?」
「蓮華が言うならそうなのかもなあ…」
「玄助ー。こっちで飲みましょー?」
「嫌だ。雪蓮と飲んで良い思い出がない。」
「なによー文句あるわけー?」
「だって雪蓮絡み酒だし…」
「失礼ねー。」
「いや、ホントのことだし…」
「じゃあ、お姉さんと飲みましょ?」
「飲兵衛は勘弁してくれ…」
「なんじゃ玄助は儂らを飲兵衛と言うのか?」
「雪蓮、祭さん、粋怜は飲兵衛。この認識で間違いないと思うけど?」
「当たりじゃな。玄助の言う通りじゃ。」
「なんじゃ、雷火まで。玄助の肩を持ちよって…」
「んじゃ、祭さん真面目に書類仕事ある?冥琳に注意されずに自主的にさ」
「あるに決まっておろう。」
「ほう?祭殿は私に注意されずっともお仕事をされていたと?」
「当然じゃ。」
「でも、俺から見たらいつも冥琳に隠れて酒飲んでた祭さんのイメージしかないけどなあ…」
「私も同感だ。」
「なんじゃ、寄って集って儂を悪者扱いしおって。」
「いや、だってホントのことだし…」
「たまたまじゃ。」
「たまたまで、そんな毎回のように見かけるなんて凄い偶然だなあ…」
「それに祭殿…お義母様からの試験の成績も悪く感じていますが?」
「そうなの?お袋?」
「そうねえ…確かに、祭さんと雪蓮さんは成績悪いかも知れないわねえ…」
「試験を担当してるお袋が言うなら本当なんだな…」
「その点、やっぱり文官?と言われている皆は成績が良いわねえ…」
「へえ…雷火さんや、冥琳さんはいつも成績上位よ?」
「そうなんだ。亞莎は?」
「亞莎ちゃんはそうね…成績も上の方だけど、毎日お勉強してて偉いと思うわ。」
「良かったね亞莎。」
「お、お勉強のしやすい環境なので…お勉強が進んで…」
「確かに、アッチでは電気も無かったしなあ…微かな明かりだけだと目も悪くなっちゃうし…」
「んもー…折角のお祝いなんだから勉強の話はやめましょ?お酒が不味くなっちゃうわよー?」
「それもそうか…」
そうしてどんちゃん騒ぎは続き…
「お兄ちゃん。そろそろプレゼントあげたら?」
「おっと、それもそうか…」
「プレゼントって贈り物よね?」
「ん?そうだよ?」
「もしかして全員分?」
「もちろん。」
「ふむ…お前にしてはしっかりしているな。」
「失礼な。ちゃんと用意してますー。」
「それじゃ誰から渡す?」
「んー…じゃあ、まずは蓮華。」
「私?」
「うん。」
「なにをくれるのかしら…」
「はい。どうぞ。」
「ありがとう。開けてもいいかしら?」
「もちろん。」
そうしてプレゼントを受け取った蓮華が包みを開けると…
「これって…首飾り?」
「そ。」
「うわあ…お兄ちゃんソレ、ブランド物じゃん。」
「しっかり奮発しました。」
「ありがとう玄助。」
「いえいえ。」
「お兄ちゃん…ソレいくらしたの?」
「こらこら、値段を言うのは無粋だぞ。」
「えー知りたい。」
「あのね?値段言ったらみんな値段ばかり気にしちゃうでしょうが。プレゼントは気持ち。」
「あー…そっか…」
そうしてみんなにプレゼントを配る
「お兄ちゃん…皆さんにブランド物送ったの?」
「おう。皆、大人の女性だしな。ブランドの一個くらい持ってても良いだろ。」
「私には?」
「お前も貰うつもりかよ…」
「当然でしょー?私だってお兄ちゃんの妹なんだから。」
「はあ…仕方ないな…ほらよ。」
「わーい。ありがとうお兄ちゃん。」
「おう。」
「なんだろうなー。」
ガサゴソとプレゼントを開ける琴音…
「ってナニコレ?」
「参考書。」
「プレゼントに参考書ー?」
「おう。お前は学生だからな。しっかり勉強しろ。」
「可愛い妹へのプレゼントが参考書ってお兄ちゃん…」
「なんだよ。勉強に励めって兄からの願いを無下にする気か?」
「もっとさー…服とかー。」
「お前はこの前の期末試験で成績落としたから参考書。」
「うぐ…仕方ないじゃん…部活も忙しかったし…」
「お前もそろそろ受験だろうが。」
「それはそうだけどさあ…」
