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たまには兄妹で…

「お兄ちゃんー居るー?」


「おう、琴音どうした?」


「ちょっと相談があって…」


「俺に相談とは珍しい。呉のメンバーじゃなくていいのか?」


「うん今回はね…」


「おう。それでどうした?」


「進路についてなんだけど…」


「おう、それは呉のメンバーには話せんわな。それで?」


「進学した方がいいかな?それとも就職?」


「いや、お前のことなんだからお前が決めろよ…」


「そりゃ最後は自分で決めるよ?でも、将来、何になりたいとか決まってなくて…」


「ふむ…これは俺の持論なんだが…」


「うん。」


「将来なりたいモノが無いってのは当然だろう?色々な職があるしその中でどれか一つを選ぶってのは大変だ。なりたい夢があるのもいいけど基本、夢を叶える人は少ない。それは現実を知っているからだ。今の自分を夢に向かう自分と比べて目標に達していなかったらその夢は叶わない。そうして皆、生きてる。俺を見てみろ。せっかく三船流武術を学んだのに、全く関係無い仕事してるんだぞ?学んだことが無駄になるとは言わん進路に迷ってるなら進学して、取れそうな資格とって新しい夢が見つかるまで勉強しても良いかも知れんな。」


「うん…でも進学ってなると勉強しなきゃでしょ?勉強はしたくないよ…」


「社会人でも日々勉強だわ。仕事に関することだったり相手のことだったりを勉強して仕事するんだからな?」


「お父さんの会社に入れないかなあ…?」


「仕事に関して言えば親父は厳しいぞ?それに付いてこれるかどうかだな。一応、ミフネグループはエリートの塊だからな。」


「お兄ちゃんでも出来てるのに?」


「あのね?お兄ちゃんこれでもやり手なのよ?今回のミフネグループの大型事業の全自動AI搭載型自動車なんて俺が考えたんだからな?」


「あれそうなの?」


「おう。」


「お兄ちゃんって仕事できたんだ…」


「親父はグループをしての代表って感じだけど、俺は進んでる事業の計画とかの最終確認だな。

抜け目が無いかしっかり確認して、事業として動かすってことをしてる。たまにこうやって自分でも計画案出したりしてるしな。」


「なんかお兄ちゃんが一気に敏腕社員に見えてきた…」


「その通りだぞ?お兄ちゃんこれでも仕事は集中してやるからな。」


「でもさ、お父さんの会社に入るのが一番早くない?」


「そうかも知れんが、成果が残せないとコネ入社の琴音さんになるけど、それでも良いのか?色々試されるぞ?そこで成果が残らなければ冷たい視線を浴びることになるぞ?」


「う…それは嫌かも…」


「だろ?」


「よくお兄ちゃんは耐えてるね?」


「せっかく入ったんだからな。会社には貢献したいだろ。」


「お兄ちゃんも努力してたんだね…」


「そりゃ俺だって天才じゃないからな…」


「三船家の神童って言われてるのに?」


「ウチの流派に関しては神童だろうな…でも仕事では別だ。」


「お爺ちゃんの後継がないの?」


「それは俺が定年迎えてからだろうな…」


「その間にお爺ちゃん死んでるよ…」


「そりゃあと40年も生きたら俺だってビックリするわ。」


「どうするのが一番なんだろ…」


「どれが一番ってのは無いぞ?辛いことも楽しいことも色々ある。学校もそうだろ?」


「うん…」


「まあ、俺から言えるのは誰だって悩むし絶対的な一番は無い。他人から見れば一番だろうが本人にとっての一番ではないだろうからな。まあ一部の人間ではその自分の中での一番を経験してる人は居るだろうさ。でも普通の人間は違う。だからまずは小さな目標でも良いから作ることだ。その目標をクリアしたらまた新しい目標を作ればいい。そうして一個一個レベルアップさせていけば自分にとっての一番に近づくんじゃないか?」


「そっか…そうだよね…自分の中での目標か…」


「誰にでも良いから目標を話してその目標を達成した時に報告して祝ってもらえ。それが自己肯定感を上げることにも繋がるからな。」


「うん。分かった。それじゃ、早速、目標を考えてみる。」


「おう。なんでも良いぞ。試験で学年何位に入るとかでもな。自分の能力に見合った目標を立てろよ?じゃないと意味無いからな。」


「うん。ありがとうお兄ちゃん。」


「おう。頑張れよ。」


「うん!」


そうして、部屋を出ていく琴音…


「たまにはお兄ちゃんらしいこともしないとな…。」


そうして自慢のお兄ちゃんになるべく、仕事を始めるのであった


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