「なら文句言うな。貰えただけでも喜べ。」
「でもさあ…」
「そんなに文句言うなら来年からはやらんからな。」
「あー。嘘嘘。すっごく嬉しい!」
「よろしい。そうやって喜んでればいいんだよ。」
「なんか複雑ー。」
「欲しいモンがあるなら自分で買え。」
「お兄ちゃんって意外とケチ?」
「プレゼントは経費で落ちないの。だから俺が自腹切ってるんだから文句言うな。」
「それはそうかも知れないけどさー…」
「琴音よ。我儘を言うのではないぞ?玄助も琴音のことを思って贈り物をしてくれたんじゃからの。」
「うう、雷火さんまでー…」
「学生の本分は勉強じゃろう?確かに若者はオシャレなどしたいとは思うがお主の本分は学業じゃ。」
「そうだぞー?お前も見ただろう?アッチでは勉強したくても出来ない人たちの生活を。」
「はーい…勉強出来てるだけ幸せです…」
「それで良い。琴音も良い道に進めると良いの。」
「うう…雷火さんにそう言われたらやるしかないじゃん…」
「雷火さんは国の内政を一手に引き受けていたいわば大臣だぞ?そんな国の重鎮から言われたら頑張るしかないな。」
「ねえ?玄助。琴音が成績を落としたって言ってたけど…それって私たちがこちらに来たせいって言うこともあるかも知れないわよ?」
「少し環境が変わっただけでソレに影響されるようじゃダメだな。」
「あは。玄助ってば辛辣ねー。」
「俺だってアッチに1人で行って全く今までの概念から違う世界で立身出世したからな。」
「確かに。玄助が商売を始めてから孫呉の国庫は潤ったものねー。」
「孫呉の財政の数割を担うほどの納税をしてたからな。」
「それに献策だって。」
「あとは戦でもそれなりの手柄を挙げていたな。」
「まあ、読み書きには手こずってたみたいだけど。」
「でも今では完璧だぞ?」
「あなた最終的には手書きじゃなくなったじゃない…」
「それはそうだけど…」
「しかし、あのパソコンというモノは便利だったな。」
「そりゃそうだよ文字起こしには便利だった。」
「文字起こし、店舗運営、孤児院の運営、献策…お主が行った功績は大きいの。」
「いやいや、実際に国の運営をしてたのは皆だし…俺はその庇護下に入ってただけだよ。」
「しかし、店舗の運営と孤児院の運営はお前の献策だろう?」
「それに雇用も生まれたし。」
「孤児院は孫呉だけじゃったが、店舗に至っては大陸全土に広がっておったしの。」
「大陸の平定は三国共同だったし…魏や蜀も協力してくれたから…」
「それでもそこまで店舗を拡大出来たのもお主の手腕じゃろう?」
「それはそうかも知れないけど…」
「ならば謙遜するものおではあるまい?」
「御使い印の嗜好品なんて売れないワケないものねー。」
「あんなに高くしても売れるんだなー…って思ってた。」
「経済の活性には大いに役に立ったの。」
「孫呉なんて凄い発展したもんねー。」
「それも蓮華様をはじめ若者たちが頑張ってくれたおかげじゃな。」
「天の御使いの名前の効果は絶大だったわねー。」
「コッチでは逆に皆が天の御使いだよ。三国志の英雄が現世に現れるなんて…」
「あは。そうかも。」
「雷火さんと、冥琳がこの国の政治に関わったら凄いことになるかも…」
「もう政治は懲り懲りさ。」
「そうですね~他国とのやり取り、経済支援…やることは沢山ありそうです~」
「絶対大変だからやめといた方が良さそうだね…」
「しかしこの国の民が安寧であればそれで良いじゃろ。」
「軍の維持も大変そうだしな。」
「それはそう。」
「しかし、こちらも政治は良く分からんの。民には心地の良い言葉を使っておきながら政治では全くちがうことをしておる者もおると聞くし…」
「色々大変なんだよ。一枚岩じゃいかないこともあるし…」
「もう!皆!今日はクリスマスだよ?そんな話はやめようよー。楽しもう?」
「琴音の言う通りじゃ。政治の話など儂らには関係あるまい。ほれ飲むぞ。」
そうして夜遅くまで飲み会は続くのであった




